うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

今日の夜勤と、ひーひー王子と、【分析医の仕事は、「太古的な『とらえ方』の原理」が、成長を続ける患者の心理的構造へと徐々に統合されるのをお手伝いすることです。】


 先程、書類を作ろうと、事務所に入ったら、レジ袋の中に、おにぎりのパッケージの残骸と一緒に.......、こちらが入っていました。
親分から何の説明もなく(笑)。出品された方々への返礼でしょうね!


今日も、楽しい夜勤ですが、金曜日は、重度の方がおられるので、みなさんわきまえて、大騒ぎはしないようになっています。職員が何も言わなくても、みなさん理解されています。
それも、共にあるスキーマと言っても良いのでしょうか?今、スターンのその辺を読んでいます。(笑)



 ひーひー王子は、ダメージが大きく、中々本調子とはいきませんが。少しづつ回復しているように感じました。
入院する前までは、本当に死に場所を探しているようでしたが、獣医さんの手当のおかげで、その雰囲気はなくなりました。
 長い散歩をしたがりますが、体がついて行っていないので、短い散歩にしています。

 今日は、午前中喘息の薬をもらいに行きました。医師に、インフルエンザが関東で流行っているので、予防接種は早めにした方が良いのかを尋ねたら、こちらまで、来てから考えましょうとの回答でした。
そういえば、沖縄でのインフルエンザのピークは、夏でしたね。

 室温管理が難しい時期になり、この時間で20時から2回目見に行っています。北側、南側だけでなく、居室によって気温が違うので、本当に神経質になってしまいます。
悩むときには、その方の手足を触らせて頂いて、決めるようにしています。
 猛暑の疲れが出る時期でもありますので、気を引き締めて、巡回をさせて頂きます!



 下記も、現場で重要な感じがします。自分たちは治療できないので、治療ではなく、概念を共有させて頂くだけでも、支援に対する向き方が変わってきます。
変化や成長は大人になっても、頻繁に起こるので、それを踏まえた上で、支援方法を考えていかないと(on goingで)、今ここで起きていることを理解することが出来ない様に思われます。
 今ここで起こっていることから、検索するのか?過去をひも解いて、今ここで起こっていることを検索するのか?それも状況によって行わなければいけない様にも感じています。
全ての事象は、一つずつ違うので、一つずつ丁寧に対処していくしか、方法は無いと思われます。
 『分析医の仕事は、「太古的な『とらえ方』の原理」が、成長を続ける患者の心理的構造へと徐々に統合されるのをお手伝いすることです。』






8.体験のオーガナイゼーションとしての転移

 〜Stolorowは転移を「体験をオーガナイズする活動のうち、太古的で無意識にもの」(p.36)としています。これを分かりやすく言えば「乳幼児期に形成されたarchaic対人関係のとらえ方の原理organizing principleに基づき、治療関係をとらえること」とでも言えましょう。ここで重要なのは、その「太古的な『とらえ方』の原理」が、現在でも強い影響力を持ち続けているか、少なくも何らかの条件の元で活性化され得る点です。 治療者が自己対象としての機能を果たし続け、「自分を出すことは危険だ」という患者の意識がだんだん減少する(転移を起こす条件が整う)と、「太古的な『とらえ方』の原理」に基づく関係が表面に出てきます。それが転移であり、またそれは、患者の主観的世界の縮図でもあります。その縮図と、患者の「太古的な『とらえ方』の原理」がどんなものであるかを理解していくのが精神分析的治療です。そこにおいては、転移が歪曲であるとか、置き換え、投影であるとかという議論は何の意味も持ちません。また、客観的現実に照らして、そうした「太古的な『とらえ方』の原理」の変更を促す必要もない。分析医の仕事は、「太古的な『とらえ方』の原理」が、成長を続ける患者の心理的構造へと徐々に統合されるのをお手伝いすることです。