うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

増築工事と、ニードルパンチと、【つまり、あきらめた対象関係の代わりに新しいパターンの対象関係を展開できる。】



増築工事は、後、便器と部屋のドアを取り付ければ完成です。
今日は、消防の方が見に来られていました。26日には、消防の認可が下りるそうです。


 名古屋のフェアトレードで展示する作品の準備を親分がしていました。
懐かしい、ニードルパンチの、皆さんの合作を出すようです。
 もう一つも、決まった様ですが、自分は知りません(笑)

 今日は、日中の作業所に通っておられる方の面談に行って来ましたが、最初に自分が働かせて頂いた施設なので、利用者さん達が、やめて10年以上経つのに、走り寄って下さり、嬉しかったです。
  今日は、うたたねのケース会議もあり、前半だけしか出れず、他の所に走りました。現場に戻って来たら、副理事長さんが碧南から来てくれる日だったので、一緒に昼食を頂きながら、報告などをさせて頂きました。そして遅番......。ちょっとだけ忙しい、一日でした。




 細かい話ですが、洗面台と歯ブラシなどを置く、間に衝立をつけました。うがいをしたときに、どうしても少し飛沫が散ってしまうので、気になっていたので、会議の始めに提案させて頂き、遅番前に買ってきました。夕食後の口腔ケア時には、早速役に立ちました。

 本はやっと終わりましたが、自分の中でのまとめが出来ていないので、暫くアップは続きます(笑)
 

 下記は、環境が合わないときには、環境を変える大切さも教えてくれている気が来ました。
『つまり、あきらめた対象関係の代わりに新しいパターンの対象関係を展開できる。この新しいパターンは既往に比して防衛的でなく、したがって柔軟性が高く、患者に現実への適応可能性を大きく開きつつ、しかもその際の緊張や摩擦が少ない。』





第二四章 治療的退行、一次愛、基底欠損
 〜この問題に対する回答は、基底欠損の概念と、私に新規蒔き直しを発見させた臨床観察とにある。私の考えの糸を辿り直せばこうなる。われわれはすべて、ある性格特徴を持っている。現代風のことばを使えば対象関係の強迫的パターンを持っている。その一部はわれわれ内部の葛藤あるいはコンプレックスに由来する。分析者が解釈によって患者の葛藤あるいはコンプレックスの解消を助けうるならば、このパターンの強迫性は減少して現実適応を許容する水準の柔軟性に到達する。が私の考えでは、この強迫パターンが基底欠損への反応から始まった症例では解釈の力は較段に小さいだろう。それは、解決すべき葛藤やコンプレックスが厳密にはそもそも存在しないからであり、また、基底欠損領域においては、どのみち、言語が信頼できる道具にならないからである。 言語、すなわち自由連想とそのあとでの解釈、が治療上必要な変化を生起もせず維持もできないような一部症例では、言語以外の治療手段を考慮しなければならない。私の考えでは中でも、もっとも大切なのは、分析の場において患者がその持つ強迫パターンに応じた原初的関係を生起発展させ、さらにその関係をおびやかされることのない平和裡にそっと保ちつつも患者自ら、これまで知らなかった新しい対象関係の形がありうることを発見し実際に味わい、この対象関係をめぐって実験的的行為を行うようになるまで、治療者が患者を援助しつつ待つことである。基底欠損が活動している限り、その個人がとりうる対象関係の形式は基底欠損によって限定されることだから基底欠損が治癒消失しうる条件を創り出して、その不活性化をはかる仕事は治療上欠かせない。この目的の達成のためには、患者を元来の欠損状態の原因となった場面というかある特定の対象関係まで退行させなければならない。時にはそれ以前の時期までの退行を認める必要も出てくるだろう。患者がその強迫パターンを――はじめはおそるおそる――あきらめられるようになるためにはまずこの前提条件が満たされねばならない。その後になってはじめて、患者は“新規蒔き直し”ができる。つまり、あきらめた対象関係の代わりに新しいパターンの対象関係を展開できる。この新しいパターンは既往に比して防衛的でなく、したがって柔軟性が高く、患者に現実への適応可能性を大きく開きつつ、しかもその際の緊張や摩擦が少ない。