うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

今日もネコさんが......。と、悲しいお知らせと、『からだの一日』より


 夜勤明けで帰宅したら、今日もネコさんが刺さって?いました(笑)
直ぐにエアコンと扇風機をつけたら

 正気に戻ってくれました。
本当に暑かったですね!台風が3個も来ていますが、これで少しは涼しくなるのでしょうか?
先日の台風は、友人のいる、浦臼町にはあまり影響がなかったので良かったですが、他の地域ではあったので、素直に喜べませんでした。
 最近は降れば豪雨になる確率が高いので、怖いですね!



 今朝、理事さんが亡くなったと連絡が入り、残念でなりませんでした。役立たない自分が元気に生きていて、世の中の役に立っておられる方が早くなくなるのを見ると、本当に神様がいるのか?と疑心暗鬼にもなってしまいます。
 夕方、親分とご自宅にお邪魔させて頂き(親分は、ご主人とは幼馴染
です)お顔を拝見させて頂いたら、女優さんの様なきれいなお顔で安らかに寝ておられました。
 身内の方の話しでは、入院中も来客が絶えず、来客が帰った後は疲れ切っておられたとのこと。それだけ皆さんに必要とされていたのでしょう。
 周囲の方々にもお疲れが出ませんように!
仕事場の飾りを、大阿闍梨が書いた茶掛けに変え、ご冥福を祈らせて頂きました。本当にありがとうございました! 本当にお疲れ様でした!
 ご主人のご両親(親分を小さい時から知っている)も、早かったのか?もう十分だったのか?分からないが、こんなに沢山の方々に来て頂いて、ご本人も喜んでいると、仰っておられました。


 お顔を見させて頂いていると、「会することは易く相続は大難なり」を思い出しまし,
その方が法人に残してくれたものをきちんと維持・継続・発展して行かないといけないなと思いました。
 その言葉の出典先の十牛図のお茶碗でお薄を頂き、故人を忍ばさせていただきます。

 禅の入門書に『十牛図』と言うものがあり、その中の最後に、入鄽垂手があります。
 簡単に説明してくれているサイトを探し、改めて読ませて頂くと、亡くなった理事さんのことを思い、最後の 10、町に出て生活するを引用させて頂きます。その方の一生の様な気もしました。

10、町に出て生活する(入鄽垂手 にってんすいしゅ) 

― 序 ―

 柴(しば)の門を誰にも知られず、ひっそりと閉ざしてしまえば、お釈迦さまでも観音さまでも、門のなかを知ることはできない。

 そのように、自分がさとりを得たことを表にあらわさないで、昔の立派な人のまねをしないで歩いていく。でも、自然と同じ道を歩いているのだ。

 そうして、空っぽのひょうたんをぶら下げて町に行き、疲れたら杖(つえ)をついて家に帰る。

 仏さまの教えにもしばられず、酒屋にも魚屋にも行って、会う人みんなの心を安らかにしていくのである。
図に描かれている布袋(ほてい)さんは、中国の唐の時代の禅僧がモデルとされ、日本では七福神(しちふくじん)の一人として知られています。大きな袋には、人からもらったものが入っており、人に会うとそれを取り出して、あげていたということです。

 さて、この布袋さんは、牛を探していた、かつての旅人です。目標を見つけ、見失っていた自分を取りもどした旅人は、町に行って人々と交わります。身なりにこだわらず、威厳(いげん)もありません。仏教で禁じられているお酒も飲むし、魚も食べます。そうして、出会った人の考えや行いに影響を与えていきます。そして、それは同時に自分自身の成長にもつながっていくのです。
― 頌(じゅ)―  

 その人は胸をあらわにし、はだしになって町に入ってきた。

 土にまみれ、泥をかぶりながら、その顔は笑いに満ちている。

 仙人が持っているという不思議な力があるわけでもない。

 ただ、枯れ木に花を咲かせるように、人々を救っていくだけだ。

 
 その方は、体にも気を使っておられたので、先日ななめ読みした本の一部をアップさせて頂きました。涼しくなると風邪の心配もしなくてはいけませんので、予習の為にもなればとも思いました。

『からだの一日』 あなたの24時間を医学・科学で輪切りにする
ジェニファー・アッカーマン著・鍛原多恵子訳

第11章 夜風
 午後11時をだいぶ回り、とうに寝る時間は過ぎてしまった。パートナーが安らかな寝息を立てる。でも、あなたは目が冴えている。夕食に食べた厚切りの牛肉が消化不良を起こしたり、喘息で喘いだり、性質の悪い風邪で鼻が詰まったりと理由はさまざまだ。
 一六世紀イタリアの司祭、さば・だ・カスティリオーネは、「夜風が私たちの体にもたらす数々の疾病」について信徒に注意をうながした。それが何であれ、あなたは今自分を悩ませているものが夜風のせいで起きたのではないと知っている。しかし、いろいろな病気が夜間に悪化するのは本当だ。高熱にうなされ、皮膚過敏症がひどくなる。痛風や潰瘍や胸焼けが激しくなる。
 夜の闇に乗じて現われる症状には、体が備える夜間防御機能の副産物もある。夜になると、日中は活発だった防御反応の多くは鈍くなったり、停止したりする。たとえば、咽頭反射や、気道の繊毛のよる浄化作用などがその例だ。ところが、この手薄になった守りをかためる代替機構(酸の分泌過多や強力な炎症反応など)は、潰瘍から乾癬までかえって症状を悪化させる可能性がある。アドレナリンとコルチゾール(通常、これらのホルモンは昼間は気道を広げるように働く)のレベルは夜間になると下がり、夜間に喘息発作が起きる頻度を何百倍にも増やす。深夜には肺機能にも変化が現われる。気管支が反応亢進を起こし、肺から空気を出し入れする気管支内腔の直径がおよそ八パーセント狭まる。健康体であれば、これはほとんど問題にならない。しかし喘息患者にとって気管支の狭窄は肺に送られる空気の二五〜六〇パーセント減少につながり、咳、喘ぎ、息苦しさに悩まされることになる。
 ことによると、ただの風邪におもえるかもしれない。二つの小さな塊が鼻の中で邪魔している様な感じがする。喉の奥にいがらっぽい痛みを感じる場所があって、ものを呑み込みにくい。今日が始まったころは元気そのものだったのに、今はどこかで拾った細菌の哀れな宿主になったらしい。エレベーターの中でもらったのであろうか。それとも子どもが学校からもらってきたのだろうか。
 夜は本来、体の免疫細胞の活動がピークを迎えていてしかるべきときだ。あなたの首の腫れたリンパ腺には、リンパ球として知られる白血球が集結してきており急速に増殖している。白血球は順調に増殖しているとはいえ、この歓迎されざる侵入者に伍していくには一週間という時を要する。今のところ、闘いの準備は整っておらず、あなたは夜更けまで息苦しい思いに耐えなければならない。〜
〜ウイルスは著しく感染力の強い微生物である。たった一〜三〇個のウイルス粒子(訳注 ウイルスはウイルス核酸とそれを囲むたんぱく質から成る粒子構造をもつ)があれば感染を引き起こすことができるのだ。感染から一日後には、その人は別の人にウイルスを感染させる能力をもつ。平均的な風邪ウイルスは感染して最初の三日間がもっとも感染力が強いけれども、ウイルス粒子は鼻の分泌物から最長で三週にわたってまき散らされる。ウイルス粒子は驚くほど硬く丈夫にできている。〜
〜ライノウイルスはさまざまなもの手、ドアノブ、カウンターの表面で生き続けて感染力を維持し、もっとも一般的には指から鼻への移動で感染するとしている。たったの一〇秒あれば、ある人の手についているウイルスは別の人の指へ七〇パーセントの確率で移動する。感染は汚染された物や保菌者の指に触れたあとで、自分の鼻や目にウイルスを移すことでなされる場合がいちばん多い。グワルトニーらによれば、物の表面を消毒薬で拭いたり、あるいは指にヨードチンキを塗ったりすれば感染は防げるそうだ。
 いったん鼻に侵入した風邪ウイルスは、副鼻腔内の鼻甲介と呼ばれる棚のような小さな構造物内側の線毛によって喉の奥に移動し、飲み込まれて胃で死滅する。しかし、運が悪いと、粘液に運ばれたウイルスの粒子が咽頭扁桃―口蓋の上で鼻の後ろに位置するリンパ腺―に舞い降りる。このリンパ腺にはウイルスが結合しやすい細胞がある。ここが喉がいがらっぽいという感覚をもたらす場所なのだ。咽頭扁桃は最初は素直にウイルスを受け入れるが、そのあとで嵐がやってくる。八〜一二時間でライノウイルスが活性化し、繁殖サイクルを終えて新世代のウイルスを誕生させるのだ。やがて、風邪の症状が始まる。〜