うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

森林公園と、うなぎパイ工場と、【彼女は自分の手首を切りたいという激しい衝動があり、実際そうしたときに治療者に3年以上入院させられてきた。】(治療の行き詰まりと解釈より)


今日の日中は、学齢児さんがおられたので、浜北森林公園にフィールド・アスレチックをやりに行こうと思いましたが、駐車場から(置いた)距離があり散策だけで断念.....。
 航空自衛隊の広報館にも行こうかと行きましたが、月曜日だったので?休みでした....。
替わりに

 うなぎパイ工場に行きました!

 団体さんに紛れて(笑)説明を聞きながら回りました。

 個人的にあまり工場の中に入ったことがなかったので、不思議な感覚でした。
皆さん楽しまれて、お土産も頂き帰って来ました。


 今日も少し早めに出勤して、うたたねの隣のファミマでコーヒを飲みながら本を少しだけ読ませて頂きました。
症例が4つありましたが、どれも何か10数年前の自分の様な気で読み込んでいました。
 でも、死にたい!といって周囲を困らせているときはまだ、表面的なうつかもしれませんね....。
深い所まで達してしまうと、自分でも気づかない内にやってしまっています.......。
 精神分析的な考えを本当に理解している方々が、分かり易く文章にして頂けたら、自殺や殺人までとは言いませんが、いじめや虐待なども減少すると思われますので、是非ともお願いしたい!以前にもお願いしましたが......。

第6章 破壊的な自己愛と死の本能
ジル
〜ジルは別の国で何年にもわたって精神分析的治療を受けてきた。その治療の開始の時点で、彼女は自分の手首を切りたいという激しい衝動があり、実際そうしたときに治療者に3年以上入院させられてきた。そこでのスタッフは、彼女の精神病的な行動と思考とを同情的に理解しようと努めた。彼女は病院では上機嫌だったが、それは彼女の両親は、彼女が病気であることに耐えることができず、それゆえ、自分がいかに病んでいるかということを信じてくれなかったと彼女は感じていた。彼女が精神病状態を表面化させたのは、自分の気持ちにもっと素直になろうとする試みであった。それ以前、彼女は精神病的な堅さに自分が包み込まれていると感じていたため、自分の血を流すことは死への願望というより、むしろもっと生き生きしようという試みとして感じられた。そのうえ、彼女はその私立病院において、窓を打壊したり家具を壊したり病院のあらゆる規則を破る患者のギャングの一味に属することが、大変すばらしいと感じていた。やさしさやニードといったものは、彼女にあざ笑われ、「善人顔をする奴」とみなされた。
 10年以上も経って、私と治療しているときでさえ、彼女はしばしば、自分のやりたいことができ、生きていると感じられた病院での日々を懐かしんだ。しかしながら実際には、彼女に人生でよいことがあったと少しでも感じられるときはいつでも、「彼ら」と彼女が呼んだ知られざる力によって圧倒され、それに対してなす術なく、ベッドに引きこもるように追い込まれるのだった。彼女は寝室の暖房を全開にして息が止まるような熱い環境を作り、酒を飲んで探偵小説を読み、自分の心からあらゆる意味のある考えを排除しようとした。彼女は、こうした行動は、彼女が生き生きとしようとするいつも脅かしてくる「彼ら」(破壊的な力を意味する)をなだめるのに必要だと感じていた。
 自分の諸問題について洞察しはじめたとき、彼女は自分は誘拐されるが、誘拐犯は彼女に逃げないという誓いをたてさせたうえで自由に歩くのを許す、という夢を見た。初めは本当に、彼女はついに病気にとらえられたかのように見えた。しかし非常に徐々ではあるが、彼女は、自分の破壊性を理想化してもじぶんは自由にならないこと、しかもこの破壊性の理想化は、彼女が孤独を感じていなくてもすむように世話をし、彼女の欲しているものは暖かさでも食べ物でもすべて与えてくれる振りをする、救助者や友人を装った破壊的な自己部分であり、それが持つ催眠的な力が彼女を罠に落とし入れたのだと理解するようになった。引きこもりの時期に行動化されたのはこの構図であった。実際に、この偽りの友人は、彼女が仕事や対人関係で関係を作ろうとする試みをことごとく駄目にした。分析を通じて、彼女は、彼女が分析において協同作業を続けようとしたり、人生において少しでも進歩しようとするたびに、彼女を非常に脅かす、この極度に専制的で支配的な偽りの友人は、自分の万能感で非常に破壊的な部分が友人を装ったものであるということに、徐々に気が付くようになった。〜



リチャード
〜正常な融合が抑うつ態勢の徹底操作のために必要であるということは、メラニー・クラインがすべての正常な発達に本質的なものとみなした過程である。しかしながら、正常の融合を確立するためには、対象の良い側面と悪い側面、自己の良い側面と悪い側面の混乱をはっきりとあらわにすることが、臨床的にも理論的にも必要である。なぜならば肯定的なものや健全なものは混乱からは生まれないからであり、そのままでは恒久的には弱くて
脆い事故が継続する可能性があるからである。〜