やっぱり遊び心と、【理想的対象とのスプリッティング融合という彼ら固有の方法によって精神病からは守られるが、アンビヴァレンスや葛藤やその結果の統合に耐えることができないので正常への可能性は閉ざされる。】
昨夜は、遅番で、今日は早番でした。
三大介助の後は、ささっと掃除や洗濯を済ませて、皆さんと一緒に過ごせるようにしています。支援者独自のふれあい方があり、自分も勉強させて頂いています。
やっぱり、教育的だとその方が本当に伝えたいことが伝わりにくいと思います。遊びの中で心が緩んだ時にこそ、本当の姿が現れてきて、支援方法も組み立てやすいです。そう思うと、クラインやウィニコットは、凄いな!と、心の底から思えます。
今日のお昼は、沢山の利用者さんがおられましたが、十分な職員配置で、午前中に給与計算をさせて頂き、女子がお寿司のちらしを見て、食べに行きたい!とのことで、自分が運転手に任命され(笑)、お寿司を女子だけで食べに行きました。
こういう機会も、その方の趣向が分かったり、後日、その話で盛り上がれるので、楽しみが支援者にも増えます。楽しく同じ空間で同じ時間を過ごすことによって、心の中に対象ができる可能性もあるので、他の支援者にも薦めています。
冬期は、精神的に抑うつ傾向になりやすいので、身体的には勿論、心のケアにも重点を置きながらの支援になります。
下記程でもないにしろ、本当にそうなる傾向があるかたには、病的にならないよう、また、過剰な支援にはならないよう、気を配らないといけないので(日照時間が短い間は)、もうしばらく現場では真剣勝負が続きます。
基底欠損水準にあるというのは、下記の様な防衛状態にあるのと似ているのかも知れませんね。意味理解が出来ないというのは、先の事も分からないので、不安になる。健常者に目を閉じて歩いてみて下さいというのと同じことなのかも知れませんね。
自分は、いつも言う、安心・安全感を得て頂くことができたら、今度は、どうやって抑うつポジションに持って行くことができるか?だと思って支援方法を考えさせて頂いています。障がい特性や個人的な性質をもちろん鑑みて行いますが、直ぐに結果が出なくても焦らずやることが(もちろん的を得た)大事で、4~5年かかってやっと一緒に外食できるまで、落ち着かれた方もいます。就寝時も一人で布団やベッドに入って、そのまま安心して眠って頂けたりしています。
要約と結論
~彼らが闘っている不安は、依存に関連した不安であること、依存と欲求の感覚は、原初的対象への強い羨望と憎しみを引き起こし、それゆえこれらの患者が無意識に恐れているのは、激しいアンビヴァレンス、罪悪感、そして抑うつであることを私は示唆してきた。このアンビヴァレンス、罪悪感、抑うつを彼らは特に恐れているが、それらは彼らの最初の攻撃が、内的対象を危険な破壊された状態にまで変えたいと心の中で確信しているからである。だからそのことに彼らは直面できない。この抑うつ不安を避ける彼らの方法は、私が述べてきたスプリッティングと投影性同一視および取り入れ同一化からなる防衛の組み合わせを使って、依存の経験を避けるやり方である。それゆえこれらの患者は解決困難な状況の中にとらわれている。彼らはアンビヴァレンスや罪悪感に直面できず、したがって抑うつポジションに至ってそれを十分、分析で扱うことができない。彼らは、妄想分裂ポジションに属する防衛を使ってそれから退却する。その結果彼らはさまざまな迫害に直面する。理想的対象とのスプリッティング融合という彼ら固有の方法によって精神病からは守られるが、アンビヴァレンスや葛藤やその結果の統合に耐えることができないので正常への可能性は閉ざされる。~