本が来ました。皆藤先生から読ませて頂いています。ケースメントのあとがきで、松木先生が触れているように、ケースメントは他のそうそうたる分析家の様な華はないが、本当に臨床に則したことを書いているとの事ですが、皆藤先生もまさしくその通りだと感じています。
一昨日ネットのニュースを見ていたら下記がありました。内容はともかく、福祉の現場でも、寄り添うだけでは何も始まりませんね。
金曜日の散歩は、やっと外に行けるようになりました。1時間くらい歩いても汗ばむ事もなく、快適でした。季節も直に感じる事が出来るのが良いですね!
アレクサンダー・テクニークや、今して頂いている整体によって、身体がいつもと違う方向に向かっている時、それが良い方向にむかっているにも関わらず、身体と精神が一時アない方向に向いていないと感じる事があります。それは何とも言えない恐怖という、ビオンの言葉にも通じる感じもしますが、それを乗り越えると、少し楽になった身体と精神が、同じ方向を向きながら戻って来ます。身体的にも、精神的にも痛みを感じる事もありますが、何とかやり過ごせた後は、新しい状況が現れて来ます。支援も同じことだと思われます。利用者さんだけが苦しんでいるのは、支援とは言えないのではないでしょうか?同じ痛みを支援者も感じる事ができるからこそ、新しい状況が生まれます。自分のことを棚に上げて、利用者さんばかりに真直ぐな道を求めてはいないでしょうか?
~精神分析における変化によりーーふつうの変化によるのと同じようにーー患者は必然的に新しい、未知の、しかもかなり恐ろしい事態にさらされる。
したがって多くの患者が、たとえ苦痛があろうと馴染みのものにしがみついても驚くに値しない。しかしそれでもなお患者は変化を望み、新しいできごとと新たな成長を渇望し、前進するよう駆り立てられる。その結果、現状に縛りつけようとする保守的な啓吾との葛藤に引き込まれる。
また変化することは、常に新しいものへの不安に触れると同時に、古いものを放棄することを伴うため、多くの場合に馴染みのものを捨て去ることこそが、分析作業にとって何よりも困難な部分となるのである。~