ひーひー王子との散歩で、拾ってきた実を取り敢えず(笑)玄関に置いておきました。
お地蔵さんにでも供えましょうか?
今日は喘息の受診と、常勤換算等の事務を夜勤前に済ませました。
受診待ち時間には『フロイトを読む』を読んで、第2章に入りました。
夜勤までに少し時間があったので、網戸を張り替えていたら、余分な網をカッターナイフで切っているときに滑って、左指の先端を切ってしまいました......。ギターが弾けない.....。早く直さねば.....。
昨日買った『からだを読む』を少し読んでみました。
神経に障がいをお持ちの方々は、横紋筋の動きがスムーズにいかなくなる時があるので、口周辺の動きがぎこちなくなってしまいます。
サリヴァンはその辺もよく観察していたようです。
取り敢えずさわりだけのアップです。
夜勤に行って来ます!
唇とその周辺
〜唇は狭い範囲なのに、末梢神経の密度が高い。末梢だけではない。脳のなかにある身体地図の上で唇の占める割合が、身体の部分に比較して、相当に大きい。
これを図示したものに、ペンフィールドのホムンクルス(小人)と呼ばれる図がある。これは、大脳皮質の運動野と知覚野に割り付けられた、人体の各部分の相対的な大きさに従って、逆に人体を描いたものである。
唇は皮質に占める領域が大きいので、この小人のなかでは、かなり大きい部分を占める事になる。これは大ざっぱに言って、意識のなかでの、身体各部の大きさを示すとも考えらる。要するに唇は、脳のなかでは、身体最大の器官に近い。
赤き唇が、脳で大きな領域を占めるのは、当然ながらヒトの特徴である。前に述べたように、動物には赤き唇はないからである。なぜそんなことがヒトに起こったか。
動物の脳では、赤き唇に相当するような知覚は、おそらくヒゲによって代行されている。それは、ヒトの唇の知覚をになう神経が、動物のヒゲの場合と同じものだからである。上唇では三叉神経の第二枝、下唇では第三枝。三叉神経のこういう知覚枝は、哺乳類一般に、主としてヒゲと歯に行く。ところがヒトにおいてのみ、そのヒゲが、いささか不明瞭な理由で消失した。だから、ヒゲに行く代わりに、唇を豊かに支配することになったのではないか、と私は想像している。
唇の筋肉
唇は知覚が鋭敏なわけではない。よく動く。動くのは、もちろん筋肉の働きである。これが動かないと、飲み食いにも、おしゃべりにもたいへん困る。唇の筋は、顔面に広がる。表情筋の一部である。
表情筋は、すべて顔面神経に支配される。顔面神経「痛」などと、素人がよく言うが、そんなものはない。顔面神経は、顔の知覚をほとんど分担していない。それは三叉神経の役目なのである。だから三叉神経痛が正しい。
顔面神経は表情筋を支配するから、これがやられると、大変目立つ。旧聞に属すが、故田中角栄元首相が、片側の顔面神経麻痺になったことがある。顔が歪むが、歪んでいる側が、麻痺した側ではない。健全な側である。それは、筋は収縮だけが仕事だということを知っていればわかる。麻痺側は収縮できないので、収縮できる側、つまり力の強い側が、力あまって歪んでしまうのである。対側の筋が引っ張って対抗してくれないからである。
この表情筋は、すべて起源が同じで、だから同じ顔面神経に支配される。表情筋のおおよその走り方を、図4に示しておいた。〜