うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

イエローレシートとアートセラピーのニュース


 今日は11日、イエローレシートの日、代表とアニキが店頭に立ちました!
土曜日と重なり沢山の人出で、箱を持って立っていると沢山入れて頂く事が出来ました。
BOXも何回かお願いしたところ、一番上にして頂けていました。
写真ではあまり入って居ないですが、当初の事を思うと入っている方です。
 まだまだ認知度が少ないので、出向いて行かないと入れて頂けないのが現状ですが、地道に頑張ろうと思っています。
 御協力頂きました皆様に、この場をお借りしてお礼を言わせて下さい。
 本当に有り難う御座いました!

 先日、朝日新聞のサイトニュースを見ていたら、被災地の子ども達にアートセラピーを行うのは逆効果だと言うニュースが出ていました。
日本心理臨床学会が9日注意を呼び掛ける指針をまとめたそうです。(『心のケア』による二次被害防止ガイドライン
「安心感のない場で心の傷を無防備に出すことは野外で外科手術をする様なもの。描いた絵の展示も控えるべきだ。」(国立精神・神経センター金吉晴・成人精神保健研究部長)

 このニュースを見て色々な事が脳裏を横切りました。
障がい児・者の施設でもアートセラピーでは有りませんが支援の仕方がこれと同じようになっているのが大半の様な気がします。
アートセラピーのみならず、提供する側もされる側にもある程度のセンス・スキル(専門的ではない)がないとアートセラピーだけではなく音楽も同じ事になると思いますし、逆に拷問にしか感じられないと思います。
少人数で多人数を支援する場合なら尚更だと感じます。

 心の傷はフォーマルな事だけでは治療出来ないと感じています。
インフォーマルな部分とどれだけその方を理解出来るかに掛っている様に思われます。色々あって、北海道に流れ着き、その時に出来た友人に自分の駄目さを打ち明けた時に「おまえの気持ちは分からないが、同じ気持ちは感じる事ができる。」と言ってくれた事も思い出しました。
逆説的ですが、施設職員が良く使う「寄り添う」という事でしょうか?

 自分達はアート系の支援を得意としていますが、強制や指導はしません。それはアートの概念を否定するものだと思っているからです。
アートとは自分がどう感じるか、どう表現するかであって他人から教わるものではないからです。
理屈っぽくなってしまいました......。

 自分もアートセラピーに対して不信感を持っていましたが、ニューヨークの精神病院で見せて頂いたアートセラピー・ミュージックセラピーは本物でした。偽物ではない、真剣にアート・音楽に向き合ってきた方々がされているセラピーなら大丈夫だと、このニュースを見て感じました。


 数年前に代々木で講演を聴く事が出来た、吉田エリさんの本の事も思い出しました。
 人間が困難を乗り越える時に働くのが右脳だそうで、アートや音楽等をセラピーとして活用するのはそのためだと言われていました。
掲載させて頂いた本にも描かれています。
アートが苦手な方でも楽に読める本だと思います。
以下は吉田エリさんの軽いプロフィールです。ご興味のある方はこちらからどうぞ。
http://atelier-ys.jp/about/profile.html
『米国カリフォルニアのパーソンセンタード・イクスプレッシブ・アートセラピー研究所にて表現アートセラピーを学ぶ。B・エドワーズ博士の「脳の右側で描け」ワークショップの経験を基に独自のドローイング・メッゾトの研究を経てファースト・ドローイングのトレーニング法を開発・実践する。ドローイングのワークショップの他、自由なアート表現を追求する「表現アートセラピー」のセラピストとしてオリジナルのワークショップ開催する。
既存の芸術教育にはとらわれないアプローチを実践し、従来のアートセラピーの枠からも離れたアート表現の可能性を追求している。』(吉田エリさんのサイトから引用させて頂きました)

 長くなりましたが、アートセラピーも支援も真剣に向かわないと駄目だと言いたかっただけでした。偉そうに申し訳ありませんでした。