うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

のんほいパークと発達障害と主体


 今日は、のんほいパークに外出しました!


 動物に魅入られる方、保育園以来の動物園で、沢山の人に戸惑われる方、淡々と見られる方、色々な思い出を語られる方様々でしたが、お天気に恵まれ、暑くもなく、寒くもなく丁度良かったです。


 やっぱり(笑)皆さんの楽しみは、食事でした!
レストランの経営が代わったせいか?メニューが代わっていて、ヒレカツ定食が無かったのが残念でした.....。
 ヘルパーやレスパイトで来させていただいたときには、ヒレカツ定食が楽しみでした!
 皆さん、パスタやピザ等楽しまれていました。

 食後、カンガルーを気に入っておられたのは、かおちゃんでした!

 よく見ると、危機感ゼロでお昼寝中......。
そういえば、カバさんも潜ってばかりで、サービス精神ゼロ(笑)でした。
 その後、南ジャスにウインドウショッピングに向かいましたが、さすが女子(@_@;)目の輝きが違っていました!
 次回の外出は、志都呂のイオンがいいと、皆さんが仰っていましたので、志都呂のイオンに決定ですね。


『大人の発達障害の見立てと心理療法』を読み終わり、勉強になったこと、復習できたこと等を書き留めておきました。

《ウイニコット『移行対象』『移行現象』》をキーワードに
幼児は、自分のお気に入りのぬいぐるみや布を大切にして手放さない事があったり、また入眠時などに指をしゃぶったりすることがある。これをウイルニコットは『移行対象』や『移行現象』と名付けた。
つまり、やや乱暴にまとめると、これらの対象や行動は母親の代わりであって、母親が内在化されるに従って、これらのものは必要でなくなって移行していくというわけなのである。
ここでの移行対象は、母親とも考えられるが、実体化された主体とも考えられよう。
つまりそれはまだ母親とも自分ともつかない、自他が融合した主体の代わりなのである。
移行対象が形成される事によって、既に多少とも母親からの分離が出来ているともいえるが、それがさらに必要がなくなる事によって、母子の分離、つまり自他の分離ができ、主体が成立する。それに伴って、現前しないものを指すものとしての言葉が成立する。
このように確立された主体とは、これまでの母親や移行対象のような実体性がないものであり、言語やイマジネーションと密接に関わっている。自閉症の子どもが手放せないアイテムを持っていたり、常に同じ動作をしたりするのは、この移行対象や移行現象にとどまっているとも言えよう。
 言語能力はいちおう獲得していて、目立った奇妙な行動のない大人の発達障害においても、主体のなさというのは中核的な特徴として通用するように思われる。

(河合俊雄・大人の発達障害の見立てと心理療法 創元社



主体の欠如を踏まえた上での心理療法の留意点(田中康弘2009成人の発達障害心理療法発達障害と心理臨床:創元社

『深層』というファンタジーの放棄:『おはなしにならなさ』をそのままに

『中立性』というスタンスの放棄:セラピストが自らの主体をぶつけること

『適応』という目標の放棄:主体が立ち上がる瞬間に立ち会う事

の3点を挙げ、発達障害独自の心的世界がある事に向き合う重要性を述べている。

『自分の無さ』『境界の弱さ』『どうしていいか分からない』

『主体のなさ』発達障害の中核的特徴
主体が無いゆえに自他の分離や関係が困難になり、極端な場合には言語が成立しなくなる。
主体がない、あるいは弱いから、たとえば同一態の保持や、こだわり行動が必要になる。
つまりそれが主体を保つ代わりになる。

 発達障害をお持ちの方々の支援は、本当に心理学が必要ですが、世に名を知られていない人間がいくら言っても、分かってもらえません。しかし発達障害をお持ちの方々の為にも、頑張って発言していきたいと思って居ます。