うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

うちは人を育てるのが本職で、電化製品を作るのは副業だ!と、【 豊な感情や重要な表象は、必ずしも、食物を与えるとか眠りにつかせるといった行為そのもの(つまり身体-状態を制御する他者の行為)によって作り上げられるのではなく、むしろ、その行為のなされ方による。】

  

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 4日入院していて、皆様にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。

夕方の退院になりましたが、空がきれいだったので、また頑張るぞと!力を与えて頂きました。

 大分前に、理事の一人からあんたはこのまま、こんな田舎でいていいのか?

自分のアイディンティティを思う存分出さないと、いつか爆発するよ!と言われたこともあったり、利用者さんのご家族が、こんな田舎にいるのはもったいないと、主治医の下で働かれている看護師さんが、その方が言っていたよ!と教えてくれたこともありました。

 きっと、自分は弱っている時に、若い時分働きながら社会福祉を大学で学んだり、農業を(土にはカオリンと言う心を落ち着かせる成分・地球の土壌ほぼ全体に含まれていると、何かの本で学びました)して見たりしていました。

 友禅の業界には5年修行して、15年くらい工房を経営していました。

 

 偉そうですが、支援については自信がありますし、勉強も頭が悪いので(笑)人様の何倍もしているつもりです(笑)。ギターも、アートも不器用なので、こちらも人様の何十倍も勉強、練習させて頂き、やっと人様に見て頂けることが出来るようになっています(笑)。

 

 

 

 ジョセフ先生も本当に勉強になる事ばかりで、今回は下記が一番印象的でした。

『豊な感情や重要な表象は、必ずしも、食物を与えるとか眠りにつかせるといった行為そのもの(つまり身体-状態を制御する他者の行為)によって作り上げられるのではなく、むしろ、その行為のなされ方による。~』

 物や言葉を与えるだけで心を動かせると思っている方(支援者も含む)が多い世の中で、どのような状況で、それがなされたか?が本当に重要なのではないのか?

 

 

 中二病的な動画が、また問題になって来ていますが、何も動画だけでなく、ある施設のアンケートが、その人の本意ではなく、それをまとめた職員の当施設の批判とみられるような書き方で、ご家族の方々に渡され(笑)、まじめに書かれたご家族が、そういう意味で書いたわけでなく、色々な情報が欲しいので書いただけなのに、歪曲されて書かれていたのでびっくりした!と謝罪の電話があり、関係者全員に謝罪の電話を掛けると言われたので、自分がかけるので大丈夫ですよと言いましたが、一人の方には謝罪されて、その方が、自分が皆さんに言っておくからと、言って下さった様で、その方も安心されたようでした。自分はその施設の管理者に直ぐに電話をして抗議しましたが、自分はまだ見ていないとの事でした。まだもらっていないお母さんが、もらいに行ったら、もう連絡が回っていたので(お母さん方のネットワークは凄いですね!)、わざとそのページを開いて、これはどういうこと?と聞いてくれたら、出すつもりはなかったが、出てしまった(笑)って。誰が見ても(うたたに関係がないお母さん方も)、悪意があるようにしか読めない!と憤慨されていました。まあ、当たり前ですね。

 それにもかかわらず謝罪もなく、逆にグループホームに入りませんか?と勧めてきたとも言っていました。噴飯ものですね(笑)。そのお母さんは、まだ具体的なこともまだ決まっていないのに、何もコメントしようがないと言ったと言われていました。

 当法人は、ご家族の要望で出来た法人で、本当に困っておられる方を最優先してご利用して頂いていますし、その方が一番合う施設があればいつでもその施設に行かれても良いし、入居をお待ちして頂いておられる方もこんな弱小な施設でもいてもらえるし、本当に、その方が幸せになれるなら、施設の移動も引き止める気は全くありません。

 お金に追われるような施設になるなら辞めてもいいのかな?とも思います。

理事長と法人事務局は、役員報酬なので年間(一月)いくらにしないといけないので、手取り8万円くらいでやらせて頂き、職員さんには役職に応じてきちんとした額を払わせて頂いていて、理事からこんなに貰っている福祉職はないぞ!と先日言われましたが(笑)、きちんとした対価は支払える範囲で支払わせて頂いています。

 京都時代、得意先に言われた『結局、経営と言うのは、お金を残すのか?組織を残すのか?』と言われた(その方はお金を残しましたがw)、のが基本にあります。(勿論運営には資金は必要です)

 まとめた責任者を見つけてくれたのも、直ぐに情報を下さった方も、お母さん方なので、本当に感謝です。

 

 松下幸之助さんは、うちは人を育てるのが本職で、電化製品を作るのは副業だ!と言われていました。そのアンケートによって傷つかれた方の事を思うと、松下幸之助さんの言葉が重く感じました。

 

 愚痴が大半になりましたが(笑)、下記は、現場でもまともに投影を受けて、まるで蛇に睨まれたカエルのようになってしまっている職員がいるのも事実で、その様な職員は、耐えられずに、直ぐに辞めて行かれます。

 『それゆえに、不安が喚起され、防衛が動員され、そして、分析家は患者のこころの中でその過程に引きずり込まれ、絶え間なく患者の防衛システムの一部として使用されるのである。』

 

 

 

 分析状況において絶え間なく生じている過程として、分析家が特定の役割を強いられているかのようにさまざまな空想が分析家に付与されているのを私たちは観察できる。それゆえに、不安が喚起され、防衛が動員され、そして、分析家は患者のこころの中でその過程に引きずり込まれ、絶え間なく患者の防衛システムの一部として使用されるのである。〔Joseph 1989b:126〕精神分析過程における防衛メカニズムと空想』Betty Joseph

 

  豊な感情や重要な表象は、必ずしも、食物を与えるとか眠りにつかせるといった行為そのもの(つまり身体-状態を制御する他者の行為)によって作り上げられるのではなく、むしろ、その行為のなされ方による。

 ~彼女は「想起された過去」ではなく、面接室の生きた体験を取り上げる技法を強調するようになり、独特の分析スタイルを完成させた。
 その特徴をまとめると、全体状況としての転移が治療場面の今ここでhere and now再現されることに注目し、その再現を患者の話した内容に限定せず、発語・口調を含めた患者のふるまいをエナクトメントとして理解し、分析家との相互関係を言語的非言語的に細かく吟味し、取り上げていくことを重視する、というものである。