うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

雪......と、『第1章 自閉症への精神医学的アプローチとその精神分析的展望との関係』(自閉症スペクトラムの臨床より)と、<厚労省>介護・障害を一括サービス 18年度実施へ法案


 降りましたね.....。こんなに降るんだったら、車のワイパーを上げておけばよかった......。
これだけ降ると、北海道を思い出したので、北海道の友人にメールを送ったら3月に結婚するんで、お惚気祭りでした(笑)。
 気温も異常に(この地域では)下がっていましたね。うたたねの水道を心配しましたが、問題なくて良かったです。外の水道は出ませんでしたが、こちらは撤去する予定だったでしょうか?
 ホットコーヒーを飲んでいると歯茎の状態がなぜか?良いので、日に2杯は飲ませていただいています。歯茎に良いなら粘膜にも良いのでしょうか?そういえば、親分も女性職員さんたちもコーヒーが好きで、休憩時間によく飲んでいます。今までインフルエンザやノロはおっちゃんばかり頂いていましたが、今年はホットコーヒーで乗り切れますでしょうか?
 アマゾンの方々は、コーヒーの粉を傷口に塗る?擦り付ける?って消毒をすると、京都時代に大学の(どこのかわすれましたがw)先生が言っていた覚えがあるので、効果があるのでしょうか?インスタントでもあるのかな?一応ドリップで入れています。コンビニが多いですが(笑)


 久しぶりに障害関係の本に入りましたが、精神分析から見た自閉症なので、難しいですね!
でも、元から勉強しなおしているような気になっています。最初の施設で働き始めた頃、無茶な働き方をしていましたが、時間を見つけて名古屋に月に3回ぐらい障害(自閉症発達障害が多かったですが)についての研修・講演会など頑張って行っていたのも思い出しました。
 今年は、研修や講演会等、自分も含めて皆さんにも沢山行っていただく年にします。


『第1章 自閉症への精神医学的アプローチとその精神分析的展望との関係』
デヴィット・シンプソン

はじめに
 1943年にボルチモアにあるジョン・ホプキンス大学病院(John’s Hopkins University Hospital)に勤務していた、米国人の児童精神科医であるレオ・カナー(Leo Kanner)は、『魅惑的な特殊性のある11人の子ども』を明快に記述した。「情緒的接触の自閉的障害」(Kanner,1943)という論文において、彼が「早期乳幼児自閉症」と呼んだ症候群の精神医学的記述を初めて発表した。
 これ以前には、この症候群の特徴を持ち合わせる子どもは(それはほとんどの場合には成人に見られる精神疾患や精神病の重篤な状態である)統合失調症にかかっていると記述されるのが常であった。単純に「引きこもり」を意味している「自閉症」という用語は、統合失調症の原記載から借りてきたもので、それは基本的な特徴(Bleuler,1911)であると考えられていた。カナーは、始め自閉症統合失調症の子どもの形式であると考えたのだが、それを統合失調症と明確に区別し、1970年代以降から多くの精神科医は異なる障害であると考えるようになった。
 子どもの自閉症あるいは簡潔に「自閉症」は、今日知られているように、アスペルガー症候群を含むいくつかの関連した障害を1つにまとめたもので、広汎性発達障害の一種ないしは「自閉症スペクトラム障害」の一種であると見なされている。自閉症は中核の症候群であると考えられていて、このグループの根幹をなす特徴を示している。この中核の症候群の特長について、異論はほとんどない。しかしより広いグループの軽症の境界はどこにあるのか、アスペルガー症候群のような他の症候群は自閉症とどの程度異なっているのかは、異論の多いままである。
 自閉症障害は稀である。自閉症への意識の高まり、早期発見、広い定義の使用を含むいくつかの要因によって、近年自閉症の有病率は上がってきた。最近の一般人口における自閉症の推定有病率は、1万人の子ども当たり10例である(Fombonne,2003)。自閉症スペクトラム障害という広い定義での推定有病率はさらに上がっていて、1万人当たり20人(Wing & Gould,1979)、あるいは1万人当たり80人まで上昇している。男児のほうが女児よりも優勢であるのは同じである。性比は約3対1、もしくは4対1であると考えられている。この性差の理由は不明だが、いくつかのアイディアが提案されてきた。その中の一つは、自閉症は主観的で感情移入的であるより、客観的で体系化する通常男性の特性の極端な表れであるとのアイディアに関連している。これは極端男性脳理論(Baron-Cohen,2002)と呼ばれている。これは、女性では父親から受け継いだ第2染色体は、自閉症に欠落している社会的スキルの発達を招来する母親由来のX染色体上の遺伝子を活性化させて、自閉症に対する保護として働くとのアイディアと関連している。自閉症閾値が男性で低いのは、父親由来のX染色体が無いからではなく、この保護を欠いているからであると示唆されている(Skuse,2000)。



 お昼に下記のニュースを見ました。
浜松の身体障害者施設で働いていた時に、浜松では介護保険の方も障がい者施設が利用できる(専門性があるので、高齢者施設より障がい者施設を利用したいとのニーズに浜松市は応えていたようです)ので、こちらに来ているといわれる方が何人もおられました。
 このニュースを見て一番心配なのは、障がい者施設も1割負担が発生するのかな?ということです。高齢者も障害者も支払い能力があれば支払うべきだと思いますが、その能力が無かったり、低い方々に負担があるのは見ていて辛くなりますね....。
 その辺をきちんと審議してもらえるとは思いますが、是非ともご善処願います!
豊橋市も、高齢者施設で障がい者の受け入れ(短期入所)をされているので、近い将来のためにも早く一元化してほしいですね。

そういえば、オバマケアが廃止というニュースもありましたね...。



厚労省>介護・障害を一括サービス 18年度実施へ法案
毎日新聞 1/15(日) 7:30配信
 厚生労働省は、介護保険障害福祉両制度に共通のサービス創設の方針を固めた。高齢の障害者が、一つの事業所で一括してサービスを受けられるようにするなど、利用者の利便性を高めるのが狙い。2018年度の実施を目指し、20日開会の通常国会に関連法案を提出する。

 介護・障害の両制度は、サービスを提供するのに、それぞれ指定を受ける必要がある。このため、65歳以上の高齢の障害者が、障害福祉事業所で介護サービスを受けられないなどの課題が指摘されている。そこで同省は、通所や訪問など、いずれの制度にもあるサービスについて、事業者が両方の指定を受けやすくするよう制度を見直す。

 同省は、高齢者や障害者、児童といった福祉分野に関し、地域住民とも協力して包括的にサービスを展開する「地域共生社会」を目指している。高齢化がさらに進む中、地域内の限られた施設や人材の有効活用を促す。

 実施には介護保険法や障害者総合支援法などの改正が必要で、関連法案を一括し、「地域包括ケアシステム構築推進法案」として提出する方針だ。

 同法案には、介護サービス利用時の自己負担について、特に所得の高い人は、現在の2割から3割に引き上げることも盛り込む。対象は、単身の場合で年収約340万円以上、夫婦世帯は約460万円以上。当初は単身で383万円以上を想定していたが、見直した。負担増になるのは利用者の3%に当たる12万人で、18年8月実施を目指す。

 一方、40〜64歳の介護保険料について、年収の高い会社員らの負担が増える「総報酬割り」の導入も盛り込む。17年8月分からの適用を想定している。 【山田泰蔵、阿部亮介】