うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

児童養護施設長を刺殺した青年は、なぜ「大人」になり切れなかったかと、【だから、本当の統合も愛による憎しみの本当の緩和もありえず、したがって進歩はなく、反復強迫があるのみである。】

 

  本当に毎日、苦しくなるニュースばかりで、精神状態が不安定になりそうです.....。ユングが無意識は、海底のように続いていると言っていたのを思い出します。

 

 下記のニュースは、ベティ・ジョセフを読んでいるので、余計に浸み込んできて辛くなりますし、自分たちの仕事も、難しい所から入るのではなく、取り敢えずその方が、安心・安全だと思える環境を作らせていただくことだと思いますし、完璧ではないですが、そのような環境を設定するように努力をさせて頂けるようになるためにも、勉強の必要性を日々感じます。

 昨日、NHKの夕方のニュースで岐阜県で養護施設を卒業される方々の就労支援をされている方々を取り上げていました。心の安定と言うのは、自分が貧困家庭で育ったこともありますが、経済的な余裕と、少しだけ前の将来の見通しができないと、心が安定できません。自分達もそんなことの力になれるように頑張りたいと思っています。

 


 

 

 

  上記のニュースの彼も、反復恐怖が常にあり(それがあるから事件を起こしてもいいとは思いませんが、そういう方々にも、障がいをお持ちの方々の様な年金のような物があればいいのか?とも思います。応能で)、心の置き所が無く、仕事も続かないし、仕事をする意味も見いだせなかったのだと、自分は思います。少しずつでいいので、階段を確実に一歩づつ上がれる環境を作れればと、毎日考えさせて頂いています。

 

 

  ~生と死の間の妥協は、麻痺した仮死の状態の中に見出だされる。ちょうど彼女自身ぎ感情的に大部分麻痺しているように、彼女の対象は麻痺している。それは、生と死の間のバランス、愛と憎しみの間のバランスという単なる妥協にすぎない、ということが問題をこれほど解決困難にしているのである。だから、本当の統合も愛による憎しみの本当の緩和もありえず、したがって進歩はなく、反復強迫があるのみである。