うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

シデコブシと、樹液と、グローバルな社会は新型コロナに対する”免疫”を持っていないと、【妄想ー分裂態勢に含まれている重要な機制は投影同一化である。】

 

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  夜勤明け、やっぱり奥の方は、咲いている気がして(笑)、行ってみましたら、咲いてました!桜みたいに密度は濃くないですが、それだけ余計にきれいに見えるのでしょうか?

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 雑木の中には、樹液が流れているものもあり、春を感じることが 出来ました!

 

 下記は、先日見たものですが、モーリーロバートソンさんは、本当に頭がいい方なのでしょうね。最近の週刊誌も馬鹿にできませんね。


 

 下記は、昨日の会議後、皆さんと読み合せたものです。自分の復習にもなり、皆さんにも少し理解していただけたようで、良かったです。 個人的には、妄想ー分裂態勢と、躁的防衛が重なって見えることが多いような気がしますが(自分たちの現場では)、それはきちんとした理解が出来ていないからでしょうか?その両方から、抑うつ態勢に入っていくようにも感じてしまいます。相模原の痛ましい事件も、下記の3つで十分説明できそうな気もします。そういう意味でも、皆さんと読み合せをさせて頂きました。

クライン派の臨床(ハンナ・スィーガル論文集)松木邦裕

 

妄想―分裂態勢(ポジション)

 ~想ー分裂態勢に含まれている重要な機制は投影同一化である。投影同一化においては患者の自我の一部が対象の中に投影され、対象を支配し、使用し、彼自身の特徴を対象の中に投影する。投影同一化は、おそらく最もはっきりと本能、空想そして防衛機制との間の関連を描いていよう。それは一般に入念に精密に仕上げられている空想であるし、それは空想によって万能的に満たされていると感じられているリピドー欲望と攻撃欲望とが含まれている本能の表現であり、しかしながら、それは投影が働く――それは自己のなかの意のそぐわない部分を取り除く――同じやりかたでの防衛の機制でもある。それは、たとえば分離不安に対してといった防衛としても使われることもあろう。~

  

抑うつ態勢

 うつ態勢は幼児が母親を認知し始まるときに始まる。妄想ー分裂態勢を通して、正常な成熟過程は統合を目ざす心的な欲動によって援助されたり、逆にそれを援助したりする。そして最後には、幼児が母親を全体対象と認めるまでの充分な統合が成し遂げられる。全体対象の概念は部分対象の概念やよいものと悪いものに分割している対象の概念の両者と対照をなしている。幼児は、母親が食物を与えてくれる乳房、世話してくれる手、微笑んだり、驚いたりする瞳といった解剖学的な部分の集合としてではなく、母親自身が独立した存在であって、彼のよい体験と悪い体験の両方の源泉であるひとりのまとまった人物として認め始める。対象についての彼の認知のこの統合は彼自身の自己の統合と足並みをそろえて進む。同一人物である母親を愛しも憎しみもする彼自身が同一の幼児であることに徐々に気づいていく。彼はアンビバレンスを体験する。対象関係でのこの変化は彼の不安の内容の変化をもたらす。前には彼は迫害物から破壊されると恐れていたが、今では彼自身の攻撃性がアンビバレントにかれの愛する対象を破壊することを恐れる。彼の不安は妄想的なものから抑うつ的なそれへと変わっていく。~

 

◎躁的防衛 

 うつ態勢での激しい不安と苦痛は新たな力強い防衛、すなわち、躁的防衛の組織を作動させる。躁的防衛のは分割、否認、理想化そして投影と、基本的には分裂機制への退行を含んでいる。だが、それは抑うつ不安を体験することから自我を守るための組織として構造化される。抑うつ不安は幼児が初めは依存し、やがてアンビバレンスを体験し、その後には罪業感と喪失の恐怖を体験することにつながるひとつのまとまった対象としての母親を認識することから湧きがってくる。こうしたことから、この全体関係は否認されねばならなくなる。彼の対象の重要性の否認と対象への勝利、支配、軽蔑、脱価値観が抑うつ感情にとって代わる。