うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

月と氷と看護のための精神医学




 昨日でしたか?夜ひーひー王子との散歩で、月がとってもキレイだったので、携帯で写してみましたがぼやけてしまいました。毎回同じ失敗をしていますが(笑)写したくなってしまうくらいキレイでした。

 冷え込んだ朝は、氷が張っていて、余計に寒く感じました......。
沖縄にも雪が降ったそうなので、常春くらいでは.....って感じでしょうか?


 中井久夫先生の本は大きいので、自宅で時間を見つけて読ませて頂き、杉山先生の本は、外で仕事と仕事の待ち時間などに読ませて頂いていますが、両方とも非常に勉強になります。

『看護のための精神医学』(中井久夫著)より
1,はじめに考えておくこと
 看護という職業は、医師よりもはるかに古く、はるかにしっかりとし た基盤の上に立っている。
 医師が治せる患者は少ない。しかし看護できない患者はいない。
 息を引き取るまで、看護はできるのだ......。


2,精神医療とはなんだろうか 脳とこころとは紙の表と裏のようなもので、二つに分けることもでき ないが、同時に両方を眺めることもできないようなものだ.....。


3,症状をどうみるか
 特異症状と一般症状(非特異症状)
 看護や介護においては非特異症状のほうが重要である。
 「回復」は、特異症状の消失のことではない。
 むしろ非特異症状の軽快・消失が回復の過程である。......


4,睡眠と覚醒 夢でも人生でも、ときどき飛躍と休止符がないと、必然的に暗くなってしまうのではあるまいか。.......


5,精神療法 看護師の位置が、患者側に寄っていることに注意してほしい。 
 「そっと患者を守る」という感じである。
 ふんわりと花のような感じでいる、というのがよい。
 事務的ではなく、あまりキビキビしないくらいがよい。......


6,薬物療法その他 患者が薬の作用に「賛成」すると、少量でよく効くようになる。
 薬の力で患者をねじ伏せようとすると、大量の処方が必要とな    る。.....


 こちらは、まだ6章の途中ですが、章の初めにその章の印象に残る箇所が書かれていたので、そのまま貼り付けました。

 自分の主治医と中井久夫先生の本の話になった時に、主治医が「中井先生の本は本当に良い!」といつも冷静で、あまり感情を顔に出さない先生ですが、その時から診察時に笑顔で迎えて下さるようになりました。
 それ以来、本の話はしていませんが、大変な状態になった利用者さんの相談に乗ってくださったり、ご自身の経歴を話して下さったり、この本に書いてあるような関係になりつつあります。

 お金と時間がないから無理ですが、精神分析を受けてみたいなと思いました。貧乏は暇も金もありません(笑)これはどうしようもないですね(笑)