うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

蓮のお茶と、義母の入院と、【述べてきたような素材をワーク・スルーしていく展開は、とてもゆっくりしたものであり、すぐに逆戻りもした。それは、この状況に気づいていくことへの患者の恐怖が巨大なものだったためである。】


 昨日、家主さんからカンボジアの蓮のお茶と砂糖菓子?を頂きました。
ネットで調べたら下記のサイトに詳しく出ていました。
 カンボジアでは、はちみつをたっぷり入れて飲むそうですので、はちみつを買ってこないといけませんね。

http://news.doctor-trust.co.jp/?p=10727
蓮のお茶は、「蓮の葉」、「蓮花」、「蓮芯」と、その使う場所によって3つの種類がある。
1.蓮の葉
葉を乾燥させたもの。ベトナムでは「不眠症の特効薬」と呼ばれているが、鎮静作用があるため質の高い入眠効果が得られる。
2.蓮花
緑茶葉などをベースに、蓮の花をまぜ香りをうつしたお茶で、高貴なよい香りが特徴。
老廃物を排泄し、美肌を保つ効能から「美肌茶」としても親しまれている。
3.蓮芯
実の芯の部分を乾燥させたもの。こちらも安眠効果、リラックス効果があるが、漢方のような強い苦味が特徴。
ほか、ロータスティーには上記以外にも以下の効果があるとされている。
・体内の不要な水分を排出する利尿作用
・新陳代謝の促進
・便秘解消
・血行促進
・脂肪の排泄
カフェインを含まないため、入眠・リラックス効果を期待して、就寝前にいただいてみてはいかがだろうか。
また、こもった熱を取り除く作用もあるため、この時期夏バテや、夏の寝苦しさにも効果が期待できる。
お茶としてはなかなか馴染みがないかもしれないが、季節の花として鑑賞するだけではもったいない蓮。
ぜひ一度、ためしていただきたい。





 今日は、休みでしたが、朝から年末チャリティーの打合せ後、岡崎まで行き、用事を済ませてから、蒲郡の楽笑さんに、あいちアールブリュットに出させて頂く作品のキャプション作成しないといけないので(親分が)カーグの作家さんたちの作品をもらいに行きました。
帰宅している時間がなく、蒲郡からそのまま、渥美病院に入院している義母を見舞いにいきました。誤嚥性肺炎の疑いで(SPO2が食事中に急激に下がり、吸引して回復しています)入院したので、まだ経口での食事は無理で、点滴に頼っています。触った感じ、熱もないようで、顔色も良かったので、安心して帰って来ました。
 まあ、そういえば、自分も9月の末に1日だけ入院していました(笑)しかもICU(笑)



 日が過ぎるのが、本当に早いですね.......。今年は何ができたのだろうか?考えると虚しくなるので、今年はクライン派周辺の勉強をしたことにしましょう(笑)
年末までに、この本と、マーガレット・リトルさんの本を読み終えたいと思っています。
 早いですが(笑)来年は、『心理療法の交差点』の1と2を読みたいと思っています。まだ買ってませんが(笑)。この本も直ぐに新しい版を出して頂かないと、2の方が倍近い値段になっています.......。

 今日は、ばたばたして、本が読めなかったので、昨日読んだ箇所のアップです。症例を抜かしているので、分かりにくいかもしれませんが、『述べてきたような素材をワーク・スルーしていく展開は、とてもゆっくりしたものであり、すぐに逆戻りもした。それは、この状況に気づいていくことへの患者の恐怖が巨大なものだったためである。』は、現場でもよく感じます。
 重度の自閉症の方が、一人で眠れるようになるのに5年かかったり、2週間便秘だった方がマッサージや散歩で1年後には週に1〜2回便が出るようになったり、食事中の離席が頻繁だったのが、全くなくなったりするのも、認知行動療法的なやり方で最初は応急的に行いながら、同時に精神分析のやり方で、安心・安全感を得る事ができるようにすることが出来たからだと思っています。一人で居れる能力(ウィニコット)も、排泄が順調になるということも、設定・環境がその方にとって、安心で安全でないとできないですね。そのもとが“巨大な恐怖”なのかもしれないなと、思いながらこの章を読ませて頂いています。





1,「鏡」:精神病破綻の防衛と考えられた、ある女性の性倒錯空想 ルース・リーゼンバーグ・マルコム


 この論文では、精神病に対する防衛としての倒錯の使用を論じたい。これから検討する患者の素材のおいて、ビオン(1957)が描写した精神病部分と非精神病部分に彼女の人格が分かれていることが理解できた。人格の残りが部分が現実と接触でき、少なくともいくらかは正常に機能し続けるために、精神病部分は、倒錯症状のカプセルの中に閉じこめられている。
 私が描写している精神病状態は、内的対象が破壊され断片化されている状態から成っている。主な不安は解体不安である。この状況と折り合いをつけるため、断片化の防御として倒錯がうちたてられている。




二次的な断片化
 述べてきたような素材をワーク・スルーしていく展開は、とてもゆっくりしたものであり、すぐに逆戻りもした。それは、この状況に気づいていくことへの患者の恐怖が巨大なものだったためである。
 分析家へのサディスティックな攻撃を実感することは、彼女には、罪業感による強烈な迫害と感じられた。また、まさに破壊されてしまった、破壊され続けている内的な分析家を内包していることに脅えた。彼女は怯え続け、激しい心気症状に悩まされ続けた。これらは主に、彼女の内側が“具合が悪い”との感じから成り立っていた。すなわち、腹痛から、自分はすでに器官のほとんどが冒されている、進行中の癌なのだと信じた。その癌に冒された器官というのは、主に腹の中のものであるか、ときにはまた、喉や肺、口になったりもした。それは、生じてくるとり入れや攻撃のタイプ次第だった。たとえば、私にどう猛な言葉による猛攻撃をした後には、夜中じゅう喉に激しい痛みが起こり、そこに癌があると彼女は確信した。かかりつけの医師が彼女を診察したときには、どこにも悪いところはなかった。その事実に、彼女はまったく安心できなかった。恐怖は、解釈がもたらされた後、やっと軽減した。 ほんの少し洞察が得られたとしても、非常に短い間しか続かなかった。それからすぐに、彼女は防衛として二次的断片化に頼った。そのようなときには、彼女の不安は増していき、尿失禁もまたひどくなり、彼女は、自分は始終“もらしている”と感じた。この種の断片化は、あたかも自分がバラバラになり、無くなってしまうかのように彼女に感じさせた。分析での彼女とのふれあいは、まるで希薄であり、彼女は死の不安に悩まされていた。 この種の素材を分析している間に、一連は夢や半覚醒のときの感覚が生じた。それらは、黒字印刷が、彼女には一文はいうまでもなく一語を形作ることさえもまったくできないバラバラな文字のように感じられる新聞を見ていることとして語られた。また、彼女の目の前を止まることなく、すばやく過ぎ去っていくニュース映画フィルムのようにも見えた。こういった期間には、彼女は、眠っているときと目覚めているときとを分けることができなかった。 夢や感覚が彼女を脅かしたが、彼女がたびたび入院したその前の時期に、それが同じようにとても頻繁に起こっていたことを思い出した。それを止めることができなかったために、彼女は怯え、パニックがずっと続いている状態になっていた。彼女にとって、これらの体験と恐怖に対処する唯一の方法は、この恐怖から抜け出し、ほんの少し落ち着きを取り戻させてくれると感じられていた“空想”に頼ることだった。