うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

ピックの再生?と、【ビオンの理論では投影同一化とは、養育する対象に理解してもらうための最早期の防衛とコミュニケーション形式である。】


 今日は、夜勤です。
午前中は、喘息の受診に行き、終わったら体を追い込みに行って来ました。
 帰宅したら、そういえば先日、100円ショップでやすりを買ったのを思い出し、ピックを1枚削ってみました。
時間がないので、適当にやりましたが、良いやすりだと、再生できるのでは?と思いました。時間がある時に、ボチボチ再生して行けば、先日144枚買ってもらったので(1枚税込で74円)2年くらいは買わなくてもいいかもです。

 本は、受診待ちとお昼を食べながら読み、第3部に入りました。アップは第2部の最終章からです。
クラインやビオンの復習ですが、非常に分かり易く記述しているので、嬉しかったです。


2,言葉とワーキング・スルー
 エドナ・オーショウネスィ
 しかしながら、過去50年間精神分析家達は、方法論に関する見解を変えてきた。現在では、解釈は患者の精神内界の力動に携わるよりは、精神内界レベルでの患者と分析家の相互作用に携わるべきであることが広く支持されている。メラニー・クライン生誕百年を記念して出発された国際精神分析誌において、彼女の業績が展望のこの変化に最も強力で比類無い影響を与えてきたことに触れておくのは時宜を得ている。彼女は、発達での前−対象的そして対象なき現象を取り除き、対象関係も対象群の内的世界も出生時に始まり、臨床的に、転移とは対象指向的で相互作用的であるとの見解に至っている。メラニー・クラインは1920年代の最初の論文から、成人であれ子どもであれこれ、あらゆる分析のスタートから分析家と患者の間にある陽性と陰性の対象関係を解釈する技法を主張した。 原初的防衛やコミュニケーション形式に関する私たちの理解が深まったのもメラニー・クラインに負っていることを思い出すのも時宜を得ている。今ではでは分析家−患者間のやり取りは言葉より幅広く;言葉による伝達だけでなく投影による伝達も存在し、不安、性的興奮、憎しみといった感情や、心的イメージの眠気や硬い感じ等が投影によるものであると一般的に受け入れられている。これらの過程は謎のままだが、防御機能に関しての理解は、メラニー・クライン(1946)の投影同一化の発見により可能となった。この投影同一化とは彼女が早期防衛機制につけた名称であり、乳幼児は万能的空想の中で、自分の安定のため、さらには対象群を支配し活気づけるために、自己の一部、ときとして自己の全てですら対象群の中へと投影する。W,R,ビオン(1962)は、独創的な研究を通してメラニー・クラインの研究を拡張した。彼は投影同一化は防衛機制であるばかりでなくて乳幼児が対象群とコミュニケーションする最初の方法でもあることを探り出した。ビオンの理論では投影同一化とは、養育する対象に理解してもらうための最早期の防衛とコミュニケーション形式である。彼の見解では、この原初形態のコミュニケーションや理解力から、さらに洗練された形態へ、究極的には言語や言語性思考へと発展していく。 これらは臨床での重要な発見である。これらのことは、言葉や言葉が無意識に表現することが全てではない転移というものをうまく説明している。重要な出来事は、言外でも進行し、より原初様式でコミュニケーションされてもいる。患者に――言語やより原初的な――多様なコミュニケーション様式で、患者自身の不揃いに発達した人格を分析へと持ち込むことができる。患者は未発達な自己部分と働きによって、言葉を意味を表現する言葉としてばかりでなく、他の非言語的局面と連動して、分析家の中に患者の投影を引き起こすために使っていることもあろう。