うたた ka-gu’s diary

障がいをお持ちの方の、生活と余暇支援を行っている・NPO法人うたたのブログです

「自分よりも人を先に考える」と今日のすろーじゃむ

久しぶりに、桂九雀師匠からメルマガが送られて来たので、アップさせて頂きます。
最後の方にある言葉自分よりも人を先に考える」と言うのが師匠・枝雀の教えです。が、心に響きました。




こんにちは、九雀です。
まぐまぐさんから催促が二回も来ましたので、やっと書きます。

今年もよろしくお願い申し上げます。

なんかバタバタした昨年でしたが、極めつけは母が亡くなりました。
81歳で逝きました。
将棋界では81歳は盤の数・81升に因んで盤寿と言います。
そして母が亡くなったのは11月17日=将棋の日でした。
つまり将棋の日に盤寿で逝ったことになります。
私の知る中では14世名人・木村義雄先生がやはり同じようにご逝去なさいました。
まさに将棋の神様です。
私、密かに狙っていたのに、将棋に疎い母に先を越されました。

父がお金の苦労をかけましたので、とにかくよく働く人でした。
工場で男性と同じ仕事をしながら定年まで働きました。
帰りも遅かったので、晩のおかずを作る時間はありませんでした。
ですから母の手料理の思い出はありません。
そのかわり、帰りに毎日寄るスーパーのお惣菜屋さんとは仲良しでした。
今になれば、家事の1つも手伝えば良かったなぁと思いますが。

学歴がないことに引け目に感じていた母は、
1人息子が、良い学校へ行って、良い大学を出て、良い会社に入ってくれるのだけが楽しみでした。
とにかく「勉強しんさい(広島弁)」が口癖でした。
これを言われるの、大嫌いでした。

その楽しみにしていた息子が、高校出るなり落語家って。
親のために私の人生があるわけではないですが、残念がらせたのは、ちょっと親不孝でした。

幸運にも素晴らしい師匠に入門できましたし、曲がりなりも食べてはいけてますので、安心していたとは思います。
と言うて、人に自慢できるほどの噺家になれていないのは、不甲斐ないなぁと思います。


父との2人の生活が始まりました。
父の健康に不安がありますし、
何より、私が18歳で家を出てから、ずっと両親2人だけで暮らしてきましたので
一人ぼっちになるとさすがに寂しいだろうと言うのが理由です。

料理のできない男2人ですので、おかずはお惣菜屋さんです。
なんのことはない。母がバリバリ働いていた頃に戻りました。
スーパーのお惣菜ばかりで気の毒と思われるかも知れませんが、そんなことはない。
2人で昔を懐かしんでいます。
お惣菜を肴に父と一杯やっては母の話をしています。
また、父の通院の帰りは2人で外食したりして、なかなかリッチです。
(行き先は、バーミヤンやらサイゼリヤですが)

幸い、私は周りの人に恵まれております。私の唯一の財産です。
この財産は非課税なのでありがたい。
体操の先生、将棋の先生など、父に紹介できる人がわんさかおられます。
体をいといながら、好きな将棋を指して、「元気で」長生きしてほしいものです。
まだ82歳ですから。
目指せ住大夫師匠。

「自分よりも人を先に考える」と言うのが師匠・枝雀の教えです。
それを意識して生きてきましたので、人様のお世話は大好きですが、
一番身近な両親にかける時間が足りていなかったと反省したふた月でした。

そんなわけで、ちょっとした新生活が始まったことをご報告して
年始のご挨拶にさせて頂きまして、このへんで失礼します。
母に言われる前に稽古をしませんと、あの大嫌いなフレーズが飛んできますから。
「勉強しんさい」


 



 今日のすろーじゃむは、鉄板焼きDayだった様子ですが、親分のウイークポイント『気が付かない』のせいで(笑)写真がありませんでした......。厚い職員配置でしたが.....。

 キャベツは、すろーじゃむ畑で採れたてで美味しかったそうです!
後はジャガイモとお肉と、おにぎりだったそうです。


 Kさんの作品が、またまた完成!
不思議な、素敵な作品です。

 親分が、Kさんの了承を得ながら、展示用に形をいくつか作っていましたが、豚は必要でしょうか?(笑)