うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

おせちの差し入れと、【そして、いくつかの精神的あるいは身体的障碍を持つ人においては、この神経回路がうまく働いていない。】


 大晦日の日に、理事のお母さんが、帰宅できない方の為に、おせちを差し入れして下さいました。
本当に豪華だったようです!(写真は同じものだそうです)
 福祉って泥臭いものなんではないのか?って、仰っておられた、気分爽快さんの理事長さんの言葉が浮かびました。
派手なことばかりして、全然地に足が着いていないようなことばかりしている輩が、臆面もなく偉そうな態度をとっているのを見ると、ロッカーの血が(老いぼれロッカーですがw)騒ぎます(笑)。


 元日にネットのニュースを見ていたら下記がありました。
ソシオパスとサイコパスとの違いや、早い神経、遅い神経など、以前本で学習したことが沢山書かれていましたが、本当に現代の闇に突っ込んで対談されていると思いました。明日には(3)が読めるのでしょうか?
 ヤフコメには反対意見が多いですが、みなさん馬鹿にされますが、自分はヤフコメは現在を映し出していると思って、いつも興味深く見させて頂いています。
 今読ませて頂いている『心的変化を求めて』のイントロダクション(E.ハーグリーブス A.ヴァーケヴガー)には、精神分析になくてはならないことがちりばめられています。戻って、監訳者の松木先生は、ベティ・ジョセフにあった時に、フロイトを学べ!と言われたと書いてありました。一人の天才が広めた精神分析に、その時代時代の天才たちが集まってきて、その時代(の患者)に合った、理論を作り上げていき発展し続けていますので、きちんと基本を学習して、現在、自分の周囲で起こっていることに対応できるように(応用できるように)しなさいと言っているようにも、自分的には読めました。



 興味のある方は下記の対談を開いてみてください!


弁護士や精神科医は騙されやすい?――対談・福田ますみ×中野信子(1)(デイリー新潮)https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190101-00554232-shincho-soci

サイコパス」その特異な生存戦略――対談・福田ますみ×中野信子(2)(デイリー新潮)https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190102-00554239-shincho-soci










 アップは、ポリヴェーガル理論に入ります。
当施設は「安心・安全感」を、まずは持っていただけることを基本に支援を組み立てていきます。下記は、その理由を代弁してくれているので、余分な事は書きません。






「安全であること」の役割と、生き残るために必要な「安全である」という合図

 神経系は、爬虫類から哺乳類へと進化した過程で変化していった。特に哺乳類では、同種のうち、どれが安全で近づいてもよく、また触れてもよいのかを同定する神経系が発達した。爬虫類や、その他のいわゆる「原始的な」脊椎動物では、防衛戦略が非常に発達していた。しかし哺乳類として適応するには、今度はそのよく発達した防衛戦略のスイッチを切る神経的作用機序を作っていくことが必要になった。
すでに絶滅した爬虫類と哺乳類の神経生理学的な違いは、系統的学的に見ると、社会行動と感情の制御に関係している。心と身体の健康という点から考えると、危険で生命が脅かされる環境では、こうした社会的神経回路は使用不可能になる。そして、いくつかの精神的あるいは身体的障碍を持つ人においては、この神経回路がうまく働いていない。 ポリヴェーガル理論では、こうした社会的行動と感情の制御を行う神経回路は、神経系が「安全である」と感じたときにのみ発動すると指摘している。そのとき、この神経回路は、「健康」、「成長」、「回復」を促進するように働く。  「安全」は、人間が潜在能力を発揮する上で、欠かすことができない。「安全」は、社会的行動にとってだけでなく高次の脳が創造性を発揮し、生産的であるため必要不可欠である。しかし、教育機関、政府、医療機関などは、「安全であること」を推進しているだろうか?個々人が「安全である」と感じる必要性を満たすということは、我々の社会や文化では、どの程度の優先順位を割り振られているのだろうか?どのような状況が「安全である」という感覚を損なうのかを考えてみる必要があった、「安全ではない」世界で生きることの、健康への負荷は計り知れない。我々が危険や生命の危機に対して脆弱性を持つことを理解した今の(Porges,2007)、強靭な社会的な絆を築くとともに、「健康」、「成長」、「回復」を支持することができるように、防衛系を抑制する社会交流システムを促進することが重要である。