うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

被災地支援に行きたいけど.....。と、狩野山楽?と、『メラニー・クライン入門』解題 訳者あとがきにかえてⅡ

 ニュースで、障がいをお持ちの方々や高齢者の方々の受け入れ先やスタッフがいないとやっていました。
自分も一応、介護福祉士の資格もあり、障がいをお持ちの方々の生活支援をやらせていただいているので、役に立てるなら是非とも行かせて頂きたいと思って居ますが、いかんせん職員がぎりぎりなので諦めざるおえません。しかし、行政が被災地だけでなく、被災地に人を派遣できるように派遣会社から職員の補充をしてくれる制度があれば、自分たちの施設を派遣の方で埋めて、自分だけでも行けるのになと考えてしまいましたし、ニュースで事業所の方へのインタビューで、福祉避難所として受け入れたいが、スタッフが少なくて対応できないと仰っていましたが、そこも、行政が本当に福祉避難所として受け入れる意思がある施設にボランティアさん(専門性があればなお良いでしょうが)をスムーズに派遣できるシステムがあれば、生きづらさを抱えておられる方々には、本当に心強いとも思えます。そのようなシステムが出来れば、自分たちの様な弱小な施設でも、被災された方々の役に立てるのではと思い書かせて頂きました。(親分と昼食を取りながら話し合ったことですが....。)





 山で拾ってきた石がまだ少しあったので、牡丹と言えば、大覚寺狩野山楽の襖絵を思い出したので、山楽よろしく(笑)並べてみましたが配置がも一つでした(笑)時間がある時に、真剣に並べてみます。
 来年、花が咲くまででも良いのですが(笑)



 因みに、本家はこちらです。
本物は近寄りがたい程の迫力がありました。
 山楽・山雪が狩野派の中でも大好きです。





メラニー・クライン入門』もきりがないので、今回で最後にします(笑)ビオンとウィニコット木村敏の本を注文しました。
メラニー・クライン入門』と同時期に出た、『クラインとビオンの臨床講義』も欲しいと思いAmazonを開いたら、新品が無く、中古品で何と50,000円台!いろいろなハードルがあるかもしれませんが、再版を求めます!大分探しましたが、最安値は38,000円でした......。『メラニー・クライン入門』の元値は3,800円です。
 

メラニー・クライン入門』
解題 訳者あとがきにかえて岩崎徹也)より
(3)集団精神力動および集団精神療法をめぐって 
Bionは、イギリスのNorthfield でT.F.Main,S.H.Foulkes,
J.Rickmanらと、集団精神力動や集団精神療法の研究をはじめた主導者の一人である。かれは、あらゆる集団の中に二つの集団、あるいはM.J.Riochが解説したように、二つの側面aspectsまたは行動様式ways of behaviorがあることを見出して、集団力動の研究をすすめた。すなわち、どの集団にも、現実―幻想、意識―無意識、顕在的―潜在的等、対比されるふたつの側面がある。彼は、集団が形成されるに至った現実的目的、課題の側面を課題集団work groupと名づけた。また、集団における不確実さ、あいまいさのゆえに発生するプリミティブな精神力動の側面があるとの仮説をたて、その側面を基礎仮説集団basic assumption groupと呼んだ。すなわち、集団のプリミティブな精神力動へと退行した側面でもある。この退行水準は、彼自身がその著Experiences in groupsの中で、「Freudの見解によれば、神経症的な行動型に近いものとなる。それに対して、私の見解によれば、精神病的な行動型に近いものになる。」と述べているように、従来考えられていたよりも、深い退行水準である。構造のあいまいな集団内では、前述の早期人格発達でみられたような被害的不安や抑うつ的不安および躁的防衛が、健康な成人においてもういちど活発化して、それぞれに応じてかれのいう闘争・逃避集団 (fight―flight group)依存集団(dependency group)
対(つい)集団(pairling group)の三つの基礎仮想集団が形成されるという。かれは、このような集団精神力動の理解を精神療法に応用して、従来しばしばいわれるような集団状況における個々の患者の精神力動を対象とした精神療法ではなく、集団力動そのものを対象とすることによる集団精神療法を発展させている。〜

(4)力動的病院精神医学をめぐって
 前項で述べたような集団精神力動の対象関係論理解は、患者をめぐる病院内対人関係の解明に応用されて、入院生活全体を精神療法的に運営するための理論的基礎にもなっている。すなわち、集団状況ではプリミティブな内的対象関係が賦活されやすいことから、入院した患者の精神病理、とくに、分裂を中心とした病態精神力動が、いかに治療スタッフ同士の人間関係に影響を及ぼすか(Main 1957)、逆にスタッフの人間関係がいかに患者の病態に影響をおよぼすか(A.Stanton&M.Schwarz 1954)。、それらの相互関係(D.L.Burnham 1966)等の研究が発表されている。また、これらの経験から、環境milieuとしての病院のうち、病院内人間関係とくにチームアプローチをいかに運営したら、患者の病態の診断や治療に有効かについての実践的努力が重ねられている。またそれは、境界例分裂病の入院治療に新たな接近の可能性を示しはじめている。
(6)芸術の精神分析的解明をめぐって
 芸術の創作および鑑賞をめぐっては、従来からKrisらによって自我心理学的な立場からの解明があったことは、周知のとおりである。それに対して、Klein学派からも、新たなしてんからの貢献が多くなされている。本書の著者Segalもその一人であり、彼女は、芸術創作活動の源泉は主として抑うつ的態勢で、自己が対象に攻撃を向け、破壊してしまったという感覚、およびそれらをなんとか修復し、再獲得しようとする償いreparationの欲求にある、との理解に立って論文を発表している。〜




(6)芸術の精神分析的解明をめぐっては、私事でもあり、なんとも言えなくなります。
 京都時代、イタリア・フィレンツエで作品展をしたときに、クリエイターは不幸にならないと良い作品が出来ない!とマネージメント会社の方に言われましたが、良い作品を作るために不幸にはなりたいとは思わないし.......と考え込んだこともありました。
 でも、言いたいことは分かります。


 今から夜勤に行って来ます。