うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

アレキサンダー・テクニークと、綺麗な空と、【Kernbergによれば、こうした病的自己愛の精神分析的治療の中心は、口唇期憤怒とその投影に関する洞察にある。】


今日は、2ヶ月振りに、名古屋(今週は3回目の名古屋.....)に、アレクサンダー・テクニークを受けて来ました。
毎月受けていると、ありがたみがなくなっていましたが(笑)、間が空いたら、首のコリが一段と酷くなったので、行っている意味があったのだと感じました。
 今回は、会話している時にも、頸椎を後ろに圧迫しているようで、色々と話しながら、見て頂きました。
先生の言われているように意識すると、楽になるので不思議です。先生にそれを伝えると、謙遜されて、それは自分自身がそうしているからと、言われますが、忙しさに感けていて、ふと思い出したようにしてみても、楽になるのは今でも、半々くらいです。
 ちょうど今、読んでいるスターンも、相互作用と言うのを、口酸っぱく説いているので、そんな感じもしました。

 やっと、上記の作品の作者を聞くことが出来ましたが、アートグループの作品だとの事でしたが、その担当者がいないのでハッキリとした名前が分からない......。と、残念だと思っていたら、そのうちのお一人のアート講座が11月にあるとのことで、フライヤーを頂きました。
 11月なので、休みか夜勤明けにしてもらうつもりです。

 午後から豊橋で受診がありましたが、時間が沢山あったので、会場近くの楽器屋さんでギターを弾かせて頂きました。
この値段なので、買えませんが......、非常にいい音でした!気持ちよく弾かせて頂きました。


 帰宅して、空を見上げたら、雲がアートしていました!
キレイですね!




 本は、電車で大分進み、後2章残すのみとなりましたが、アップはまだ丸田先生です。頑張って今月中に次のスターンの本に行きたいですね。



 自分に大した実力もないのに、身内やちょっとした知り合いに権威がある人がいたら、その人の自慢ばかりして(その人に同一化して)おられる人を良く見ますが、その方々も、下記に当てはまるのでしょうか? 自分の考えではないのに、あたかも自分が考えたかのように話せる方々もそうでしょうか? 自分の存在を見事に消しながら、凄いことをされている方々が浮かばれずに、全く凄いことをしていないのに自分の存在を誇大している方々を見る度に、もののあわれを感じるこの頃です......。
 私情に走ってしまいましたが(笑)、口唇期というのは、本当に大事なものだと、精神分析関係の本を読ませて頂いて、非常に感じるようになりました。そればかりが原因というわけでは、勿論ありませんが!
 ウィニコットのいう、ほど良い母親というものの大切さが支援をさせて頂いていても、痛切に感じます。
 『しかしこの正常な発達が何らかの理由(遺伝的素因、生物学的要素、父母の態度、環境など)によって阻害され、口唇期の葛藤が未解決のままこの時期へと持ち越されると、原始的な口唇期サディズムの外界への投影によって起こる恐怖、憎しみ、怒り、羨望といった、耐え難い対人関係の現実から自己を守るため、(1)現実自己、(2)理想自己、(3)理想対象の三者が融和を起こし、安定性は持つものの、病的な、誇大自己を形成する。』

 下記は、投影というものをまともに受け過ぎたり、逆に投影して操作してしまっている支援者がいるのも事実ですね.....。
本当の意味での中立というのは、AIでもできるのだろうか?と疑心暗鬼になってしまうほど、難しいものと思われるので、人間である限り、転移・逆転移から逃れる事はできませんが、支援者たる者としては、まともに逆転移をしてしまうのもどうか?とも思ってしまいます。
 『対象が攻撃を仕掛けてくるという恐怖が、実は、母親との関係から生まれたフラストレーションに由来する、原始的な口唇期憤怒の投影にほかならないことに気づき、あれほど恐れ憎んでいた分析医/母親が、実はあの崇拝し憧れていた分析医/母親と同一であることを洞察しなくてはならない。』


第9章 境界例との境界
4.Kernbergの自己扱い方パーソナリティ理論
〜Kernbergによれば、病的自己愛の起源は、自己-対象分化期と、融和した自己および対象が内在化される時期の狭間(およそ15〜30ヵ月)にある。この時期、もし幼児が健全な発達を遂げれば、良い自己と悪い自己との間に統合が起こり、正常な融和した自己が誕生し、心的内界に、『融和した自己表象』として確立される。しかしこの正常な発達が何らかの理由(遺伝的素因、生物学的要素、父母の態度、環境など)によって阻害され、口唇期の葛藤が未解決のままこの時期へと持ち越されると、原始的な口唇期サディズムの外界への投影によって起こる恐怖、憎しみ、怒り、羨望といった、耐え難い対人関係の現実から自己を守るため、(1)現実自己、(2)理想自己、(3)理想対象の三者が融和を起こし、安定性は持つものの、病的な、誇大自己を形成する。 この病的誇大自己は、その後の心的内界構造の発達に重大な影響を及ぼす。
(1)本来なら自我理想と重大統合される理想自己が誇大自己に統合されてしまうため、自我・超自我境界が不鮮明となる。

(2)自我理想の形成と、超自我の前駆体(原始的サディズムの投影により形作られる恐ろしい母親像の内在化)と相まって、正常な超自我が持つ保護的・鎮静的機能を阻害するばかりか、超自我に、原始的で、苛酷、攻撃的な要素を与える。

(3)病的自己愛の中心病理である原始的な口唇期憤怒oral rageは、外界対象へと投影されるため、世界は攻撃的、支配的、妨害的、搾取的であるという、妄想的な恐怖を生む。

 Kernbergによれば、こうした病的自己愛の精神分析的治療の中心は、口唇期憤怒とその投影に関する洞察にある。つまり患者は、 
(1)対象が攻撃を仕掛けてくるという恐怖が、実は、母親との関係から生まれたフラストレーションに由来する、原始的な口唇期憤怒の投影にほかならないことに気づき、

(2)あれほど恐れ憎んでいた分析医/母親が、実はあの崇拝し憧れていた分析医/母親と同一であることを洞察しなくてはならない。