うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

今日のうたたねと、「学歴」より「学力」が大事ってどういうこと?と、【トラウマ(外傷)とはどこに受けた傷なのか?】

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またまたアップが遅れてしまいました!日曜日のが今日になりました......。

小銭のご寄付があったようで、親分が神戸館んさんから第1弾で頂いてきました。本当に感謝です!ありがとうございます。

 

 

 下記の記事がありましたが、どうやら学歴主義は変わっていないですね......。任天堂さんなんか大分前から、学歴がなくても専門分野に非常にたけた方々を採用されていたので今の任天堂さんがあるように思っています。


 急に下記の引用に移らせて頂きました。樫村先生が引用されていた本からですが、もう少しで読み終えますが、興味深い内容でしたし、樫村先生の本とも重なっているところもありました。現場でも参考になる個所が沢山あり、職員んさん用にとも思っています。
歴史とトラウマ

記憶と忘却のメカニズム

下河辺美知子

 

第1章トラウマの記憶

ーー画像、音声、そして証言

トラウマ(外傷)とはどこに受けた傷なのか?

 

 〜が激しい衝撃を被るようなトラウマ的出来事に巻き込まれたとき、その体験にたいしては、通常とは異なる記憶のメカニズムが発動されることは以前から知られている。しかし「トラウマ(Trauma)」という語は、もともと精神ではなく、肉体に受けた傷を指す言葉であった。〜

 

 〜「ラウマ」を、心に加えられた見えない傷という意味で精神医学の用語として用い始めたのはフロイトであった。

 「楽原則の彼岸」(一九ニ〇年)の中で、「激しい物理的な衝撃、列車の衝突や、その他の生命の危険と結び付いた災害にあった後に」現れる精神症状として、彼は「外傷性神経症」(Traumatic Neurosis)という名称を出している。

 こで注目したいのは、フロイトがこうした症状を採り上げた時期が「今日終結したばかりのあの恐るべき戦争(第一次世界大戦)が、多数のこのような病気を発生させた」(同、p.154)直後であったことである。戦争は人類の歴史と同じくらい、古くから行われてきたとはいえ、科学兵器が本格的に用いられるようになったのは、第一次世界大戦からであるという。全身を硬直・痙攣させる「シェル・ショック」と呼ばれる症状を呈す元兵士の姿がフィルムに収められたのもこの頃であり、精神的症状としての「トラウマ」はそんな中で論じ始められたことになる。

 の後、人類はさらに大規模なもう一つの世界大戦を経験する。この大戦は、ナチスによるユダヤ人大虐殺、ヒロシマナガサキの原爆を含むという意味で、人類にとって歴史上初の事件であった。

  かし、アメリカの場合、こうした一連の症候群を定義しようと関心が盛り上がったのは、第二次世界大戦直後ではなく、むしろベトナム戦争の後であった。七〇年に入り、ベトナム帰還兵の中に、明らかに戦争体験から来ると思われる精神障害が目立ち、市民生活に支障をきたしてくると、ストレス性症候群にたいする関心がアメリカ精神医学界の中に高まってきたのである。その結果、一九八〇年『精神疾患の分類と診断の手引き 第三版』(通称DSM-Ⅲ)に「心的外傷後ストレス障害」(PTSD)の項目が新しく設けられたのである。