うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

ねこさん小屋?と『治療者の有用性を患者が利用すること』


 夜勤明け、忘れ物を届けにすろーじゃむ(渥美)まで行き、帰ってきたら、見なれない物が......。
 昨日はなかったものがありました(笑)
これは小屋?でしょうか?ベッドでしょうか?とりあえず、ねこさんが寝ていました(笑)大分涼しくなってきましたからね!

 給与計算の続きをさせて頂いていますが、なんせ夜勤明け(笑)3か月続けての間違いは許されないので、緊張しぱなしです....。

 息抜きに、キーボードの早打ちをさせて(思ったより早くない(笑))いただいて息抜きをしました。

 職員さんが自宅で怪我をしたという連絡が入ったので、夕方少しだけ入るので、もう少ししたら給与計算を中断します(笑)ちょっと嬉しかったりして(笑)(事務仕事が苦手なので......)

 せっかく打ち込んだので『患者から学ぶ』からアップさせていただきました。何でも焦らずに、じっくり見て・考えてやっていかないといけないことの再確認をさせて頂きました。

 


治療者の有用性を患者が利用すること
例8・2
 ある女性患者が休暇明けてからはじめてのセッションにやってきました。彼女は10分遅れて来ました。それから、治療者(男性)に途中でたくさんの信号につかまってしまったと説明しました。彼女は、前回のセッション以降彼女に起こったことを詳しくあふれ出すように話していきました。彼女は夫から支えられていないと感じていましたし、彼女ひとりで子どもたちの要求と折りあっていかねばなりませんでしたし、子どもたちはとても厄介でした。

心の中のスーパービジョン:
その休暇が彼女にインパクトを与えたらしいことを、患者がその治療者に警告していることに彼は気づきました。話すことへの切迫感、それが彼女のコミュニケーションのもっともはっきりした側面でしたが、それゆえ、彼は耳を傾けました。
 
 患者はさらに孤独を感じている例をあげました。誰も頼る人がいなかったこと、心が寒いこと、などです。いまだ、彼女の話はとぎれませんでした。
心の中のスーパージジョン:治療者は自分が必要とされていないとそのセッションのなかで感じ始めていました。そこでは、コメントを加える余地を患者はまったく与えませんでした。それで、彼は自分の存在が感じられるように介入すべきではないだろうかと思案しました。けれども、患者からのはっきりしたヒントがなにもなかったので、彼は黙ったままでいました。

 患者は休日の細かな出来事をさらにあふれ出させた後、夫との間でのある出来事を話し始めました。最近、彼は抑うつ的で反応しなくなっていました。ある夜彼女は彼の支持が必要だととりわけ感じていました。けれども、彼は彼女に手を差しのべませんでした―彼女が泣いていたときもです。間を置いた後、彼女は付け加えました。「彼は私に話しかけさえもしませんでした」
 ここで、患者からの話しの流れにわずかな中断がありました。ですから、治療者は彼女の沈黙からヒントを得て、呈示された主題を、最終的な解釈にむけての橋を架けるために使いました。

治療者:「この前のセッション以来あなたがなにを取り扱ってきたのかを詳しく私に話してこられました。いま、あなたは私に、抑うつ的になっている、あなたに反応しない人について話しています。彼は話しかけさえもしない、とあなたは付け加えています」

コメント:焦点づけをせずに耳を傾けていく位置から治療者は患者に答えています。ゆえに、彼は彼自身にいまのしかかっている患者の不安には焦点づけしていません。そうすることは先取りしてしまうことになりましょう。そうはせずに、もし患者に心の準備ができているなら、彼女が彼にむけて自分自身で関連づけられるような余地を彼は残しています。治療者に結び付けられる可能性は、あの舌圧子のように患者の手の届く範囲内に、彼女が彼女自身のやり方でこれを使うか、それとも無視するために置いておかれています。このことによって彼女に向けて転移解釈が推しつけられることから守られています。

患者:「あなたがどうして何も言わないのだろうと私は思い始めていたんです。おそらく、あなたが仕事に戻ることをみじめに感じているか、抑うつ的になっているのだろうと私は思っていました」

治療者:「あなたが不安を感じていたことは私にはよくわかっていました。でも、そのことについてあなたが私にもっと教えてくれるかどうかを待っていたんです」(間)「あなたがあなた自身の抑うつについて私に知らせようと試みていたように私は思います。その抑うつとは、ふれあってくれている人をあなたが必要としていたことでした。休暇での中断が、このことをひとりで取り扱っていくようにさせられているとのあなたの感じをより強くしました」

 患者は泣き始めました。彼女の話の洪水は止まりました。それから、少し間をおいて、彼女は幼かった頃の母親の気分について治療者に話し始めました。自分自身の抑うつにあまりに心を奪われてしまっている母親に自分の気持ちをわからせる方法が、患者にはまったく見いだせなかった時期があったのでした。

治療者:「この休暇の間の私の不在、そして、このセッションでの私の沈黙を、お母さんとともにいること―あなたからのお母さんへのへだたりやお母さんに自分の気持ちをわかってもらいことの難しさ―を思い出させるものとしてあなたは体験したのだと思います」

 患者は母親との彼女のあいだがらをさらに思い出しましたし、治療者が母親のようであることに腹を立て始めました。しかし、そのセッションの終わりまでには、彼女の治療者がこの怒りに防衛的でもなければ、報復的でもないことに気づくことができました。彼女の終わりの言葉は、「私があなたにとても腹を立てていることをあなたが嫌がると私は予想していました」というものでした。

検討:ここに私たちは、どんなふうにそれが起ころうと患者によって見出されるために待つ心の準備ができている治療者の例を得ています。そうしたわけで、その患者は子ども時代の悪い体験を表象するのに彼を利用することを妨げられていません。母親のようであるゆえに彼を攻撃したのですが、このことによっても彼が変わらないままであることを彼女は見出しています。そうして、彼女が治療者を「悪い対象」として取り扱うことに対してのこの非ー報復的な形で生き残ることを通して、彼女は彼を「よい対象」として再発見しています。
 あまりに早めに介入していくことによって、患者が治療者が存在していることを自発的に見出すのをさえ切ってしまうことはいとも簡単なことです。同じような過ちは、患者のコミュニケーションを治療者が時期尚早に焦点づけてしまうことです。それはしばしば転移という名のもとになされます。このことが、転移のなかでの即時―当面感immediacyをけずってしまうことによってその体験を殺してしまいます。セッションのなかで、このことが展開していく時間を充分与えられないことによって、患者は(もし妨げられなければ)さらに続く患者の連想にしばしば含まれているもっと特別な細かな内容にたどりつくのを妨げられましょう。  
 それはさらに、実際の体験がもっと充分に深められていく前に、患者が感情を体験することを感情について考えることへとそらしてしまいます。このことが患者を知性化へと誘いますし、治療者の側の逆転移性の防衛についての証拠ともなりましょう。このことが起こったときには、その治療者がもっと長くふれあったままにしておくのが難しくなっている者を避けているとの治療者からのヒントとして、患者はこのことにしばしば反応します。