うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

宇宙人?と、仲良くお風呂と、仲良くオセロと、【精神力動的な治療の目的は、患者を「治療者が好ましいと思う人物」にすることではなく、「本来のその人らしさ」を回復ないしは促進することにあるのですから。】


 夕食後、皆さんそれぞれに過ごしておられたら、突然、宇宙人が現れ、皆さん爆笑でした(笑)
 いつも笑いをありがとうございます!

 今日は、散歩や、入りの遅いショートさんや、先にご飯を食べてしまった方もおられ、お風呂がタイトになりましたが、また、それも楽しい場にすれば、非日常的になり、みなさん楽しそうでした!
ビオンでしたか?一瞬でもたじろいだら、非分析者になるのは、分析者だ!という言葉をいつも思い出し、困難な時は、その言葉に助けられています。こちらの腰が引けたら、一番困るのは利用者さんだと思うからです。

 夜勤の仕事がひと段落してから、食堂に入らせて頂きましたら、みなさん好きなことをそれぞれに楽しまれていました。
まり子さんと拓ちゃんはオセロをされていました。他の方々は、宇宙人になったり(今日は、刺激を嫌う方がおられたので、音楽会はみなさん空気を読まれて中止になりました)、漢字のドリルをされたり、パズルをされたり、支援者と沢山お話をしたり、されていました。
 現場は本当に楽しいですね!


 今日は夜勤なので、朝からファミマで本をたくさん読みました。



 下記は、自分たちは、そうであらない様に、沢山本を読み続け、答えを求めながら、自分でその方に一番合ったやり方を考えていこうと努力しています。うまくいかないことの方が多いですが、失敗も良い材料になります。

『「あの人が治療者だからこの患者はよくなった」という表現で代表されるように、治療経過には、技法を越えて、治療者の人格がもろに出てきます。』



 下記は、自分たちの現場でもそうありたいと考えて、日々送らせていただいています。

『精神力動的な治療の目的は、患者を「治療者が好ましいと思う人物」にすることではなく、「本来のその人らしさ」を回復ないしは促進することにあるのですから。』










コフート理論とその周辺』自己心理学をめぐって丸田俊彦
第1部 コフート理論メモ
2,“伝統的”精神分析理論への疑問
2)映画のスクリーンのような治療者

 十分な治療効果をあげている治療者が決して映画のスクリーンのような存在ではないことは、学会で症例の発表を聞いたり、症例のスーパービジョンをしてみるとよく分かります。「中立」な治療者は映画のスクリーンでもなければロボットでもない。人間味あふれた、暖かい存在です。そして、「あの人が治療者だからこの患者はよくなった」という表現で代表されるように、治療経過には、技法を越えて、治療者の人格がもろに出てきます。 ただここで誤解を避けるために言えば、「中立的に治療者の人格が治療過程にもろに出てくる」ことと、治療者が教育的、(自分の人生観の)押し売り的であることとは違います。精神力動的な治療の目的は、患者を「治療者が好ましいと思う人物」にすることではなく、「本来のその人らしさ」を回復ないしは促進することにあるのですから。