うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

本が来たと、【特に出生は、大脳を刺激してその発達を促進させる。その結果大脳は、すぐに身体上の出来事を効果的に支配し始めるかもしれない。】


 本が来ました!白柳先生の本です。何の根拠もありませんが、もう少ししたら手に入らなくなりそうだったので、購入させて頂きました。

 今日は夜勤ですが、書類を取りに行ったついでに、本をもらってきましたが、来訪者がうたたねの場所が分からないと電話して来られたので、半分帰っていましたが(笑)
自転車で折り返しました。ハアハア言いながら(笑)
 都会では自転車通勤やジョギング通勤はクールの象徴ですが、こちらでは、それをすると、同情されます(笑)
身体も頭も指も、毎日使わないと錆びてしまうので、自分はなるべく動かすようにしています。現場も経営も、体力勝負です。
 もう少し、事務仕事をしてから夜勤に入ります。なので今日も早めのアップです。

帰宅したら、ひーひー王子が死んだように寝ていました(笑)玄関を開けてもこのままでした....。



 本はいつ読んだのでしょう?書類を取りに行った帰りにファミマで(笑)読んだ気もしますが......。
神田橋先生の言う、胎児の愛着障がいというのが、自分的にまだまだ理解できないので、下記はヒントになるのかな?と思いながら読ませて頂きました。
 Greenacre(1945)の抜粋は勉強になりました。

CHAPTER 2
出生記憶、出生外傷、そして不安(1949)
〜私の興味をひくのは、胎児と、生まれつつあるこの“完璧なまでに自己愛的な生物”としての子どもという、まさにこの主題なのである。私は、そこで一体なにが起こっているかを知りたい。フロイトはこの主題を理解するのに必須の一定のデータを欠いていたという事実のため、、最終的な結論に到達することなくこの主題の周辺を探っていた、と私は思いたい。それゆえ私たちはフロイトの見解を考察する時、その領域における科学的な研究者であるフロイトが、もし現在生きていて精神分析の世界で活動しているならきっとするはずのことを、乳幼児についての私たちの新たな理解を考慮にいれながら、思い起こすように絶えず試みなければならないのである。 主要なことは、実にフロイトが科学的な研究者として出生外傷の意義を信じていて、直感的な思想家としてだけ信じていたわけではなかったということである。出生体験が赤ん坊にとって重要であり、個人の情緒発達に何らかの意義の持ちうるものであり、その体験の記憶痕跡が大人になってからさえも存続し、障害のもととなりうるということを、信じている医者を見出だすことは稀である。私はそのうちの1人ではないが、フロイトをよく知っている人びとなら、出生外傷の重要性に関する晩年のフロイトの信念について、何か情報を持っているかも知れない。『集団心理学』の中でフロイトは述べている。「かくして生まれいずることによって、われわれは絶対的に自己ー充足的な自己愛から、変貌した外的世界の知覚へ、そして対象の発見の始まりへと踏み出したことになる」。彼はさらに続けて述べる。「……そしてこれに伴い、われわれが新しい事態に長い間堪えられないという事実や、そこから睡眠の中での刺激が欠如していて対象を回避していた以前の状態に周期的に逆戻りする、という事実がある」。ここでフロイトは新しい主題を導入しているが、睡眠が子宮内ー存在と単純に結びついているということを、私は当然とは考えていない。この主題については、別個の論議が必要となろう。あらゆる個人の歴史には出生体験に関する記憶痕跡があり、生涯ずっと不安が採用するパターンをそれが決定することになる、とフロイトは信じていたと私は思っていたのである。しかしながらフロイトは、一種の集合的な無意識理論によって不安を出生に、つまり原型的な体験としての出生に結びつけた、とGreenacreは考えているようだ(そうすることが相応しいように思えるので、私はここでユング派の言い回しを故意に使用している)。しかし、フロイトが記したことや記さなかったことが何であれ、もし次の話が正しいなら、彼は出生に関する私的体験もまた個人にとって重要である、という見解をとっていたことになる。すなわち、彼が帝王切開で生まれた乳児のことを聞いた時、この事実を覚えていれば興味深いだろう、この事実がその人の不安のパターンに影響していることがいずれ分かるかも知れないから、と彼は言ったのである。 私が報告したいと思って、ことの多くを、すでにGreenacre(1945)が述べている。彼女は、以下のように記している。



 「要するに出生の全般的な作用とは、そのとてつもない感覚刺激によって胎児の自己愛narcissismを組織し、改造することであり、それによって子宮内部で続けられていたかなり緩やかな胎児成熟過程の形を凌駕する自己愛的推進力を、生み出したり防長したりすることになる。特殊な刺激の領域に応じて、一定の身体部分の攻撃ーリビドー化のパターン化ご通常は見られる。特に出生は、大脳を刺激してその発達を促進させる。その結果大脳は、すぐに身体上の出来事を効果的に支配し始めるかもしれない。そして不安パターンの編成に寄与し、それにより乳児の防衛を増強させ、誕生した乳児の遺伝的に決定された不安やリビドーパターンに重ねて組み込まれた個人独自の痕跡を遺すことになる」。

 この問題は研究の余地がある。〜