うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

すろーじゃむとオープン・ダイアローグ(開かれた対話)とサリヴァン 


 今日のすろーじゃむは、あっ君リクエストで焼きそば(多いですね)だったようですが、支援者も昼食を忘れたので、お金を出してより豪華になったそうです。
 Kさんも頑張って作ってくださいました!
久し振りの雨で、畑は良い感じで濡れていました。


 図書館にない、サリヴァンの本を親分に買ってもらいました。
近日中に揃いますので、皆さんにも読んでほしいのですが、前に購入した本もきれいなままでした.......。
 自分が読んで、会議やブログでアップさせて頂くしかないですね(笑)
頑張って読ませて頂きます!『サリヴァンの精神科セミナー』・『分裂病は人間的過程である』 ・『精神医学的面接 』・『精神医学は対人関係論である 』の4冊です。まだまだ読みたい本がありますが、予算的にも今回は限界との事でした。

 中井久夫先生のお蔭で、サリヴァンに出会え、色々調べていたら、オープン・ダイアローグに出会いました。
 ユーチューブで全編が見れるとのことでしたので、観てみましたが、行われている事は、サリヴァンに近い(まだ向精神薬が無かった時代の精神科医)のに、サリヴァンやモラルトリートメントと言う言葉が出てこなかったのが不思議でしたが、アメリカにおけるサリヴァンの立ち位置を考えると致し方ないのでしょうか?ソファの並べ方も、直ぐに対応する形も(サリヴァンは、もっと早く対応していたようですが)サリヴァン(中井先生の本で読ませて頂いた)に感じてしまうのは、じぶんだけでしょうか?

 中井久夫先生も同じような事をされていると、著書に書かれていました。

 観ていて一番印象に残っているのは、、うちは製薬会社に買収されていないとの発言でした.

 アメリカでは製薬会社だけでなく、保険会社の名前も聞こえる様ですが。


オープン・ダイアローグ(開かれた対話)  斎藤 環(筑波大学医学医療系保健医療学域 社会精神保健学教授)
薬物治療を行わなくても,めざましい成果が
 オープン・ダイアローグ(開かれた対話)とは,統合失調症患者への治療的介入の一手法である。北極圏に程近い,フィンランド・西ラップランド地方にあるケロプダス病院のスタッフたちを中心に,1980年代から開発と実践が続けられてきた。現在,この手法が国際的な注目を集めている。その主たる理由は,薬物治療を行わずに,極めて良好な治療成績を上げてきた実績があるからだ。
 どれほど手の込んだ治療法かと身構えたくなるが,その手法は拍子抜けするほどシンプルである。発症直後の急性期,依頼があってから24時間以内に「専門家チーム」が結成され,クライアントの自宅に出向く。本人や家族,その他関係者が車座になって「開かれた対話」を行う。この対話は,クライアントの状態が改善するまで,ほぼ毎日のように続けられる。

 オープン・ダイアローグ,正式には「急性精神病における開かれた対話によるアプローチOpen Dialogue Approach to Acute Psychosis」(以下,ODAP)と呼ばれるように,主たる治療対象は発症初期の統合失調症である。以下に,その成果の一部を紹介しておく。
 ODAPの導入によって,西ラップランド地方においては,入院治療期間は平均19日間短縮された。薬物を含む通常の治療を受けた統合失調症患者群との比較において,ODAPによる治療では,服薬を必要とした患者は全体の35%,2年間の予後調査で82%は症状の再発がないか,ごく軽微なものにとどまり(対照群では50%),障害者手当を受給していたのは23%(対照群では57%),再発率は24%(対照群では71%)に抑えられていた。 (医学書院さんのサイトより引用させて頂きました)


 しばらくは、サリヴァンに耽させて頂きます。
事務仕事の合間にしか読めませんが........。