中動態の世界と、【これは河合隼雄がわたしに向けて語ったことでもあるが、ひとりの人間が変わるというのは、死ぬほどの体験が必要である。】
皆藤先生の本を読み終え、今日から『中動態の世界』に入りましたが、哲学の世界ですね。自分には難しく感じています。難しい言葉は使われてはいませんが、自分の頭の中では、なんだかひとつにまとまりませんが、それが哲学といえばそうなのか知れませんね。
下記は、順番がちぐはぐになりますが、皆藤先生の本からのアップです。自分にとっての1冊目の皆藤先生の本の中にあったケースのその後ですが、非常に興味深く読ませて頂きました。
下記の河合隼雄先生の言葉も、胸に刺さりました。
リスカ・オーバードーズ等を繰り返すのは、死ぬほどの体験なのかも知れませんね……。河合隼雄先生は、めちゃくちゃ個人的に(笑)、野球の巨人みたいで、ビートルズと同じく(笑)、好きになれませんでしたが(笑)、皆藤先生の本を通じて、改めてすごい方だったんだと、反省して河合隼雄先生の本を全て読ませて頂きたくなりました。皆藤先生が下記のケースを発表した時の、河合隼雄先生と一緒に
写っている写真の顔を見て、すごく思慮深い方だったんだとも感じました。
今は、大阪に向かっている最中なので、端末からのアップです。宿泊代を1日節約するために(笑)、名神高速のどこかのサービスエリアで仮眠して大阪入りします。明日は私用で、明後日は博物館さんとフライヤーの打ち合わせをさせて頂きます。ゆっくりはできず(笑)、用事が済み次第、戻ります。
第2部 事例「考える葦」
第4章「考える葦」再考
(3)樹との出会いと道行き
~これは河合隼雄がわたしに向けて語ったことでもあるが、ひとりの人間が変わるというのは、死ぬほどの体験が必要である。
樹は、「縁」によってもたらされた心理臨床の場で、いのちのときを刻みながら、発作への不安から自身の行動を制限しようとする周囲との葛藤を生き、自分を病気としか診ようとしない医療に自身も意思で決別し、そうして発作を抱えて生きていく覚悟をした。
わたしは、樹との道行きのなか、幾度となく不安で怯え右往左往する自分のこころを感じながら、心理臨床の場でたしかなまなざしで真っ直ぐにわたしを見つめる樹の視線とその語りに救われる想いを抱いて、道行きをともにしてきた。それこそが、樹と出会った「縁」を生きるわたしであり、冒頭に述べたわたしの心理臨床観をいのちがけで生きようとした姿であった。
「最後の最後はクライエントを信じることがたいせつだ」との河合隼雄の声を幾度となくこだました道行きであった。~