うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

今、起きました(笑)と、【発達障害の場合も、関係の場がうまくできないから、自閉することがあります。】


夜勤明け、帰宅し、少し用事をしてから、寝たら今起きました!
まあ、18時にまた現場に走ればいいので、遅い昼食とシャワーを浴びます(笑)


 本は夜勤明け、隣のファミマでコーヒーを飲みながら少し読みましたが、アップは昨日読んだ箇所です。
 下記は、タスティンやアルバレズを読んでいた時、現場で発達障害の方々を支援させて頂いている時にも思う事ですね。
時代が違えば、精神障害となったり、自閉症となったり、自閉症スペクトラムとなったりしてしまうように感じます。勿論その逆に、昔に診断名が付いた方々でも、今ならきっと発達障害と診断名をつけられるんだろうなと、毎日思います。
 神田橋先生が言われるように、発達障害の方々も、自閉症スペクトラムに係っているので、場面によっては、自閉で防衛を行う(自分達もそうですね)ことがあるので、何故いちいち診断名を変えるのでしょうか?まあ、神田橋先生が言われるように、シッカリとした師匠を見つけ、その人の基準を軸に、自分の臨床(現場)で考えて行けば良いだけだとも思っています。

 今日も夜は、バタバタするので、早めのアップです!






白柳〜――今日の私の課題は、先生の技術を継げるようにお話を聞くということだったのですが、難しいですねぇ。何を押さえたら、技って継げるのでしょうかね……。それをだいぶ考えてきた結果なんですけど……。


神田橋 今日、あなたが言っていた肉体のモビール性と心を無理に分ければ、心のモビール性と肉体のモビール性とが同じ動きになれば、二つを分けていることの意味はないですよ。




白柳 ハイ。



神田橋 ね。ない。つまりそのときはじめて、心と身体という二分法を採用した必然性が、消えるわけよ。


白柳 それはその――、私の言い方でいうとアタマ脳とカラダ脳ということですか?


神田橋 そう。分ける必要はない。両方が、同じ一つの動きのなかの、「各部署」になるから。


白柳 はい。



神田橋 それが心身一如であって、ボクの言い方でいうと本来あるべき心身不二は状態に戻ったということ。そして心身不二の状態に戻りさえすれば、あとはどこそこいいから、動きに参加していないところをさんさせれば、それから先は生命体が持っている自然治癒力がやってくれる、と。


白柳 はい。なるほど……。



神田橋 それは、生じて消滅するという流れのなかにある生命体がですまだ消滅のほうに向かない水準であればよくなるし、消滅に向く水準であれば安らかな死に向かうことになる。


白柳 ……ところでお訊きしたかったのですけど、発達障害について、先生はどのように理解されていますか?


神田橋 発達障害の理解はだいたい固定してきているね。



白柳 それは、こだわりが強いとかそういう部分ですか?



神田橋 脳の発育で凸凹で、能力に凸凹がある。なかでも目立つのがコミュニケーション能力の凸凹。コミュニケーション能力がよくないから、一般に社会生活が下手である――そういう状態が発達障害で,発達障害がある人というのはちょっと自閉症スぺクトラムに係ってくる。


白柳 愛着障害については、ずいぶん以前に社会私は先生からお話をお聞きしています。それでそのときに、先生のおっしゃる愛着障害とは、「何かの出来事をきっかけに生じた危機感をお聞きそれ以後もずーっと抱いている状のでことなのだろうかと思いまして、「ある障害という名前より危機意識保全症とか、そして名前にしたほうがイメージしやすいです」と先生に言って、「内容の理解は合っている」と言っていただいたことがあります。


神田橋 そうですね。ボクの理解するところでは、愛着障害とは、ヒトを含む哺乳動物は、発達のどちらのいろいろな時期に、愛情を向け、愛情を返される関係――愛情に向けたり向けられたりする相手との関係が、生活の重要な一部になる時期脳あることが、調った精神発達のためには必要で、それが欠如したり不安定であったりすると、発達のなかに心の傷(深部記憶)として残る。そしてその傷が欠如類似の外界適応場面でフラッシュバックすると、その傷と意味的に重なり合うせいで、いまの関係が上手くできない。


白柳 では、もしも一回目の傷以降、類似状況が生じなかったとしたら、その人の愛着障害は見えないままなのですか?


神田橋 そうです。そのせいでは類似の愛着関係の場を避けるように生きてゆく。そういうせにゃねパターンを身につけることで、愛着障害を乗り越えている人が結構います。それが見かけ上、自閉症との区別を困難にしている。


白柳 その場合の自閉症というのは、重度のではなく軽度のということですか?


神田橋 軽度発達障害による自閉症発達障害の場合も、関係の場がうまくできないから、自閉することがあります。


白柳 発達障害で関係の場がうまくできなくなるのは、その人のその時点の脳では、環境というすごく複雑でデータ量の多いものを処理できないから、ですか?


神田橋 うん。自閉すれば、そういう場面は避けられる。愛着障害の場合は、愛着の場が含まれるような状況を避ける。場の全体を避けるからお話一見自閉症と同じように見える。見えるけれども、愛着関係が生じてくる心配がない状況、愛着関係が混じることがない場面では、自閉は採らない。そして偶然に、愛着関係が登場するような場に接したときに、思いがけない破綻をきたす。〜