うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

書類を作る手を休めて

 夜勤暮らしの毎日、スタッフさんが頑張って下さっている間に、書類を作らせて頂いています。
 当法人のスタッフは、よりによって、数字、文章が苦手な者ばかり集まってしまい、仕方なしに指名を受けて事務仕事をやらさせて頂いています。

 スタッフさんが帰ると、ちょっと手を休め利用者さんを見させて頂き、又机に向かいます。そして仮眠し、定時に巡回させて頂いていますが、色々あるのが、常ですね。
 その時にふと思い出した事がありました。

 先日、書評を検索していたら、『セルフネグレクト』という言葉に引掛ってしまい、思い出した事がありました。

 セルフネグレクトとは、意味合いが違い、ネグレクトかもしれませんが、ある所に高齢の方が居られる家庭があり、年金が少ないので(月に2万円との事)福祉サービスが受ける事が出来ないし、ヘルパー等家に入れたくないとの事。(息子さん談)
 息子さんと、立派なお孫さんとの3人暮らしでしたが、家はゴミ屋敷寸前、おしめも使った物が何枚か畳の上にあったり.......。
 入院も度々されていたので、ケアマネさんなんかに相談した方が、おばあちゃんの為なのにと、口酸っぱく、お節介してしまったのがうるさかったのか?
福祉サービスや、介護保険の事は、自分で勉強して分かっていると息子さんが病室で話されていましたが、窓の近くにあった本は、古本屋さんで買ったであろう、非常に古い本でした。
 喧嘩覚悟でもう一度、言わせて頂きましたが、おばあちゃんは、息子に全部任したから、息子の言う通りにするとの事でした。

 それから、何回か入院された後、おばあちゃんは亡くなりました。
亡くなって直ぐに、息子さんから連絡が入り、病院に駆けつけましたが、直ぐにおばあちゃんを家に運ばないといけないとの事で、1人で先に行き、ゴミ屋敷寸前の部屋をほぼ1人で片付け、(一間に取り合えず押し込んだだけですが)床を大急ぎで拭き、何とかおばあちゃんを迎える事が出来た事を思い出しました。

 落ち着いてから、あんたの言う通りやったかも知れんと、息子さんは言われましたが.......。
 息子さんは、非常に親孝行で、優しい方でしたが、考え方を誤るといくら気持ちがあっても、ある意味ネグレクトになってしまう事もあるんだと思いました。

 自分も、もっと気持ちを強く持って、引きずってでも市役所に連れて行けば良かったと、思い出す度に後悔しています。

 自分も1人きりになると、何かどうでも良くなってしまいそうで怖いです。
 仕事や仲間との関わりの中で、生かされている事にも気付きました。