昨日の日中の写真の続きと、【台湾のシャーマンは極貧家庭の出身であることが多く、まだ若いときに片親を亡くしたり、両親と死別したりしていることもままある。】
昨日、日中一緒だった女性職員さんから、素敵な写真を頂きましたので、アップし直させて頂きます。
きれいな写真ですね!こちらをアップさせて頂いたら良かったですね!
今日は、遅番なので早めのアップです。
先程、ルーチンをこなすために(笑)、ファミマでコーヒーを頂きながら本を読んでいたら、なんだか自分とシャーマンが重なる感じがして(そんな能力は自分にはありませんが)、読んでいた所(臨床人類学の)のアップです。
第七章 病者と治療者(1)
第二節 台湾における治療者たちーー一般的考察ーー
〜ニ五名のシャーマンを観察したが、そのうち一〇名には個別的に面接をおこない、精神状態を診断する機会をもった。精神病理学的徴候をしめす者も、重い精神医学的な問題の既往歴をもった者もいなかった。
むしろ、大部分のシャーマンは強靭なパーソナリティをもち、適応的に対処する多くの技術を身に付けた人並み以上の人物であった。
人生の危機や個人が直面する困難をすばやく見抜き対処することに熟達しており、効果的に儀式を用いる能力とともに、対人コミニュケーションをたくみにあやつる能力をももっている。地域の人びとやクライエントは、そのような能力を認めているのである。〜
〜台湾のシャーマンは極貧家庭の出身であることが多く、まだ若いときに片親を亡くしたり、両親と死別したりしていることもままある。
また、隣近所や地域の人びとのみるところでは、シャーマンは、役に立つ“善良”で分別のある人物だが、立身出世ので道が閉ざされており、一族の援助もさほどのぞめないとされている。
しかし、さまざまなつらい経験を重ねるうちに、社会的ネットワークの力を借りて、シャーマニズムを成功への手段として役立てるようになる!またそれは、“神からいただいた才能”ともみなされ、シャーマンは奉仕を通じて神へご恩返しをするのである(民間に流布している考え方では、シャーマンは“人びとに仕える”といわれている) 。
シャーマンは神からならびに地域のため、それに自分自身のために、“成功”するように期待されているのである。このようなわけで、成功を求める動機が大前提としてあるので、シャーマンはつねにいまより新しい大きな廟(あるいは家)を建てようとしているし、自分の神の治療知覚を宣伝するのに躊躇したりしない。〜