うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

調味料の支援物資とニューディールの芸術支援プログラム


 田原市民震災支援ネットワークさんから、被災地では調味料が必要だとの情報を頂きましたので、僅かでしたが3か所ある集積場で、一番近いゆずりは学園さんに持って行かせて頂きましたが、玄関は開いていましたが、不在の様でした。
 メモと一緒に玄関に置いて来ましたが、沓名ママさんから留守電にお礼の言葉が入っていました。本当に僅かなので恐縮しています。

 清貧生活の身では、気持ちはあっても中々出来ません。
お金じゃなくて出来る事、福祉的避難所として登録出来たり.....。と色々考えています。
 昨日のフォーラムでは、現地で今、一番必要なのは現金だ!と発言を聞いて身が縮んでしまいました.....。

 今は、ケアホームの準備を精一杯頑張るしかないと気を取り直す事にします。


 昨日のフォーラムで、北岡さんが高木議員にふっていたルーズベルト大統領が世界恐慌対策として、芸術家への支援を調べて見ました。
 
2.ニューディールと芸術支援
(1)ニューディールとは
世界恐慌対策としてルーズベルト大統領が実施した一連の経済政策の総称。
・古典的な市場主義的経済政策から、政府が資源配分に介入する社会主義的政策への転換
→修正資本主義
・理論的な支柱:ジョン・メイナード・ケインズ(John Maynard Keynes)
『雇用・利子及び貨幣についての一般理論』
政府の財政支出拡大により有効需要を創出して景気を回復させることを提唱。
 
(2)ニューディールの芸術支援プログラム
○失業芸術家と壁画プロジェクト
・PWAP(Public Works Art Project)
民間事業局(Civil Works Administration : CWA)の事業として1933年に開始。
約3750人の芸術家を低額の日給で雇用し公共建築物の壁画等を制作。
1934年6月に7ヶ月の期限を終えて終了。

財務省による継承
Section of Painting & Sculptureにより1943年まで実施。
190のコンペ、1万5千人の応募。1371件の委嘱。


○WPAとフェデラルワン
・事業促進庁(Works Progress Administration : WPA)
1935年緊急救済支出法に基づき設立(1935年)
様々な公共事業の実施(ハイウェイ、道路、等、多数の建設事業を実施)

・フェデラル・ワン
非建設事業の1つとして、大規模な芸術家救済プログラムを実施
フェデラル・ワンの概要
部長
ピーク時の雇用数
成果
連邦美術プロジェクト
Holger Cahill
5,300人
公共建築物に2500の壁画。108,000の絵画、18,000の彫刻等。
連邦音楽プロジェクト
Nikolai Sokoloff
16,000人
毎週5000公演を約300万人の聴衆に提供。1500人の作曲家が5500曲を作曲。1939年には27州において132,000人の子供と大人が音楽教育を受講。
連邦演劇プロジェクト
Hallie Flanagan
12,700人
1200の作品、毎月1000公演を100万人近くの観衆に提供
連邦作家プロジェクト
Henry Alsberg
6,683人
800作品、350万冊
○政府の干渉と検閲
・反体制的、共産主義的な作品、芸術家への支援
政治思想が盛り込まれた演劇や壁画等
・議会からの批判
下院にUn-American Activities Committee(非米活動委員会)設置。
→1939年 連邦演劇プロジェクト終了、他も予算縮小 →大戦中に終了。