うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

今日のすろーじゃむと脳(ブレイン)バンク


 今日のすろーじゃむは、アート活動と物作りの日でした。
Kさんが作られた作品を少しまとめさせて頂きました。

 色も形も素敵な作品です。
伎楽面でしょうか?

こちらは、泳いでいる金魚に見えたので、先日頂いた着物の上に置いてみました。

 こちらは舞人の様ですね!


 他の方々は、絵を描かれたり、歌を唄われたり。
お天気が悪かったので、室内のアクティビティーだけでした。


 済みません!自分色に染めてしまいました(笑)
自分的には、より魅力的になった気がしますが、周囲の反応はそうでもないようです.......。すみませんでした、直ぐに外させて頂きました。




 昨日、バンドクラブ終了後、文化会館の事務所に終わりましたの報告をしたついでに、図書館に行き、気になっていた『脳(ブレーン)バンク』の本を借りて来ました。

 本の『はじめに』と似た内容を、ブレーンバンクさんのサイトで見つけましたので、簡単にアップさせて頂きます。
http://www.fmu-bb.jp/brain.htm(サイトはこちら)


ブレインバンクの必要性
精神疾患の研究を行うに際して、患者さんの症状や薬の効き方を観察する以外に、モデル動物を使うという方法がとられてきました。しかし、ヒトは、あくまでもヒトであって、動物モデルの脳では解明できない機能を多数持っています。たとえば、「(言語機能のない)ネズミには、幻聴がおこるの?」「マウスの幻覚妄想状態って?」といったような疑問を解決することは簡単にはできません。 精神神経機能に深い関係がある、ドーパミンノルアドレナリンなどのはたらきはヒトの脳では発達しており、また、神経の発達に関係する物質や遺伝子が精神機能や精神疾患の病態や治療を考える上で、重要であることが知られるようになりました。 病気の症状や脳そのものの働きには個人差があるので、多くの患者さんのご協力を得て研究を進める必要があります。したがって、研究に使用する目的で多数の脳をバンクとして収集・保管する必要が生じてきます。
日本のブレインバンクの現状
日本では精神疾患の死後脳バンクとその研究は欧米諸国に比較して大幅に立ち遅れています。国立精神・神経医療研究センターにデータベースを置き、国立病院機構の各病院に標本を保管している、脳組織リサーチリソースネットワーク(脳組織RRN)が日本最大の死後脳バンクシステムで、統合失調症は総計70例以上を保管していますが、主として神経筋疾患や認知症の研究が行われ、統合失調症双極性障害などの精神疾患の研究は少数です。個々の研究者が死後脳を集めて研究を行っているだけのことが多く、系統的な精神疾患死後脳バンクは設立されていないのが現状です。  このような立ち遅れの原因として、日本の精神医学の歴史の中に、1960年代から80年代にかけて患者を対象とした生物学的研究を敵視する反精神医学運動が存在し、研究者がそれに適切に対処していないこと、死後脳についての捉え方、倫理・宗教観が欧米と大きく異なること、精神医学研究ことに生物学的研究に当事者や家族の積極的参加を求める発想と伝統が乏しいことがあげられます。しかし、現在では生物学的研究の重要性は、精神医学研究者だけではなく広く一般の方たちにも理解されるようになってきています。



WHO(世界保健機関)が病気によって早死するか働けなくなることで失われた年数(傷害調整生命年=DALY)の統計を、病気が社会に与える負担の大きさの指標として、国別に発表しています。この統計の日本の所を見ると、実は「がん」を抜いて、「精神神経疾患」が一位になっているのです。「精神神経疾患」「がん」「心血管疾患」が、3大疾患です。 
(脳バンク 精神疾患の謎を解くために:加藤忠史&ブレインバンク委員会編より)



 ブレインバンクによって早く「精神神経疾患」の原因と治療方法が確立されると良いですね!


興味のある方は、ポータルサイトへ⇒http://www.brain-bank.org/brainbank-portal/images/eyecatch.jpg


 サリヴァンサリヴァンで読ませて頂いています。