うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

アーティチョーク(artichoke) と、【思うに日本の耳はそのようにして松籟を愛し、筧の音を楽しんできた。いわばそれは松籟をきいて風と化し、筧をきいて水と化す心である。】



先週の金曜日に散歩したところに、アーティチョークの畑?がありました。
なんかアザミのでかいバージョン的で、触ると痛そうでした。(笑)
 調べたら、和名は朝鮮あざみで、キク科チョウセンアザミ属の多年草なので、アザミでした....。 
効能を見ると、自分は摂取したほうがよさそうな感じがしましたが、価格を見ると高級品なので(自分には)諦めました。




アーティチョーク(artichoke) 和名:朝鮮アザミは、地中海沿岸が原産のキク科チョウセンアザミ属の多年草。野生のアザミが品種改良され現在のような形になりました。日本ではあまり馴染みのない野菜ですが、イタリア、フランス、アメリカなどではよく食べられています。食用にするのは若いつぼみで、茹でるか蒸すかした後にガクを1枚ずつ取り除いていき、柔らかい花托と根本の部分を食べます。ホクホクとした食感でイモやそら豆のような味がします。

 カロリーは100gあたり・・・(生)48kcal、(茹で)45kcal


成分としては、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸ナイアシンパントテン酸)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウムマグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、食物繊維などを含みます。

 アーティチョークは、ビタミン類の含有量はどれも少なめですが、カリウム、カルシウム、食物繊維を豊富に含んでいます。特に食物繊維は100gあたり8.7g(ゴボウの1.5倍)も含まれ、野菜類のなかではトップクラスの含有量を誇ります。ただし、水溶性食物繊維が70%を占めるので、あまり茹で過ぎないようにして下さい。水溶性食物繊維は血糖値の急激な上昇を抑える作用、コレステロール調整作用、脂質異常症の改善、便秘の改善などに効果があります。

カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるので、高血圧の予防改善に効果があります。


効果効能
高血圧の予防改善、動脈硬化の予防、血糖値抑制、脂質異常症の改善、整腸作用、便秘の改善。




 夕方、豊橋から戻って、現場に入ったら『日本の耳』が来ていたので、さくっと読ませて頂きました。面白い本なので、ついつい読んでしまいます。
 下記は、自分には支援に役立つように思いました。支援も無我によって、利用者さんたちにとけ込んでいって(同一化、同じ気持ちを感じる)、お互い同じ気持ちを感じて(感じることができ、少しその状況を維持して)離れても(分離しても)、利用者さんの心には同一化した対象が、感じられるようにすることだと書いている感じがしました。

『蕪村の身も心も、その無我によって、春の浜辺に打ってはかえす果てしない波の音の中にとけ込んでいって、あとはただ、のたりのたりとした海だけが一面に広がっているという光景である。』





『日本の耳』 (小倉朗著)より

 〜ところで、蛙が水に飛び込む音や、蝉の声にかぎらず、自然の物音は総じて単一である。なかには、「芭蕉野分して盥に雨を聞夜哉」という俳句の通り、さまざまな音度を含んだ物音もあるにはあるが、しかし芭蕉の耳は激動する台風の響きに奪われているのではなく、実は「盥に」雨を聞いている。いうなら動の中に静を求めて充足する耳、あるいは多様より単一にひかれる耳というべきであろうか。しかもその単一への味到はもことに徹底したものがあって、ときには蕪村の俳句、「春の海終日のたりたり哉」に見るように気の遠くなるような単一を前にする。騒音の中に暮す現代人には一寸縁遠い話のようだが、この単一への味到は、対象に没入して己を無にするという、その無我の境に発する心情にほかなるまい。蕪村の身も心も、その無我によって、春の浜辺に打ってはかえす果てしない波の音の中にとけ込んでいって、あとはただ、のたりのたりとした海だけが一面に広がっているという光景である。