うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

解体と【しかし、それ以上に、自分の職業上の成功や対人関係を台なしにするといった自己破壊的なやり方で行動化する。患者によっては自殺を考え始めるし、死や忘却のなかに消えてしまいたいとの望みがまったく隠し立てなく表現され、死はすべての問題の解決法として理想化される。】


 今日は、夜勤なので朝のうちに受診して、法務局に登記簿をもらいに行って来ました。
病院の近くのビジネスホテルの解体が始まっていて、現場を見ていると、自分の心の中もこんな感じに壊れているのかな?(笑)と思ってしまいました。
まあ、歪んでいると言った方が正しいかもです(笑)。

 昨日は、岡崎まで急に行かなくてならなくなり、名古屋から帰ってきて直ぐに向かいました。
そのせいか?ちょっと疲れたのでめちゃくちゃ(笑)早く寝てしまい、打ち込みは終わっていたのですが(名古屋行きの電車で沢山読みましたので)、今日のアップになりました。まあ、誰も見ていないから言いですね(笑)

 今は違う章を読んでいますが、何か自分のことを言われているような錯覚を感じながら読みました。(笑)

 今から体を追い込んでから、夜勤に入ります!


ナルシシズムをより詳しく研究していくには、ナルシシズムのリビドー面と破壊面とを分けることが不可欠であると私は思う。リビドー面からナルシシズムを熟考していくことによって、おもに自己の理想化に基づいている自己の過大評価が主役を演じていることがわかる。自己理想化はよい対象群やそれらの特質の万能的なとり入れ同一化と投影同一化によって維持される。このようにしてナルシストは、外界対象群や外界とつながって価値のあるものはすべて彼の一部であるか、もしくは、彼によって万能的に支配されていると感じる。 同様に、破壊面からナルシシズムを熟考してみると、またしても自己理想化が主役を演じていることがわかる。だが、ここではそれは自己の万能的破壊部分の理想化である。それらは、すべての陽性なリビドー的対象関係と、対象の必要性を体験しそれに依存したい願望を体験する自己のすべてのリビドー部分とに対して向けられる。破壊的万能的自己部分は偽装したままか、もしくは黙したままで排除されるのだが、このことがそれらの存在を隠し、それらが外界とまったく関係をもっていないとの印象を与える。実のところは、それらは依存的対象関係を妨げるのにとても強力な力をもっており、外界対象群を永久に脱価値化させる力をもっているし、このことが自己愛的な人物が外界対象群や外界にまったく無関心であることを説明する。 ほとんどの患者のナルシシズムで、リビドー面と破壊面は並んで存在するが、破壊衝動の猛々しさはさまざまである。リビドー面が支配している自己愛状態では、自己から分離していると知覚される対象との接触によって万能的自己理想化が脅かされるやいなや破壊性が表面化してくる。患者は、彼自身の創造力に帰していた貴重な特性を含んでいるのは現実には外界対象である、との暴露によって辱しめられ、打ち負かされたと感じる。分析のなかで、万能的ナルシシズムを患者が奪われたおりの激しい怒りや復讐の感情が和らいだとき、羨望が意識的に体験されることを私たちは観察できる。というのは、そのとき彼は分析家を貴重な外界の人物として自覚し始めるからである。
 破壊面が支配的なとき、羨望はもっと猛々しく、生命やよさの真の源である対象としての分析家を破壊したい願望として現れる。それと同時に、猛々しい自己破壊も現れる。そこで、これらをさらに詳しく検討したい。幼児期の状況から見ると、自己愛患者は彼自身がおのれに生命を与えたし、おのれを養い、世話できると信じたがる。両親、なかでも、母親を表象している分析家に依存しているとの現実に直面させられたとき、彼はそれよりむしろ、死ぬことや存在しないことや自分の出生についての事実を否認することを選ぶし、自分自身のなかの子ども、それを両親を表している分析家が創ったものと彼は感じるのだが、その子どもを表象している分析過程や洞察を壊そうとする。この時点で、患者は分析を放棄しようと望むが、しかし、それ以上に、自分の職業上の成功や対人関係を台なしにするといった自己破壊的なやり方で行動化する。患者によっては自殺を考え始めるし、死や忘却のなかに消えてしまいたいとの望みがまったく隠し立てなく表現され、死はすべての問題の解決法として理想化される。

 〜自己全体が一時的に破壊的自己と同一化し始め、子どもとして体験される依存的なリビドー的自己を破壊することで、両親や分析家によって表象されている生命や創造性に対しての勝利を得ることを目指している。 しばしば、患者は、世話をする自己や愛情を自分で永遠に破壊してしまっていて、誰も何者もその状況を変えられないと信じている。この問題が転移のなかでワーク・スルーされ、患者のいくらかのリビドー部分が生気を取り戻したと体験されるとき、母親を表している分析家への思いやりが現れるが、それは破壊衝動を和らげ、危険な脱融合を減らす。
 〜臨床的には、自己の依存的な正気の部分こそが分析家や外界との陽性の対象関係と本質的に結びついている部分なので、精神病的自己愛構造の内側のとらわれた位置からその部分を患者が見出し、救い出すように援助することは不可欠である。第2に、精神病性構造体を支配している自己の排除された破壊的万能的部分を十分に意識化するよう患者を徐々に援助していくことが大切である。なぜなら、これは隔離されたなかでものすごく強力であり続けうるからである。この過程がすっかりあらわにされたとき、隔離されている、自己の破壊的で羨望的な衝動をそれが含んでいることが明らかになり始め、そして、それから、自己全体にそのような催眠的な効果を与える万能性が縮められ、その万能性の幼児的な本質が暴露される。言い換えると、患者は、彼が彼自身の万能的幼児的な部分、それは死に向かって彼を引き回すだけでなく、彼が成長していくのを助ける対象群から彼を引き離してしまうことによって、彼を幼児化し、成長を妨げるのだが、それによって支配されていることに徐々に気がついて行く。