うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

「貧困をバネに成功した」事例をロールモデルにしないためにと、【その役割は、患者の今感じている不安や防衛の仕方を確証してしまうことになるのである。】

 

  ハリー・スタックーサリヴァンは、経験したことが無いことを理解するには、相当な努力と時間が必要だ。みたいなことを言われていましたが、本当にそう思いますし、人に対する思いやりや労いの気持ちが本当に心の中になければ、それを表現できないと思われます。口でいくら言っていても、本当に感謝の気持ちが自分の中にあれば、心の底から出て来ます。

 下記の対談は、前回の続きですが、コメントがないのが残念ですね。

 こうしてメディアに乗れる方々だけが、本当のことではないと思うからです。コメントは、色んな環境や立場におられる方々の意見が反映されていて、ガツンとやられたり、考える機会を与えてくれたり、対談や記事よりも深い部分があります。公に出ると言う事は、発言に気をつけなければいけなくなるので、本心が中々言えませんし、難しいのも理解はしているつもりですが.......。

 

 自分たちの施設は、有名店になるより、本当の意味での名店になりたいと日々思っています。お付き合いが増えるとその分、支援が疎かになるんだけど、田舎に行けば行くほど名店より、有名店を選ばれる方、岡倉天心先生の言葉をお借りするなら、目で見るより、耳で見る方が多い気がします。それなら、自分を本当に必要としてくれる場所に行って、思う存分残りの人生を自分の出来る限り、人様の為に尽くさせて頂きたいなと、今は本当にそう思います。うたたが、小舎制を選んだのはそのためです。大きくなると支援が疎かになります。大きな施設で働かせて頂いた(3か所で)中での経験です。勿論、その中でもきちんとした支援をされて居られる若者もいましたし、現に岐阜の友人がそうでした。でも、真剣に支援を考えれば考えるほど、行き詰まり、辞めてしまう傾向にあります。そんな大事にしたい支援者をどうしたら守れるのか?と考えた末が小舎制であり、有名店ではなく、名店になることです。メディアも有名店ばかり、役所も有名店ばかりピックアップしますが、アートの世界でも、音楽の世界でも、名が知られていなくても本当に凄い方は山ほどいます。その方々が負け組とは自分は思いませんし、逆に自分は有名人と知り合いで!とか言う人ほど信用ならない人間は笑うしかないですね(笑)。

  途中で何が言いたかったのか忘れてしまいましたが(笑)、取り敢えず今日も更新させて頂きます。

bunshun.jp

 

 何度も言ってしまっているのかも知れませんが(笑)、まともに投影を受けて、自分しか見れないと勘違いされているかたは、下記を真剣に読んでほしいです。そこで自己満足に陥らずに、その先を見る能力がないので、自分しか見れないと錯覚してしまうのでしょうね。本当は支配されているのに、支配している錯覚は危険ですし、お互いの成長が望めません。自殺をしようとしている方を助けたと、自殺未遂を繰り返した自分の前で(笑)、豪語された方がいますが、内容を聞いていたら、自分より弱い立場におられる方ばかりでした。そんなの簡単ですね。でも、本当に自死される方は、自分の母親のように、誰にも助けを求めずに亡くなっていきます。死にたいとか辞めたいとか言っているうちはおそらく、助けを求めておられるのだと思われます。

 

 

 ~この章でジョセフは2つの密接に関係する防衛メカニズムを実際に詳述している。第1のメカニズムは、比較的わかりやすいものであり、患者は、主に自分の理解と依存的な欲求に関わる部分を分裂排除し、分析家へと投影する。その結果、投影された部分は患者には使えなくなる。こうして、患者は受動的で無関心になるか、適切に考えることができないかのように機能するようになる。第2のメカニズムは、もっと複雑な過程で、そこでは分析家は微妙ではあるがしばしば強力に侵入的投影の支配を受ける。その侵入的投影の機能は、本来、排泄して空にするというものではなく、意識的にせよ、無意識的にせよ、コミュニケーションを目指しているものでもない。これらの投影は、ある仕方で反応したり、ある役割を患者とともに演ずるようにという活発なプレッシャーを分析家に加える。その役割は、患者の今感じている不安や防衛の仕方を確証してしまうことになるのである。