うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

変な投げ入れと(笑)、【彼がセラピストの中に、死の恐怖に直面できる対象、彼自身の恐怖に直面することを助ける対象を見つけるまで、彼の自閉症は続くだろうと、私は考える。そうした対象を見つけ出した時、ついに彼の口は乳首を捉えて、生きた関係を始めようとするかもしれない。】


 ひーひー王子との朝の散歩で、以前から狙っていた(笑)畑の畔に生えている草を頂いてきました。
これは何と言う草なのでしょうか? 少し前は、白くて真ん丸で可愛かったのですが、段々開いて来ていました。
 うまくまとめられず

 あれこれとしてみましたが、どれもしっくり来ません(笑)
現在は、また違う形になって、放置されています(笑)

 ばたばたしていると、ミスが出るので、お薄を点てて、昨日、副理事長から頂いた山口土産で頂き、心を落ち着かせました。

 総会が終わり、議事録も午前中に作成して、親分にも見てもらいOKが出たので、議事録署名人さんに署名を頂きに行きます。後、決算や予算を見直して大丈夫そうだったら(笑)県に郵送しますが、チェックにもう少し時間が掛りそうです.....。

色々あり、ひーひー王子の散歩が先程になり、いつものコース(ホタルのいる)を行きましたが、9時過ぎにもかかわらず、親子連れさんが複数おられました。ホタルは綺麗でした!しばらくは楽しめますね。



 お昼代を親分に言ったら、マックに来いと言われて(笑)少し早めに行き、読ませて頂いた箇所のアップです。
これでやっと第6章が終わりました。


 単に自己と対象を組み立てただけでは
『現在の動きは、自己と対象を単に組み立てただけであり、更なる分解に続く過程なのだろうか?』

 簡単に崩れ去ってしまうのでしょうか?
『しかし対象が具象的に取り込まれるシステムの中で維持されることは、単なる所有であり、一度失われると、永遠に無くなってしまう。』


 自閉状態というのは、分離ではなく、分解だというのは、このような状態になってしまうからなのでしょうか?
『彼の見かけの発達を検討してみると、かなりの程度彼が自閉症児にみられる際限もない常同行動の、より洗練されたバージョンのままであることが分かる。彼は不安をマスターするテクニックを動員することができ、知識のかけらのコレクションに項目を急増させることができる。しかし彼の学ぶことは、こうした静的で不毛な範囲にかなり限られていた。』

 だから、生きた関係、ビオンが言うように、コンテイナーとコンテインドが情緒に満たされた結合状態にある時を作って行かないといけないのでしょうね!
『しかし生きている対象は、死にうる対象である。摂取される対象は、外的対象が死んでも生き残り、生命の源となり続けることができる。それがさらなる成長を促進するのは、ビオンが言うように、コンテイナーとコンテインドが情緒に満たされた結合状態にある時である。』


 精神分析が誤解される原因である乳首や乳房・ペニスの精神分析的な意味を先に説明しないと、この文章を読んだだけで怪訝な顔されても仕方がないですね.......。でも、非常に大切な事が書かれています。
『彼がセラピストの中に、死の恐怖に直面できる対象、彼自身の恐怖に直面することを助ける対象を見つけるまで、彼の自閉症は続くだろうと、私は考える。そうした対象を見つけ出した時、ついに彼の口は乳首を捉えて、生きた関係を始めようとするかもしれない。』





考察
 これらの夢は、強迫的な障壁が崩れるかもしれないという可能性を示している。つまりこれは内的状態に恐怖と興奮の両方を喚起している。彼の対象が切片化と高速の過程から解放される危険性は、二重にあることが示されている。一つは、もし対象が(囲まれていないスイミングプールのように)封入化している境界から完全に解放されると、対象は容器を提供する構造をもたないし、彼の乳児的侵入を止める境界を持たなくなるだろう。そして、彼は、対象の中に完全に浸るという、理想化された状態に陥ってしまう可能性がある。夢でさえ、彼はそのような状態から抜け出すことを望んでいる。しかし彼は自分自身の一部(衣服)の喪失を恐れ、自分が混乱した状態にあることに気づく。夢の中で、さまざまな領域が通常の位置とはズレてしまっているという、混乱されられる状況で、彼は道に迷っていた。境界がなかったら、彼は自分が対象の内にいるのか外にいるのか分からなかったであろう。彼は「運良く」、自分を導いてくれるコンパスを持っていることに気づいた。(これは、そのつながりと境界を保つことができる分析的結合対象を表してると楽観的に考えることができるかもしれない)。実際に彼はこの時一人であちこちに行けるようになり始めていた。夢の連想において、彼はコンパスを携帯し、これが便利なのは、もし人に道を尋ねて、右を曲がる、左を曲がると言われても、彼らが彼と同じ向きなのか違う向きなのか分からないからと語った。夢の中で、彼がコンパスを見つけた時点から、彼は衣服を取戻し、囲まれていない対象の中に入り込む危険から回復した。彼が対象と分離し、外側にいるというより成熟した方向を取り戻すや否や、彼はまた別の不安、強迫機制から対象を開放することに伴う不安に直面した。〜

スナップ写真を集めることや古い家族のアルバムを詳しく調べることは、かつて彼にとって非常に重要なこととみられていた。彼は、カメラのパチリという音によって、過ぎ去る瞬間を不滅にできることに魅了されていた。彼が小さい頃に面接室にあるものを描いていたことは、写真と同じであり、それらをいつでも記憶に蘇えらせることができて、何も変わっていないと分かることは嬉しいと語った。私たちは、写真が対象の死を妨げるだけでなく、変化し、生きることも妨げていると彼が感じていることを話し合った。彼はすぐに動物園に行くけれども、カメラを持って行かないと言って、そのセッションを終わった。彼はその動物園の写真を実際十分に持っていた。


おわりに
 何年も前、子猫が目が見えずに生まれることを観察したと話している時、ピフィーは「赤ちゃんも目が見えずに生まれるよ・僕も3歳まで目が見えなかったし、耳も聞こえなかった」と語った。その年齢は彼が心理療法を開始した年であった。彼はその時から長い道のりを進んできたが、彼の現在の状態についての私の楽観的な見方は、過去の失望から生じる慎重さによって抑えられる。現在の動きは、自己と対象を単に組み立てただけであり、更なる分解に続く過程なのだろうか? あるいは真の統合に向けた準備がなされた徴候があるだろうか? この分析において、本当に学び、成長する経験があったのだろうか? あるいは私たちどちらも、配置をあれこれ動かす終わりなき仕事に従事し続けているのだろうか? 
 彼の見かけの発達を検討してみると、かなりの程度彼が自閉症児にみられる際限もない常同行動の、より洗練されたバージョンのままであることが分かる。彼は不安をマスターするテクニックを動員することができ、知識のかけらのコレクションに項目を急増させることができる。しかし彼の学ぶことは、こうした静的で不毛な範囲にかなり限られていた。 
 この状態は、修正の兆候を示しているが、対象が動きを止められた状態から解放されない限り、根本的に変化しそうにない。しかし生きている対象は、死にうる対象である。摂取される対象は、外的対象が死んでも生き残り、生命の源となり続けることができる。それがさらなる成長を促進するのは、ビオンが言うように、コンテイナーとコンテインドが情緒に満たされた結合状態にある時である。しかし対象が具象的に取り込まれるシステムの中で維持されることは、単なる所有であり、一度失われると、永遠に無くなってしまう。ピフィーにとって、対象が死ぬにせよ、ライバルの手に渡るにせよ、その喪失は、生命の喪失である。彼がセラピストの中に、死の恐怖に直面できる対象、彼自身の恐怖に直面することを助ける対象を見つけるまで、彼の自閉症は続くだろうと、私は考える。そうした対象を見つけ出した時、ついに彼の口は乳首を捉えて、生きた関係を始めようとするかもしれない