うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

安久美神戸神明社の鬼祭りのお土産と、男の昼食(笑)と、「大学の保健室」と、【ADHDのこころの発達の展開】

 安久美神戸神明社の鬼祭りのお土産をショートのあだっちゃんがくれました!

鬼祭りを少しだけ調べたら、1,000年前からやっているとのこと!地元の方々はご存知でしたね(笑)
神さんに供えてから頂く事にしました。


 夜勤明けで、貴ちゃんと、あだっちゃんと三人でアプレシオのバイキングの昼食に行きました!

 こちらは、初アプレシオのあだっちゃんのトレイ!これからまた、フライドチキンとポテトを同じようにおかわりされ、満腹になりすぎて、集中力がなくなっていましたが彼はいくら食べても太らない体質.....。羨ましい!

 おっちゃんのトレーは野菜がいっぱい!
料理の前に行くと、主治医と親分の顔が浮かんで来て、これ以上取れませんでした(笑)おかわりしたのは、温かい綾鷹のお茶を3杯いただいただけです......。

 因みに貴ちゃんのトレーはこんな感じでした!
野菜が.......。朝は少し頑張って野菜を食べていたので良しとしましょう!
 おっちゃんと、貴ちゃんのトレーは、少し食べてから写しました(笑)

 今日は、日中が賑やかで女子達は何を食べたのでしょうか?戻ったらはるちゃんしかいませんでしたが.....。
はるちゃんはうたたねご飯を食べておられました。

 おっちゃんは13時に帰宅しました。
寝ようかどうしようか?悩んだ(嘘です、悩んでませんw)末に(笑)起きてます。

ネットのニュースを見ていたら「大学の保健室」という言葉が飛び込んできたので、入って見ました。精神分析みたいですね!
 何もなさそうに見えても、みんないろんな問題を抱えていて、一人ではどうしようもできないときがあります。そんな時に、そんな方々がいてくれたら、力強いですね! 自分達もそんあ存在でいつもあれるようにと、思って居ます。
 是非、下記のサイトを覗いてみてください!

孤立する学生を包み込む「大学の保健室」 (2/18(土)11:18配信・Yahoo!ニュース)

http://news.yahoo.co.jp/feature/514


 事務仕事の休憩時に、昨日読んだ箇所を打ち込みました。下記の赤字の箇所は、本当にそうですね!
第10章に入っていますが、10章は名大の学生の事件(タリウム等の)などを扱っていて、新しい本だと実感しました。
 もう少し事務仕事をやってから、日課のギターを弾きます(笑)


 『ADHDの治療で、最も一般的なものはペアレント・トレーニングであるが、これはADHDの子どもを叱ることなく養育することが最も効果的であることが知られている。つまり、ADHD児の自己評価が大きく損なわなければ、その子なりの最大限の成長が為されるということに依拠している。』




第9章 ADHDのこころの発達―症例報告と発達の展開
木部則雄
1,はじめに
 注意欠陥多動性障害(以下、ADHD)という発達障害は、今やごみ箱的な診断となり、生物学的な基盤のあるADHDから被虐待児に至るまで雑多なものが含まれる。またADHDの治療は薬物療法、行動療法、ペアレント・トレーニングなどが中心となり、そのこころの発達に焦点を当てた臨床報告、精神分析的な知見は乏しい。〜



2,症例
(4)症例の考察―本児のこころの発達に関する考察
 〜ADHDは問題行動にばかり視点が向き、その治療は治療教育、ペアレント・トレーニング、薬物療法など行動面での現実適応を重視したものばかりである。しかし、ADHDの長期予後によれば、思春期以後の反社会性、引きこもりなどが問題であり、これはADHDのこころの発達に関する事象のことである。ASDを含めて発達障害児は乳幼児に達成されるはずの対象関係の形成に不備があり、これはこころの発達の始点からの重大な問題であり、その後に大きな影響を及ぼすことに注目する必要がある。また、精神分析的視点はこうした発達障害児のこころの発達の詳細を明示し、治療のチャートとなり、有用なものであることを提示した。




3,ADHDのこころの発達の展開
 ADHD児のこころの発達を一概に論じることは困難なことであるが、多くのADHD児を継続的に診察した経験に基づき、暫定的なモデルとしてADHDのこころのモデルを提案する。
  クラインは乳幼児のよい経験が悪い体験に優ることで、妄想分裂ポジションのスプリットされた経験が統合され抑うつポジションに至る発達モデルを提唱した。このモデルからすれば、ADHDの基本的な発達は投影同一化>摂取同一化の関係にある。あらゆる刺激に即座に反応するために多動、さらに自分の興味・関心に従って行動を行うために、時には注意が現実場面に則して転導することなく一ヶ所に固定して、次の動作に移すことができない。外的な刺激に対してマジックミラーのように(マジックミラー性)瞬間に反射する。この刺激は心的空間に入り込むことなく、ここには思考の余地がなく、脊椎反射のように行動が為される。その一方、外的な刺激は反射によって無視され、内的な空想などに耽ることがあり、これは周囲の刺激に対して反応することなく不注意という病態に陥る。しかし、こころの内容そのものは情緒応答性のあるものであり、マインドレスの領域は存在していない。これがADHDとの大きな違いであるが、幼児期には鑑別が困難なこともある。本章の症例はこれに当てはまり、幼児期には活発な投影同一化によって空想形成が為されていたと考えられる。 
ADHDの治療で、最も一般的なものはペアレント・トレーニングであるが、これはADHDの子どもを叱ることなく養育することが最も効果的であることが知られている。つまり、ADHD児の自己評価が大きく損なわなければ、その子なりの最大限の成長が為されるということに依拠している。
 ここからADHDの年齢に伴うこころの発達について臨床的経験に基づき考察をしてみる。幼児期のADHDの病態は「マジックミラー性」自我境界であり、外的な刺激が適切に摂取同一化されないために経験から学ぶことができずに、年齢相当なこころの成熟、現実検討識などの字が機能が備わらない事にある。一般的な意味合いでは、ADHD児の対象関係は成長が遅れているだけのことであり、大きな問題がないこともある。しかし、虐待や不遇な環境に晒された子どもはAのようにPSポジションに留まり、その後も引きこもりや反社会的行動に陥ることがある。
 ADHD児が成長して小学校に入学すると、集団行動に順応することを強いられると、多動や不注意によって両親や教師から叱責され、同学年の子どもから仲間外れになるなどから、自己評価の低下が起きるとされている。しかし、ADHD児の中には、こうした経験をしても苦に感じることなく、成長する一群もある。これに際して、パーソナリティ、家庭環境、運動能力、知能などの因子がこの難局をサポートする。しかし、こうしたサポート因子がなければ、自己評価が低下し多動が増悪して、反社会的な行動を帯びて行為障害、さらには反社会性人格障害境界型人格障害への経路を取ることが欧米では強調されている。わが国では、自己評価の低下によって、不登校、引きこもりとなり、ゲーム依存などに陥っている一群が多い印象がある。
 ADHD児が中学以後になると、多動という行動は収拾がつき、一見した行動面での特徴はなくなる。思春期は幼児期からの投影同一化が優位な防衛機制の布置から、外的世界からの摂取同一化となり、外的世界に敏感ととなる。この変化はADHD児も同じように生じ、投影同一化<摂取同一化となり、年齢的には遅れることもあるが、劣等感や自己評価の思い悩み、寡黙で内向的な若者になることもある。また時に、外的刺激に対して敏感となり、即時に傷つくために、自己愛型人格障害などに展開することもある。しれまでの経験から学ぶことが難しいために、こころの成熟、抑圧の機能が遅れ、ストレスに対して脆弱であり、不登校などの社会不適応のリスクは高くなる。〜

ADHD児は生下時より投影同一化が活発であり、「マジックミラー性」自我境界のために摂取同一化が脆弱であり、そのために、養育者は養育に多大な労力を要したり、時に児童虐待に至ったりすることもある。この早期対象関係では健全な抑うつポジションに至ることはなく、外的世界は刺激の宝庫であり、多動や夜尿などの排泄を主とする症状を呈する。幼児期、学童期にもこうした投影同一化が優位であるものの、多くの失敗体験から対象関係は「悪い乳房」が優位となり、自己が自らの攻撃を受けて自己評価が著しく低下する。さらに、思春期になり摂取同一化が活発になると、低い自己評価によって反社会行動、引きこもりなどの問題行動によって現実生活が破綻することもある。ADHDの二次障害は、環境因子が全てと思われているが、ADHDの早期対象関係の不全から生じている場合もある。
 ADHDに関する精神分析的視点からの論文は検索の限り見当たらず、一般的にはADHDと診断された子どもは精神分析の適応外とされている。しかし、思春期や成人となってADHDの行動特性は消褪し、引きこもりや問題行動を主訴とする人たちの一部には、ADHD心性を有している人がいる。ADHDの成人の多くは、環境例、自己愛型人格障害と診断される。精神分析的治療が困難、特に解釈の理解が悪く、治療が展開しないときには、このマジックミラー性を想起することが精神分析的治療に有用と思われる。