作品の撮影と、【心も体も入っているか入っていないかということは、先生方にはわかりませんが、死んでいく者にはわかります。】
昨日、作品展用の写真を写して頂きました。微妙な色合いは、本職の方も難しく、3カットずつ撮ってくれました。最後に久し振りに良い物みせてもらったと言う言葉に感謝をさせて頂きながら、自分は取り敢えず生まれ故郷で小さいながらも作品展をさせて頂けることにも感謝しています。東京で是非とも展示させて頂きたいギャラリーがあり、なんの肩書も学歴もないですが、ダメもとで(笑)、挑戦してみようと思っています。来年に向けて準備をしていきます。
今日は夜勤ですが、毎日のルーチンで、ファミマでコーヒーを頂きながらの読書で、皆藤章先生の本を半分くらい読ませて頂き、一番印象に残った箇所を皆さんと共有したくてアップさせて頂きました。ホスピスの患者さん達もそうですが、障がいをお持ちの方々もそれに近い感性をお持ちなので、自分達も心身ともに現場に入れているのだろうか?と毎日思いながらの支援させて頂いていますが、皆さん人間なのでお互いに色々あります。でも、本当に大変な時には、身も心も入らないと何も改善されません。それは真摯に現場と向き合っておられる方は、感じておられることだと思われます。
心理臨床家のあなたへ ケアをするということ
皆藤 章著
第1部 心理臨床家の感性
第3章 「生きる」からの視線
3くらしからの学び
~これに関連して想起されるのは、河合隼雄との対談の中で医師の柏木哲夫が語った話である。
あるホスピスで患者さんから非常に人気のある看護師さんがいた。その看護師さんは病室に入ってきて「おはよう」と言うだけで、何となく患者さんはみな喜ぶという。どうしてだろうと医局で話題になった。医者は誰も答えを見つけられなかった。すると、ある患者さんが主治医に次のように語った。
「先生、ありがとうございました。私はもう二、三日であちらに行きます。しかこんなに親切にしていただいたんで、冥途のお土産にひとつ先生にいいことをおしえてあげましょう。」
「何ですか」
「看護師の〇〇さんは、すごくみんなに人気があるでしょう」「ありますね」
「あれ、先生わかりますか」
「いや、実は医局で話題になったんだけど、わからなかった」
「いや、それはお医者さんにはわかりませんよ。しかし、あの方は患者に人気があります。」
「どういうことですか」
「あの看護師さんは、パッと部屋に入ってきたら身も心も入ってくる。たくさんの看護師さんは体は入ってくるけれども。心は外へ出てる」
「心も体も入っているか入っていないかということは、先生方にはわかりませんが、死んでいく者にはわかります。」
合理化された医療の世界では、その実践においてもっとも重要な、ひとと関わる感性がいつしか削がれてしまった。~