うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

ねこさんと、野中広務さんと、【ボクはぱっと見たら脳が見えるから、ああ、これはパーキンソン病だろう、と。】


 早番で中ぬけして、お昼と、遅番に入って先程帰宅しました(笑)常勤換算は足りていますが、急なご利用があったので急遽、休みでしたが駆けつけました。
 パソコンに向かおうとしたら、ねこさんがエアコン直撃する場所で寝ていました(笑)自転車で帰ると一汗かくので、エアコンを切ろうと思いましたが、そのままにしてお風呂に入りました(笑)
 そんな中でも(笑)ギターと本は何とかやりました(笑)


 今日も笑ってから寝ます(笑)



 一昨日でしたか?野中広務さんが亡くなったとのニュースがありました。京都時代、お茶を教えて頂いていた先生が、若かりし頃、彼の選挙カーうぐいす嬢をされていた方でしたので、山田先生を思い出しました。以前にも書いたかもしれませんが、京都を出て、長野に籠っていた時に、わざわざ近くの小布施まで来て下さったことを思い出しました。色々あったのは分かるが、残りの人生を、男らしく生きなさい!と叱って下さったのを、今でもこころして、なんとか頑張っています。
 非常に個人的な(笑)ことですが、連日のように出ている、野中広務さんのニュースを見る度に思い出すので、再掲させて頂きました。



 下記の続きの方が現場にとって良いことが出ていますが、取り敢えずこちらのアップです。真剣に現場で向き合わないと出てこない言葉ですね!
後で、臨床家でないと、師匠にしたい人がいないと、神田橋先生が言っておられますが、福祉も本当にそうだと思います。きちんと現場を経験していない方が相談支援なんかしていたら、最悪ですね(笑)実際に沢山いますが.......。




白柳 そこそこの……診断名と先生の感触というのは、……どうやって合わせるのですか?


神田橋 まあ診断名は無視していますね。DSM、嫌いだから。



白柳 お嫌いですよね。でも、先生用語で病名をつくるわけではないでしょう?だからやっぱり、ある病像みたいなものはあるのですよね?



神田橋 うん。だからおもてだって診断名を選ぶときには、「まあ、どれにしようかな」と。「これがいちばん近いかな」とか言って。近似的に、とりあえずラベルする。ボクが治療目的のために判断を行うのと、診断名として抽出するラベルとは、できるだけ近いものを選んでいるだけだね。


白柳 でもとりあえずその、入ってきたときのなじむ感じとかなじまない感じとか、その後の試験的対応とかで、印象をどんどん組み上げていって。タイプを細かく振り分けていかれるのだと思いますが、その振り分けていく過程、いうのが現場のなかでは優先していて、診断名は後でラベリングしていくことになるのですね。


 神田橋 そうです。いい例があります。昨日診た人。いまはまだ診断が決まらないので、一週間に一度診ているんです。本当は一週間に二度診たいくらいだけど。その人はね。医学部を卒業して、もうひどいうつ状態でね。重症うつ病で、ボクとのなじみがうまくいかない人なんで、発達障害による適応障害からきているうつ病かなと思って。関係もあんまりよくないもんだから、そう判断してたんです。だけども、薬漬けになっているから、これじゃしょうがないっていうんで、できるだけ薬を抜いていったんですね。そしたら、来はじめてからもう一カ月半くらいになるけれども多少はなじみやすい人になったの。 話を聞いても、どこも自然でよくわかる。この人はもう、……七、八年くらい、うつ病ということでいろんなところで治療して、認知行動療法を大学病院で受けて、だけど治らない。ひょっとしたら、双極性2型のうつ状態から発していて、そして抗うつ剤を出すもんだから気分の波が動かなくなって。ずーっと低めの安定状態になっている人ではないかといまは考えています。 だからどんどん診断が変わっていくんだ。はじめが発達障害、それから発達障害の過剰薬物投与という診断が頭のなかにあるね。でいまは、双極性2型の疑い。わずか一カ月半で診断名が変わっていく。 だからこっちがする治療に合わせて、世の中に通用するように診断名を変えている部分もあるよね
 ――別の人ではね、うつ病で治療していてね、よその病院で。うつ病で治療していて抗うつ剤か何か出していたら、パーキンソン症状が出てきたんだ。これはいままで使った薬の副作用としてのパーキンソン症状であろうというので、いろいろ薬を変えてみたけれどよくならないので困って。でボクがその相談を受けたんだけれど、ボクはぱっと見たら脳が見えるから、ああ、これはパーキンソン病だろう、と。


白柳 うつの薬の副作用ではなかったということですか。



神田橋 うん。パーキンソン病なんだよ。パーキンソン病の初期にうつ状態の症状が出ることは、結構常識なんだけれど、現場ではそれが全然頭に浮かばなかった。うつ病として二、三年治療歴があり、あまよかったり悪かったラはだった。で、神経内科に診てもらえと助言した。後日、聞いたら、神経内科パーキンソン病と診断がついて、抗うつ剤は全部やめて、パーキンソンの治療をしているって。



白柳 うーん........。

神田橋 そんな知識は、みんなもっているんだけど、いま目の前にいる人がそうであることがわからなかった。言われてみて、「ああ、そうか」となるんだ。



白柳 でもたとえば先生が脳みそが見えないとして、その人がパーキンソン病かどうかをしんだんしようとしたらどうするのですか?


神田橋 それは、あるんだけどね。



白柳 見分け方が?



神田橋 うん。だって神経内科の先生は脳なんか見えない。



白柳 そうですよね。


神田橋 つまり、本物のパーキンソン病のパーキンソン症状と、薬によって生じたパーキンソン類似状態とは、違うのよね、状態像の雰囲気が。


白柳 その雰囲気の違いというのは、さっきから言われるなじみやすさ・なじみにくさみたいな部分で分けていくものですか?



神田橋 あのね、重篤感が違う。根が深い、という感じがするの、パーキンソン病の場合は。〜