うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

PCR検査と、『資本主義と死の欲動』と、「一太郎」禁止令? 農水省「ワード原則化」通知と、【心的装置が一次的に快原理に従うということは強度に従うのであって、絶対量に従うのではない。快は単に、刺激興奮の量が少ない状態ではなく、刺激興奮の量が時間的に減少傾向にある状態のことであり、逆に、不快とは単に、刺激興奮の量が多い状態ではなく、刺激興奮の量が時間的に増加傾向にある状態のことなのである。】

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 PCR検査の結果が来ました!まだ全員の結果ではありませんが、取り敢えずは自粛の効果がありました。まだまだ油断できませんし、万が一仕事で感染してもそれはそれで仕方がありませんので、きちんと治療を受けることが出来るようにしておきたいと思っています。もう誰が感染してもおかしくないですね。でも対策はきちんと継続していきます!

  RT-PCRとあったので、安心しましたがいつの間に簡単にこちらの検査が出来るようになったのか?そういう報道はあんまり見ることが出来ませんよね?新型コロナのDNAは1本鎖なのでこちらですね(RNAウィルスは1本鎖で不安定なので変異しやすいのが特徴です)。と、よく見たらReal Time  RT-PCRでした。(コロナウィルスは1本鎖のRNAウィルスなので、通常のPCRの前に2本鎖にする工程(RT-PCR、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応)が必要です。コロナウィルスは変異しやすいですが、PCRでは変異しない部分を標的にしますから、変異してもPCRで検出できます。)

PCR

生命の最小単位である細胞では、細胞分裂の際にDNA複製が行われる。DNAの二重らせん構造は解かれ、その一本鎖DNAが鋳型となり、DNAポリメラーゼ(合成酵素)によって新たなDNAが完成する。PCR(polymerase chain reaction;DNAポリメラーゼ連鎖反応)は、このDNA複製を人工的に繰り返すことで、目的とする塩基配列のみを効率的に増やすことができる技術である。RT-PCRやreal-time PCRと区別するため、conventional PCRやDNA-PCRと呼ばれることもある。

二本鎖DNAは、高温環境下で変性し、一本鎖DNAに分かれる(Denaturation)。逆に、一本鎖DNAは冷却すると、二本鎖DNAに結合するように働く(Annealing)。PCRは、このDenaturationとAnnealingを利用する。PCR反応液中に、検出対象となるtemplate DNA、DNAポリメラーゼ、一対のプライマー(Primer)を加え、加熱と冷却を繰り返し、PCR産物の有無を確認する。

PCRで最も重要なものがプライマーである。プライマーとは、増幅させたい塩基配列の両端をターゲットとした相補的配列のDNAである。一般的に,各々のプライマーは18 ~ 24 bp程度に設計し、増幅させたい塩基配列は80 ~ 160 bpとする。PCRの場合、このプライマーの配列が特異的であることが望ましく、また、このプライマーの配列によってAnnealingの温度が決定する。

RT-PCR

PCRがDNAを増幅させる技術である一方、RT-PCR(reverse transcription PCR)はRNAに対してPCRを実施する手法である。逆転写PCRRNA-PCRなどと呼ばれることもある。

RT-PCRは、まずRNAから逆転写酵素reverse transcriptaseによってcDNAを合成し(cは相補的complementaryのこと)、あとはcDNAに対して通常のPCR法を行う。そのため、逆転写酵素の過程以外は検査方法の原理はPCRと同一である。実際の操作でも、逆転写酵素反応の1ステップのみが増えるだけで、それ以外の追加作業を要さなくなるまで試薬などが進歩している。用語や技術の説明は上述の「PCR」を参照。

Real-time PCR

リアルタイムPCR(real-time PCR)は、PCRによるDNA複製過程をリアルタイムに測定する手法である。PCR産物をサイクル毎にモニターするため増幅産物の定量ができ、また検出も兼ねているためアガロースゲルを使用したDNA断片の確認操作を省けるといった利点がある。定量PCRなどと呼ばれることもある。

Real-time PCRは、増幅産物を蛍光物質の測定によって定量する。そのため、real-time PCR装置は、蛍光色素を励起する励起光源、蛍光を検出する検出器、PCR装置(Thermal cyclerとも呼ばれる)を組み合わせた物である。PCRで増幅させるDNAの両端にある2つのプライマーに加えて、その間に相補的配列を認識するプローブ(Probe)を用いる。プローブは、増幅されるDNAに特異的な配列を用いるため、目的とするDNAが増幅されたのかを確認することにもなる。プローブが加えられている以外、検査方法の原理はPCRと同一である。用語や技術の説明は上述の「PCR」を参照。

現在では、多くのreal-time PCR法が開発されているが、TaqMan®プローブ法とSYBR® Green法が簡易なため主流となっている。増幅産物の1塩基変異を検出できるLNA®プローブ法なども応用されている。

(平間 崇)

 

 下記のニュースを見ていたら、ちょうど読んでいた本にこんなことが書かれていました。教科書以外で個人的に選んでしまうのは(精神分析の本を選んでいるだけですが)、教科書に書かれているのとは正反対のものばかりです........。 フロイトケインズとの関係はこの本で自分は初めて知りましたので、まだまだ勉強不足ですね.....。

 『資本主義と死の欲動フロイトケインズより

エピローグ 資本主義のかなたに

いかなる豊かさ?

 フロイトケインズ、および他の何人かの思想家が、芸術家と創作家の人物をあまりにも高く評価しすぎていることを批判するのは容易である。だが、今日、この行き過ぎた評価は、無料のソフトウェアの伝説のなかに見いだされる!無料のソフトウェアのプログラム作成者は、マイクロソフトのような閉じたソフトウェアの提供者が課する所有権に対して反抗している。マイクロソフトは、ソフトウェアの提供者を研究の快樂のなかに縛りつけている。もちろんこのプログラム作成のエリートたちは十分な報酬を得ているが、その「芸術的」活動は知的所有権の独占によって制限されているように思われた。官庁、あるいは民間企業の大規模な管理は、ついに無料のソフトウェアの飛躍的発展を導入するに至ったが、そのことは、無償および創造する快樂にもとづく、自由で、協同的な、ネットワーク化された活動のほうが頭脳の旧来的な搾取よりも効率的だ、ということを示している。無料のソフトウェアのプログラム作成のモデルは、たんなる芸術家あるいは研究者であり、その本質的な動機づけはけっして金銭ではない。われわれの提言によれば、物質的経済に代わって知識経済が出現することは、否定することのできない道である。認識の豊かさが財の希少性にとって代わるならば、われわれは芸術家の社会を夢想することができる。あるいは少なくとも、瞑想的で、純粋無垢で、幸福な、聖書を模写したようなしを、にもかかわらず協同と発明においては活動的な社会を、夢想することができる。

 

 

『資本主義と死の欲動を今日は読ませて頂いていましたが、やはり心理学草案を読んだことがあるないで、読み方が変わってしまいそうですね。

 しそうだとすれば、先述した、「草案」における「交流する容器」の喩えを、次のように理解できるように思われる。

 まり、「Ψの水準が高まるとωにおける備給は増大し、逆に〔Ψの〕水準が低下すると減少する」とは、Ψニューロン内の量の大きさが変化すると、ωニューロンはその変化速度を受け取り、それが快と不快を生み出すことである。

 からこそフロイトは、「備給の絶対量」に関わるニューロンとは別に、「単位時間内における備給の変化」(変化速度、あるいは強度)に関わるωニューロンを新たに想定し、両者を「交流する容器」で結ぶ必要があった。 

 目すべきなのは次の点である。物理的な外界においては、絶対量が重要であるのに対して、意識を生み出す心的装置においては、単位時間内における量の変化を表す強度が重要である。

 的装置が一次的に快原理に従うということは強度に従うのであって、絶対量に従うのではない。快は単に、刺激興奮の量が少ない状態ではなく、刺激興奮の量が時間的に減少傾向にある状態のことであり、逆に、不快とは単に、刺激興奮の量が多い状態ではなく、刺激興奮の量が時間的に増加傾向にある状態のことなのである。

 理学草案」から『快原理の彼岸』を経て「マゾヒズムの経済論的問題」に至る長い期間をかけてフロイトが、量と質を組み合わせながら語ろうとしたのは、このことではなかったろうか。