うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

レジーナ・ハートリー: 最高の人材の履歴書が必ずしも理想的でない理由と、【標本はそれぞれ学問的に分類され、それぞれのケースの中で分断されており、永遠に保存され覚えておかれることになっていたが、決して使われることもないかのようであった】

 今日は、総会準備の為にお休みを頂いていました。
最近、夜のひーひー王子との散歩道は、ホタルを見に、沢山の人がいて、小さくなって散歩しています(笑)
 運よく、ホタルの写真が撮れたのですが、なぜか?写真のアップができず......。まあ、時々なってしましますが(笑)今日は、写真なしです。

 


「心的外傷後成長」という言葉を検索していたら、直接であったわけではありませんが、ヤフーニュースの右側にいつも2つTEDが出ていますね?それの一つ目に下記が出ていて、おもしろそうなので、久し振りにTEDを見てみました。そしたら「心的外傷後成長」というワードが出て来たのでびっくりしましたが、AIが関連で選んで表示していたのでしょうか?
 久しぶりに自分にヒットする内容だったので、勝手に拡散します!
アドレスは下記なので、是非開いてくださいね。

https://youtu.be/jiDQDLnEXdA

ジーナ・ハートリー : 最高の人材の履歴書が必ずしも理想的でない理由
TED 2015/12/15(火) 9:42配信


翻訳
あなたの会社では空いたポストの 求人を始めました 応募が届き始め 適格な候補者が 何人か見つかりました いよいよ選考の開始です Aさんは 一流大卒で 成績優秀 完璧な履歴書に 素晴らしい推薦文の数々 非の打ちどころがありません Bさんは 二流大卒で 転職歴多数 レジ係や「歌うウェイトレス」みたいな 変な職歴があります ただし どちらも適格だ ということを忘れないでください さて お聞きしますが 皆さんなら どちらを採用しますか?

うちの部署では この対照的なタイプの候補者を表す 正式な名称があります Aさんは「銀のスプーン」 明白な優位性があり 成功を約束されているような人物です Bさんは「闘士」 同じ地点に到達するために 極めて困難な条件を 戦い抜いてきた人物です 皆さん 今 人事部長がとんでもない呼び名を 候補者に付けているのを 耳にしたわけで ―

確かに政治的公正さを欠き 少し決めつけすぎに聞こえるかもしれません 私の人事資格が はく奪される前に ―

説明させてください

履歴書はその人物の ストーリーを語ります 長年の経験から パッチワークキルトみたいな 履歴を持つ人について 学んだことがあり そういう履歴書を すぐには放り出さず 立ち止まって よく検討するようになりました 半端な仕事の連続は 一貫性の無さや 集中力の欠如 気まぐれさを示すかもしれませんが 一方で 何かの障害と戦ってきたことを 示すのかもしれません 「闘士」には少なくとも 面接してみる価値があります

断っておきますが 別に「銀のスプーン」に 文句があるわけではありません 難関大学に合格し卒業するには 多くの犠牲と努力が必要です しかし すべて成功を前提とした 人生を歩んできたとしたら 困難にどう対処するのでしょうか? 私が採用したある人は 一流大出の自分には 相応しくない仕事が あると考えていました 仕事のプロセス理解のために 一時的につまらない手作業をさせると 彼は辞めてしまいました それとは逆に 敗者の人生を 運命付けられたような人が 成功を勝ち取っていたとしたら どうでしょう?

ぜひ そういう「闘士」を 面接するよう お勧めします 私は彼らのことなら良く知っています 私自身が「闘士」だからです 私が生まれる前 父は妄想型統合失調症と 診断されました 聡明であるにも関わらず 仕事を続けることができませんでした 私たちの人生は ある時は 「カッコーの巣の上で」 ある時は「レナードの朝」 ある時は「ビューティフルマインド」 のようでした

私は5人兄弟の4番目で シングルマザーに育てられ ニューヨーク市ブルックリン区の 治安が悪い地域で育ちました 私たちには持ち家も 自家用車も 洗濯機もなく 子供時代を通して家には 電話機さえありませんでした だから私は仕事での成功と 「闘士」の関係について 大変興味がありました

私の人生は大きく違っていた 可能性があったからです 私は成功した実業家に会ったり 優れたリーダー達の 経歴を読むうちに 彼らの共通点に気付きました 彼らの多くが 若くして苦難の時期を 経験していたのです 貧困 親による育児放棄 子供の頃の両親との死別 学習障害 アルコール依存症 暴力などです 伝統的な考え方では トラウマは 後の人生に苦難をもたらすものとされ その結果生じる機能障害に 焦点が当てられてきました しかし 機能障害の研究が進むと 調査データから予期せぬことが明らかになりました 最悪の状況においてさえ 人は成長し 変貌を遂げうるということです 直感に反する この注目すべき現象を 科学者は「心的外傷後成長」と 名付けました

リスクに晒された子供に対し 逆境が与える影響を調査した ある研究では 698人の子供の中で 最も過酷な経験をした 子供達のうち 1/3 以上が成人後 健康的で 成功し 生産的な人生を送っています あらゆる困難と非常に分の悪い条件にも関わらず 成功しているのです 1/3 もの人々が です

ある履歴書を見てみましょう この人物は 両親から 養子に出されました 大学は中退し 職を転々とし 1年間インドに滞在しています その上 彼には 読字障害がありました 皆さんだったら そんな人を採用しますか? 彼は名を スティーブ・ジョブズ と言います

世界で最も成功した起業家を 調査した結果 読字障害を持つ割合が 非常に高いことが分かりました 米国では調査対象となった 起業家の35%が 読字障害を持っていたのです 驚くのは 心的外傷後成長の経験者である これらの起業家の中には 自分の学習障害は 長所になっていて 「望ましい欠陥」なのだと 考えている人がいることです なぜなら そのお陰で 良い聞き手となり 細部に注意を払うようになったからだと 彼らは自分が逆境にもかかわらず 成功したとは考えていません 今の自分があるのも 逆境のお陰だと思っているのです 彼らはトラウマや苦難を 自己形成の主要な要素として 受入れるとともに そのような経験がなければ 成功に必要な力や根性は 身につかなかったかもしれないことを 理解しています
完全にコントロールできるのは自分だけ という信念によって 「闘士」は 動かされています 物事がうまくいかない時 彼らは自問します 「もっとうまくやるには やり方をどう変えたら良いか?」 「闘士」にはある種の 目的意識があって 容易にはくじけません 貧困や 狂った父親や 度重なる強盗との遭遇を 生き抜いてきた彼らは言うでしょう 「仕事上の困難だって?!」

「本気で言ってるの? そんなの何でもない まかせろ」

それで思い出すのは ユーモア感覚です 「闘士」は困難を ユーモアで切り抜けられること 笑いがものの見え方を 変えてくれることを知っています

そして最後に 人間関係があります 逆境に打ち勝った人々は 単独で成し遂げているわけではありません 成功への道のりのどこかで 彼らは自分の長所を引き出し 自分の成功に投資してくれる人に 出会っています どんな時でも 頼りにできる人の存在が 逆境に打ち勝つ為には 必要なのです 私は幸運でした 大学を卒業して 仕事を始めた頃 私は車を持っていなくて 社長アシスタントの女性と 車の相乗り通勤をしていました 彼女は私の働き方を見て 励ましてくれました これからのことに集中し 過去をくよくよ考えるなと 私はこれまでの人生で 多くの人々に出会い 彼らは本音で私に対して 意見やアドバイスや 指導をしてくれました 彼らは 私がかつて 学費を払うために 歌うウェイトレスをしていたことなんて 気にしませんでした

最後に大事なヒントを 皆さんに お教えしようと思います 多様性とインクルーシブな実践に 取り組む企業は 「闘士」タイプを支援し 業績も優れている傾向があります DiversityInc誌の調査によれば 多様性において 上位50社に入る企業は S&P 500を利益率で 25%上回るという結果が出ています
 最初の質問に戻りますが 皆さんはどちらに賭けますか? 「銀のスプーン」か「闘士」か? 私は 過小評価されている候補者を 選ぶべきだと言いたい 彼らには情熱と目的意識という 隠れた武器があります

「闘士」を雇いましょう
完璧な履歴書を持つ候補者と、困難を戦い抜いてきた候補者のどちらかを。




 
 上記のTEDを2回見て(笑)自分を奮い立たせて、今日が始まりました。恐らく何回も見ると思います(笑)

 今日は、夜勤明けの親分と豊橋まで用事で出るので、マックでコーヒーを飲みながら待っていた時に読んでいた箇所です。

『成熟のための精神生活の時間』は、定型発達の方でも、中々理想どうりには行かないような気もしますが、その方々は分離から発生・派生していくのでしょうか?片や自閉症の方々は、分離ではなく、分解して今うと思われるので、その時間が持てないと書かれている感じがしましたが、まだまだ勉強不足でしょうか?


 下記の2つは、思い当たる方が自分にはいますが、自分にも当てはまるような気もします。
机上の理論や、電話だけで仕事しておられる方々にもしっかり読んで頂きたい箇所です。


『ダイナミックな生きた対象の摂取と統合を成し遂げることの失敗が、ピフィーの心理療法における主な困難であった。』
『彼の入念に発達した内的空間は、標本だらけの博物館のように組織化されていた。標本はそれぞれ学問的に分類され、それぞれのケースの中で分断されており、永遠に保存され覚えておかれることになっていたが、決して使われることもないかのようであった。』




心理療法の第1期の考察
〜他の子どもたちと同じように、彼はすでに「成熟のための精神生活の時間」を失っていた。しかし彼がこの失われた時間を熱心にそして迅速に埋め合わせようと頑張っているところをみることができたし、この過程が、心理療法の期間、それと分かるほど無思考状態によって中断されることはなかった。
 なるほど、ピフィーの対象は切片化していたが、たとえばティミーと比べた時、彼の切片は、意味をもった部分であり、転移関係において切実な重要性をもっており、目的をもった意味合いで、再び組み立てられることが可能なほど十分な結合力を持っていたように思われる。 
 「目的をもった」というのは、この有能で、勤勉で、才能のある小さい少年を表すために重要な分解(dismantling)は、ほとんどと言って良いほど見られなかった。これが起きると、ピフィーは惨めさと欲求不満で崩れることはあり、それは両親だけでなく、教師をも心配させるほど激しいものであった。しかし、これらが起きるのは主に、彼が対象の所有あるいは支配を脅かされたと感じられた出来事に対してであった。より重度の自閉症の子どもたちと対照的に彼の自我の多くは損なわれずにいた。これと関係して、ピフィーの自閉症は、ティミーとジョンのものとは著しく異なり。受動的というよりもむしろ能動的な過程であった。しばしば防衛的な目的のためにしばしば使用されていたのは明らかであった。これにより、解釈による接近がしやすいものになっていた。切片化(segmentation)と封入化(encapsulation)の過程は、頑な執拗さで固持された。時折それらの使用の中に軽いサディズムがみられ、迫害的、閉所恐怖的な結果が観察された。予後的には、これらの特徴、特に残余的な自閉過程が能動的な性質を有していたことは、良好な兆候であったかもしれない。確かにこれらの能動的で意味のある過程は、無思考状態へと受動的に分解していくことに比べて、逆転移において耐えやすく、無力感が引き起こされることも少ないことが分かった。
 ピフィーにとって、自分と対象との分離性(seprateness)は耐えがたいものであり、死の恐怖をもたらした。分離性の脅威を意味する「成長すること」はどんなことでも、前もって防がれなければならなかった。成熟という意味における発達の大半は、能動的に停止させられ、支配技術の増大、そして知識と支配の領域の拡張に取って代わられた。 乳児早期に、彼は長い睡眠によって分離性が存在しないという錯覚を維持していたのかもしれない。後に彼は両親とセラピストを完全な支配しようとしたが、彼らを緊密に適合する母性的な包み込みとして、「包みのような」仕方で経験していたのかもしれない。これは完璧な彼の乳児的欲求に合わせたものであり、命取りとなる分離の隙間の発生に気づくための、願望と充足との間のすでにはほとんどなかった。対象の完璧な所有、もしくは少なくとも切片の所有は、彼自身と対象の生命を保持するために緊急に必要と感じられ、彼が強迫機制を主に使用していたのは、この目的のためであった。〜


〜しかしこれらの内容は、摂取されて統合されるというよりは、積み上げられ、蓄積される糞便のような切片であった。真の摂取と統合は、生きた結びつきを欠いた中では起こり得ないのである。
 ダイナミックな生きた対象の摂取と統合を成し遂げることの失敗が、ピフィーの心理療法における主な困難であった。彼の入念に発達した内的空間は、標本だらけの博物館のように組織化されていた。標本はそれぞれ学問的に分類され、それぞれのケースの中で分断されており、永遠に保存され覚えておかれることになっていたが、決して使われることもないかのようであった