うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

ねこになりたい(笑)と【退行】(治療のための精神分析ノートより)


 早番⇒夜勤明けなしで夜勤(笑)のはざまです!
夜勤時や明けを利用して、請求書等作成し、帰宅して寝ましたが、会計事務所からの電話で覚醒!頭が回らないので(笑)準備運動に本の打ち込み(これ)を行い、しっかり覚醒いたしました(笑)
 相変わらずねこさんはグーグー....。羨ましい!こんな状態で創作活動なんて甘いですね....。
昨日は、副理事長がもっと外の世界を見て・触れないと成長できない!と仰っていましたが、本当にそうだと思われます。時間を作って外の世界に出て行きたいとも思っています。

 『認知行動療法精神分析が出会ったら』は藤山先生の章に入りましたが、頭に入り易い?神田橋先生を選択させて頂きました。
 『退行』って悪い意味で取られがちですが、そこにどうやって落とし込めるかが、支援でも大事なことだと思われます。
 躁的防衛が著しい場合は、どうやって抑うつポジションに持って行けるかが、自分の中では緊急時の課題になっています。まだまだ、勉強が必要ですね.....。

精神分析治療の世界で「悪性の退行」という用語が用いられるのは嘆かわしい現象である。「悪性・良性」の判定の尺度に思いを馳せれば、単に治療者側の「厄介感」が尺度になっていることがわかる。』は、障がい程度区分を見ていて本当にそう思います(笑)施設に能力がないのに区分が凄い事になっています(笑)それは逆に人員配置などで、自分に火の粉が降りかかってくるのですが、雇われの身では知ったことではないのかもしれませんね.....。



【退行】
 退行とは原始への回帰である。「かのような回帰」である。進化の過程を遡行することであり、成長過程の遡行はそのフラクタルである。
 そして、退行だけが自然治癒力を解き放つ。退行は学習の成果として身についている文化学習を棚上げすることで、現時点での桎梏からいのちを解放することにより、いのちの自然治癒力を解き放つからである。
 数年の植物状態から回復する例はその証拠である。自然治癒力を育成しそれに委ねる期間としての植物状態であったと見なせる。
 ただし、精神療法では、さきに述べた「雰囲気」⇒「イメージ」⇒「音声言語」⇒「文字言語」⇒「文字文化」の学習プロセスの流れを逆行することが自然治癒力を解放する。具体的には情⇒意⇒知の成長過程を逆流することが役立つ。
 日常生活での「懐メロ」「居酒屋」「コンパ」「祭り」など健康増進のやめの方策はことごとく退行である。いのちが主導しているのである。が、正確には、その主導を許容し管理している、枠としての文字文化がある。
 治療現場での経験でも、退行はいのちの自然治癒力を直接に賦活することはできない。手出しをすると妨げるだけであり。順調に進むように願いながら見守り、邪魔が生じたときそれを取り除く間接的な援助をすることができるだけである。正常分娩の介助を連想してほしい。
 精神分析治療の世界で「悪性の退行」という用語が用いられるのは嘆かわしい現象である。「悪性・良性」の判定の尺度に思いを馳せれば、単に治療者側の「厄介感」が尺度になっていることがわかる。 
 退行に対するあるべき治療は「順調に退行が推移しているか」「なにか邪魔が生じているのではないか」と見守り、退行を保証し介助する姿勢である。「寄り添う」というコトバが伝える雰囲気である。
 ただし、精神分析はそれを極力、コトバでおこなう。現場では非言語的な介助は必須であるが、コトバへ移行させようと努めるのが技術の精錬である。
 ただし、「悪性の退行」と呼ばれている状態の実態は、愛着障害の露呈であり、その水準への「順調な退行」を現在の治療の場が扱い兼ねているだけである。コトバでの治療を休止して、付録に提示している「愛着障がいの気功」を挿入し、そののちコトバでの治療を再開することで乗り切れる。