うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

みんなまとめて、大阪・京都


 親分の節約に関しての嗅覚は凄く、京都まで片道2,500円の高速バスを探してきて、京都まで行って来ました。
 会場は滋賀県でしたが、親分も事務局も京都は自分の庭みたいなものなので、年末には未だ早いですが、チャリティーに出させて頂く版画や、商品作りに使う着物(古着の)等を初日に探すため、宿を京都に取りました。


 八条口にバスが止まるので、地下鉄で四条まで行き、徒歩で宿まで行く途中で、街角ウオッチングをしながら歩きました。
 京都もどんどん変わっていきますが、残念な事だけではなく、良い方にも変わっていっている感じもしましたが、外国からの観光客の数が半端なく、非常に賑っていて、パワーを感じました!

 夕食は祇園で、鶏の水炊きを食べたいとの事で、何件かまわりましたが、全て予約で一杯との事で断られ、事務局の父親の法事をさせて頂いた料亭に行きましたが、親分は気に入らず、先斗町で見つけた鶏の水炊き屋さんに入りましたが、残念な結果が待っていました(笑)
 あまりの無念さに、親分はコンビニで発泡酒を買って、宿で無念を晴らしていた様子でした......。



 宿の近くに、古着屋さんがあり、覗くとやりきった感があるインテリアとディスプレイがありました!さぞかし高価と思いきあ、そうでもなかったです。
 宿の下には、親分御用達のセカンドストリートもありました!
商品用に買った着物で、鞄がパンパンになってしまったので、個人的な物は買いません(買えません?)でした。

 版画も着物も、良いなと思ったものは悉く高価だったので、予算とにらめっこしながらの買い物になりました。



 最終日は、京阪電車で京橋まで行き、環状線天王寺まで行きましたが、用を足すには時間が早すぎ、懐かしすぎる(初めて一人で電車に乗って出かけた先です)アポロビルのシアターで『パーソナルソング』と言う映画を観ました。
 因みに、実家の喫茶店があったのは、西田辺駅前でしたので、地下鉄にのり、難波も良く行き、大阪球場の外野席は子供は無料だったので良く行った記憶があります。
 

 以下、公式サイトからの引用です。



ダン・コーエン氏の音楽療法実験と日本の音楽療法の未来
村井靖児
医学博士 聖徳大学教授
日本音楽療法学会副理事長

ダン・コーエン氏の音楽療法実験を見て、これ程驚いたことはかつてなかった。普段何もせず、デイルームで下を向いて腰を下ろしているだけの認知症の人たちが、特別の仕方で音楽を与えられて、突然興奮した面持ちで歌い、且つ踊り始める。この映画『パーソナル・ソング』には同種の事例が幾つも録画されているので、決して単なる偶然とは考えられない。
認知症の人達に歌が好ましいことは、以前から分かっていたが、このような著しい変化の報告には出会ったことがなかった。まるで病気が急に完治したような衝撃を受ける。
原題“アライヴ・インサイド”(中は生きている)という証拠をまざまざと見せつけられる思いである。すなわち、コーエン氏の功績の第一は、アライヴ・インサイドの事実を突き止めた点にある。
では認知症の患者さんたちは、それまでどうして黙りこんで充分活動もできなかったのだろうか。思い出の歌はどうして彼をもとの彼に戻し得たのだろうか。そこには2つの要因が関係していると思われる。一つ目は、聴いた曲が、昔夢中になった様々な思いの詰まる音楽であったこと。二つ目は、その思い出の歌の実況録音がヘッドホンによって、両方の耳に直接入力されたことである。
左右の聴神経に、思い出が凝集した音楽刺激を突然加えられたことが、音楽のみならず、かつての熱い思いをフラッシュバックのように思い出させ、その感動が瞬時に脳に伝えられ、それが発火剤となって、日常決して起こりえないことを引き起こすきっかけになった。ヘッドホンの装着によって他の刺激が遮断されたことは、とても大事な要因だったのではあるまいか。しかしこの推理が正しいかどうかは、今後更に知見を深めなければならないし、また認知症の進行の程度、脳の萎縮の場所との関係も、更に詳しく追求されて行かなければならない。
しかしもう一つ、ダン・コーエン氏の音楽療法実験が我々に与えてくれた重要なことは、認知症の患者さんへの個人音楽療法の道を開いてくれたことである。日本の認知症音楽療法は、これまで概ね集団による歌唱療法が中心である。理由は、集団歌唱だと音楽療法に患者さんが喜んで参加してくれることと、その形が、患者さん皆に音楽療法参加の手法を手に入れることが出来、それによって、音楽治療の新しい可能性、極端に言えば、音楽に今まで期待されながら誰も発見できずにいた、音楽のもつ薬のような効果について研究を進める手がかりを得ることが出来たのである。今後この手法を日本の音楽療法の隅々にまで取り入れ、科学の目で音楽の効果をもっと詳しく追求していければいいと思う。その時初めて“アライヴ・インサイド”は、真の意味で治療の仲間入りすることが出来ると考えたい。

 





 中々、考えさせられる映画でした。

 用事を済ませ、阿倍野と言えば『アベノハルカス』ですね!
時間があまりなかったので、昼食だけ摂らせて頂きました。
 ハルカスの元は、近鉄百貨店!
夏休みには、迷惑顧みず店内を走り回り、お腹がすいたら試食コーナーへ(笑)自死した母が、嬉しそうに1Fで箱に洋服を入れてもらい、阪和線に乗った事は未だ覚えています。
 
 時代は流れ、大阪も京都も変わっていきます。良い事も悪い事も沢山あった両方の街で育てられたという思いは、持ち続けていますので、来ると元気を沢山頂きます。
 今度はいつ来れるか分かりませんが、叔母の生きている内には必ず来たいと思って居ます。

 帰りは、環状線大阪駅まで行き、JRで京都駅まで行き、バスに乗って田原まで帰って来ました。

 自分たちが動くとなると、皆さんのご協力が必要になるので、申し訳ない思いが先立ちますが、結構、重度の方の利用がありましたが、皆さん力を合わせて、事故もなく3日間過ぎた事、感謝しています。
 本当にありがとうございました!
この3日間で得てきたことは、皆さんの役に立てるように出来たらと思って居ます。