うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

さすがいのうえっち!と、【母親は直感的に、現在子どもがいるところよりほんの少し離れた、しかしあまり離れすぎないレベルでの話し方や振る舞い方を子どもに教える。】


 今日は夜勤明け、早番さんの女性職員と朝食の準備や、整容をして掃除を始めたら、いのうえっちが率先して手伝ってくれました。
共有スペースが終わった後、自室の清掃に入っておられましたが、衣装ケースなどを移動してきれいにされていたので、支援者には猛省を求めたいですね(笑)。
 毎日、高齢者施設へ掃除の実習に行かれているので、その成果が如実に表れています。
継続は力なり(真剣にされている方限定ですw)です!



 夜勤明け、初めて利用される重度の自閉症の方がおられましたが、アセスメントの時に、身体を触らせてくれたので、周囲は重度と言われていましたが、自分には大丈夫という確信が持てましたので、ゆったりと構えて支援をさせて頂きました。何の問題もなく、日勤の方々に引き継ぐことができました。身体を触れるというのは、心にも触れることだと、改めて確信させて頂きました。
 全体的にいえる事ですが、勢いがある方には、その勢いに飲まれてしまって、怖気づいてしまうと、ビオンが言うように『一瞬でもたじろいだら、被分析者になるのは、分析者だ!』的な感じになるので、役者にならないといけない時もあります。
 そのビビり感が相手に伝わってしまって、余計に不安定にさせてしまうので、やれ攻撃的だとか、難しいとかになってしまっているケースも稀ではありません。まあ、仕事とその方をどれだけ好きになれるかでしょうか?自分の地位を上げたいだけの人間には、しょせん無理な話で、そういうやつに限って、嘘のレポートを書いたり、自分の時は大丈夫だったと(笑)ありもしない事を言ったりしています。
 利用者さんの表情を見れば、そんなことは説明も要らない程わかります。

 下記は、現場でも大事な支援だと思いますし、これをしないと、前には進めません。
 『母親は直感的に、現在子どもがいるところよりほんの少し離れた、しかしあまり離れすぎないレベルでの話し方や振る舞い方を子どもに教える。』



 下記も大事なことですね。自分の子どもにも当てはまりませんか?なんでもやってしまう親は、子どもの可能性をなくしてしまっていますし、障がいをお持ちの方々の支援も、その方が出来ない部分だけを支援させて頂けばいいだけですが、全てをやってしまって、この子は、この人は何もできないなんて、言うのはお門違いですね!職員を育てるのも同じでしょうか?失敗をするのも、仕方がないし、それを肥やしに皆さんスパイラルアップして行くのではないでしょうか?表面だけ繕っている奴らは、長くは持ちません(笑)。
 『こうするために母親は、赤ちゃんがまだできないけれども、まもなくできるようになる何かを、まるでできるかのように振る舞わなければならない。』





4.表象世界の四つの臨床的モデル
1)歪曲モデル(The Distortion Model)
〜肯定的歪曲の別の例は、子どもの“発達の最近接領域”で作用する母性的傾向である(Vygotsky,1962)。母親は直感的に、現在子どもがいるところよりほんの少し離れた、しかしあまり離れすぎないレベルでの話し方や振る舞い方を子どもに教える。このように、いわば子どもは前へ引っ張られるのである。こうするために母親は、赤ちゃんがまだできないけれども、まもなくできるようになる何かを、まるでできるかのように振る舞わなければならない。母親は今や将来の赤ちゃんと相互作用している。楽観的な未来志向の解釈という枠組みの中で作用しているのである。