うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

梶の葉と、【また私たちは、子宮内環境の重要性についての新しい知見(Piontelli 1987;Liley 1972)や、赤ん坊の生来の気質に影響する遺伝的要因が存在を、無視することはできません。】


 梶の葉を頂いて来たので、ついでに七夕に因んだお菓子を買って来て(笑)煎茶で頂きました!
シャトレーゼの和菓子です。

 今日は、シフト通り夜勤なので、午前中は体を動かして来ましたが、早めに出てマックでコーヒーを飲みながら本を読みました。

 さっさと読めば、とうに読み終えている本ですが、真剣に何度も読み返してしまうくらい大事なことが満載なので、味わうように読ませて頂いています。本がぼろぼろになってきましたが......。
 本当に下記の記述も支援に役立つと思われます。乳児と成人を同じように扱うことはいけないのか?同じでも問題はないのではないかと、この本を読んでより一層そう思うようになりました。


乳児の社会的能力の研究
 〜人間の乳児は、「他の人間とコミュニケーションできるようになるために、生物学的に前もって準備されている、すなわち調整済みの状態です。乳児は、最初は非言語的な類の人同士顔と顔をつき合わせてするコミュニケーションに参加し始めるために必要な、すべての基礎的素養を誕生直後からもっています。」〜


〜Schaffer(1977)は、次のように述べました。「乳児が、食べ物を消化する組織と自分を取り巻く空気に合わせた呼吸器官を備えてこの世に現れるのだというなら、それ以外の自分の環境に本質的な属性である、人は扱う準備もまたなされずにいるものだろうか。」Schaffer は、一定時間内の照合された行動の総量を測るタイプの研究は、社会的相互作用を研究するには不十分であると指摘しました。系列分析(赤ん坊が何かして、母親が応えて、赤ん坊がその反応に応えて、母親がその反応に応えて、といったようと)をする技法が要求されるというのです。このタイプの研究は、文献上ますます増えてきました。
 しかし、もし母親が赤ん坊の外へ向かう動きに鈍感で名付ける活動、要求する活動をうまく同調させられなかったら、あるいは母親自身の抑うつや心配やひきこもりのためにそういった活動が大分減少したら、いったい何が起こるでしょうか。Brazelton の研究には、第一の例について多くを示唆しています。赤ん坊は、まさに接触からある程度ひきこもるという証拠があるのです。Murray とTrevarthen (1985)は、母親の反応の欠如や矛盾した反応によって起きたコミュニケーションの失敗は、混乱、苦痛と泣き叫び、不活発で落胆した状態、または自己へのひきこもりといった表現を引き出すかもしれないことを、生後8週間の子どもで見いだしました。Murray はまた、母親に表情を自発的に変えないようにしてもらったところ、生後7〜12週間と乳児の不幸な気持ちに常同的な仕方で表現するのを観察しました。「赤ん坊は不幸せになって、当惑したように見えて、握りしめた自分が手をみつめです母親は視線を避けながらもすばやい一瞥を投げかけ、歪んだしかめつらをします(Murray とTrevarthen 1985)。」後にMurray は、本当の抑うつが乳児の認知発達に強力な影響を及ぼすことを論証しています(Murray 1991)。 
 相互作用的対象関係を示唆する以上のような証拠と議論から、以下のことが明らかに言えるでしょう。つまり、赤ん坊の認知的欠損や情動的ひきこもりのどちらかまたは両方ともの「原因」が、完全に母親にあるということはありえない、ということです。子どもの発達研究自体は、社会的文化的援助(伴侶がいると、できれば、誕生時。夫が伴侶であること、誕生後の家での援助、うまくいっている結婚、社会経済的なレベル)のすべてを発達に良い循環をもたらすかに影響する、と注意深く示しています。親のいる家庭状況での乳児の様子を2歳まで観察した、Tavistock Clinicトリノ大学などにおけるここ数十年の実践からわかることは、因果関係を問う問題がどれほど複雑であるか、ということです。つまり抑うつ状態の母親は、抑うつから抜け出すために、生き生きとした反応をする赤ん坊に助けてもらえるかもしれないし、反応せず報われない赤ん坊を前にして抑うつ状態の母親はさらに落ち込んでいくかもしれない、といったことがそれらの観察から示されています。しばしば抑うつ状態の母親は、時がたてば回復し、危険な悪い循環の向きを変え埋め合わせをします。また私たちは、子宮内環境の重要性についての新しい知見(Piontelli 1987;Liley 1972)や、赤ん坊の生来の気質に影響する遺伝的要因が存在を、無視することはできません。もし、その状況にすみやかに取り扱われるなら、熟練した保健婦や他の職種の人、つまり理学療法士、児童心理療法家、そして時に頼りになる乳母、祖母、友人などですが、そういった人々からしばしば援助を受けるとかまできます、しばしば時が解決してくれて、母親と赤ん坊は最後には寄り添うのです。予防がうまくいかず母子が寄り添えない場合には、心理療法がよる治療が、介入する必要があるかもしれません。〜