うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

「下級国民の反乱」が世界を揺るがす 橘玲と、【当然予想されるように、その際、分析医は患者の根強い「抵抗」に出会う。そこで、この抵抗を取り除こうとして分析医は、「転移」を逆用するなど、技術の限りを尽くして努力することになる。】

  今週から大学院が始まり、年度初めでもあり、少しいっぱいいっぱい(笑)。

コロナも拡大しているし、毎日本当に気が気ではありませんね........。

 

  自分も下級国民なので(笑)、気持ちは良く分かります。オピオイドのも、ネオリベラリズムの影響なのでしょうか?

 

「絶望死」

 世界じゅうで平均寿命が延びているのに、アメリカの白人労働者階級(ホワイトワーキングクラス)だけは平均寿命が短くなっている。この奇妙な事実を発見した経済学者のアンガス・ディートンとアン・ケースは、その原因がドラッグ、アルコール、自殺だとして、二〇一五年の論文においてこれを「絶望死(Death of Despair)」と名づけた。

「絶望死」とは、「死ぬまで酒を飲み続けたり、薬物を過剰摂取したり、銃で自分の頭を撃ち抜いたり、首を吊ったりしている」ことだ。二人がその後の調査をまとめた『絶望死のアメリカ─資本主義がめざすべきもの』(みすず書房)によると、アメリカ社会は四大卒以上の「高学歴層」と、高卒や高校中退の「低学歴層」に分断されている。

 

 

 毎日、教科書を読みまくっています(笑)が、精神分析関連の本も読ませて頂いています。だらだらと(笑)同じような内容が続いていると思われているでしょうか?でも、この後に続くものに対しては、じわじわと効いてきます。

 このあたりから、転移⇆逆転移が表舞台に出てくるのでしょうか?

あたらめて、これは社会学の本からの引用です。

 〜らにフロイトは、別の場面でも、原理的に似た問題に直面していた。それは、精神分析治療における臨床的関係そのものにおいてである。

 五年間のたゆまぬ研究によって、精神分析技法の当面の目標は、当初とはまったく異なるものとなっている。当初は分析医が目標としていたのは、患者本人には隠されている無意識を解明し、これを構成し、適切な時期に患者にこれを告げることであった」。

 かし、このような「解釈」の作業は治療の第一歩に過ぎないことが分かってきた。次に必要なのは、「患者が自らの回想によって、この解釈を確認する」ことである。

 然予想されるように、その際、分析医は患者の根強い「抵抗」に出会う。そこで、この抵抗を取り除こうとして分析医は、「転移」を逆用するなど、技術の限りを尽くして努力することになる。